露出計の仕組み(2)
「露出計の仕組み(1)」では、露出計の指針の仕組みについてご紹介しました。今回は、この露出計指針と絞りがどのように連動するのかについてご説明します。
図1と2は、原理を簡単に説明するため簡略化しています。実際には、多くの部品が組み合わされ連動しています。

露出計によって絞りを制御する機構の多くは、ノコ歯(段カム)で露出計指針を挟み込む「メーター押さえ込み式」「段カム式」と呼ばれるものが用いられています。
図1の状態で絞り羽根が開いた状態(開放)にあります。シャッターレリーズ(赤矢印)を押し込むと、絞り羽根とノコ歯が連動する仕組みになっています。

図2のとおり、レリーズを押し込むとノコ歯が下がります。露出計指針は、このノコ歯と指針押さえという金属板の間に挟まれることになります。指針が挟まれたこの位置まで、絞り羽根が閉まるというわけです。
つまり、指針がどの位置にあるかで、段カムに挟まれる位置が異なり、絞りの閉まり具合が変化することになります。これが、露出計による絞り制御の原理です。

ここで、実際のカメラでこの機構をみてみます。


図3はKONICA C35EF「ピッカリコニカ」の露出計です。
・赤矢印 -- 露出計指針
・青矢印 -- クランプ板(図1,2では省略しました)
・黄矢印 -- ノコ歯(段カム)

図4をご覧ください、カメラを明るい方に向けると、露出計指針(赤)が下に動きます。
そこで、レリーズを半押しすると、ノコ歯に先立って、クランプ板が指針を挟みこんで固定します。

さらにレリーズを押すと、図5のようにノコ歯が動き、指針の場所で止まります。この時、絞り羽根が連動して閉まります。
さらに明るければ、指針はさらに下に動き、ノコ歯はさらに深く倒れるので、絞りがさらに絞られるという流れになります。

図6のように、この機種では露出計指針が長く、反対側にも突き出しています。これは、露出計の指針を、ファインダーに投影しようというアイディアです。
ブライトフレームに、絞りの値を表示しておけば、どの程度の絞りになっているかが、ファインダーを覗くことで分かる仕組みになっています。単純ですが、画期的なアイディアです。
機種は違いますが、CANON CANONET G-Ⅲ17のファインダーをご覧ください。ファインダー内に絞り値が指針表示されるのは、このような機構によるものです。

シャッター速度優先EE(Electoric Eye)やプログラムEEなどは、このような機械的な仕組みでオート露出を実現しているものがほとんどでした。時代が進むと電子回路で制御するAE(Auto Exposure)カメラが出てきます。
今回は、露出計指針と絞り羽根の連動についてご紹介しました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
露出計の仕組みは、次回に続きます。
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