「若者の未来」を守ろうとしない人たちが国を動かしているという事実
2025年5月21日に、アメリカで上院常設調査小委員会(PSI)が開かれました。そこで公開されたコロナワクチンに関する中間報告書には、コロナワクチン接種後、若者に心筋炎が発症している事例がどのように報告され、それに対して政府がどのように対応したかが詳細に書かれています。かなり早期に心筋炎に関する報告があったのに、アメリカでは適切な対応がなされなかったことが指摘されました。日本では、このような検証さえされていませんが、適切に対応しなかったことは同じです。むしろ、アメリカよりも対応が悪いでしょう。今、国を動かしている政治家たちにとって、若者の命や未来より大切なものとは何なのでしょうか。
米国上院常設調査小委員会(PSI)での中間報告
54ページに渡る報告書や膨大な資料、当日の動画は、下記のサイトで公開されています。
報告書 2025.05.21 – PSI Majority Staff Interim Report – Failure to Warn
長いので、ポイントだけ拾っていきます。
6ページ

・CDCの職員は、2021年2月という早い時期に、COVID-19ワクチン接種後の若年成人における心筋炎に関する報告を受け始めていた。
・2021年5月までに、HHSの保健当局は心筋炎のリスクに関する正式な警告を発令するかどうかを議論した。
・心筋炎に関する正式な警告は、健康警報ネットワーク(HAN)メッセージとして全国に配信される予定だった。
ところが・・・
・CDCとFDAは最終的に正式なHANを発行しないことを決定し、代わりにCDCのウェブサイトに心筋炎に関する「臨床上の考慮事項」を掲載した。
正式な警告として発信せず、Webサイトに掲載しているだけでは、探した人が見るだけで、多くの人に知らせることができません。
報告書ではこの後、時系列で バイデン政権によるコロナワクチン接種後の心筋炎のリスクに対する認識と対応が書かれています。これらの記録は、バイデン政権が心筋炎のリスクについて国民への警告を軽視し、遅らせようとしていたことを示していました。メールのやりとりなども、詳細に記されています。
以下、一例です。

2021年2月26日
2月22日に行った電話会議の議事録より
・VAERSへの報告はモデルナ社が7,092件、ファイザー・ビオンテック社が12,444件あり、ワクチン接種後のCOVID-19発症報告は1,287件、死亡報告は980件。
・死亡報告のうち470件は長期療養施設からのもの。
・死因が判明している場合、心血管疾患であることがほとんどだった。
PSI Failure to Warn Supporting Documents – Part 11

「VAERS」については、厚労省の資料に説明があります。
第57回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会
米国の予防接種安全性監視システムについて

ですから、報告がすべてワクチン接種と関係があるということではありません。けれども、調査の中心となったロン・ジョンソン上院議員は下記のような書簡を何度も送っていました。
51ページ

ジョンソン上院議員は2021年8月22日付のNIH、CDC、FDA宛ての書簡で、VAERSに寄せられた報告について下記のように記しています。
・2021年8月20日現在、VAERSにはCOVID-19ワクチンに関連して、世界中で12,791人の死亡の報告がある。
・これらの死亡のうち、4,632人はワクチン接種後0日目、1日目、または2日目に発生。
・CDCとFDAが指摘するように、VAERSの報告は因果関係を証明するものではない。しかし、この死亡数、特に36.2%がワクチン接種後2日以内に発生していることは、深刻な懸念ととらえるべきだ。
・8か月間にVAERSに報告されたCOVID-19ワクチン関連の死亡者数が12,791人であることは、過去31年間に渡る他のすべてのワクチン関連の死亡者数8,966人と比較しても、注目すべきだ。
下記は当日(動画より)示されたワクチン関連死のグラフですが、赤がコロナワクチン、青が他の全てのワクチンの合計。2021年の異常さが一目瞭然です。

日本では、2021年7月公開の動画で元ワクチン担当大臣が、下記のような発言をしていました。
元の動画(2021年7月2日公開)は非公開になってしまいましたが、下記の記事からスクショを掘り起こしました。

6:50頃
2回打って2週間したら、かなり守られていると思っていい。効果は有効率95%です。だから相当効果がありますね。
いろんな国の様子をみていると、たぶん発症しないとか重症化しないとかだけでなく、たぶんワクチン打ったら感染しないといえると思う。
まず自分がかからないし、人にうつすこともない。周りの人も守ることにもなるから若い人にも打ってほしい。
「感染しない」とか「周りの人も守る」など、添付文書に書かれていないことまで言っていましたが、2月の時点でも前述のとおりVAERSにワクチン接種後のCOVID-19発症報告が1,287件あったのに、「たぶんワクチン打ったら感染しないといえると思う」などとどうして言えたのでしょうか。
さらに、ワクチン担当大臣なら、過去の薬害訴訟から添付文書を重視しなければならないことも知っていると思うのですが、なぜ添付文書を逸脱したことを平気で言えるのでしょうか。(下記参照)。
「若い人にも打ってほしい」と言っていましたが、2021年5月28日にCDCはウェブサイトに「臨床上の考慮事項」として心筋炎について掲載しています。

ワクチン担当大臣なら当然この情報を得ているはずです。いつ収録したかわかりませんが、もし収録後に情報を得たなら、公開前に字幕等で修正依頼をすることだってできたでしょう。接種への注意を呼びかけるべき若者に「打ってほしい」というなんて、「若者の未来」を守ろうという気持ちなどないとしか思えません。
下記の発言を聞けば、若者だけでなく、日本国民の命を守るために接種を呼びかけていたとは、とても思えません。

2月時点でVAERSには死亡報告が980件あったのです。因果関係が認められてないことを言いたいなら、「2億回打って◯人亡くなっているけれど、因果関係が認められている人はまだいない」と言うべきだったのではないでしょうか。
イスラエルから心筋炎に関する報告
報告書には、CDCやFDAは若年層を含みアメリカよりはるかに多くの国民にワクチン接種を行っていたイスラエルから、2021年2月には心筋炎に関する報告を受けていたことも記されています。2月です!


それにも関わらず、FDAが心筋炎と心膜炎の「示唆されるリスク増加」に基づき、モデルナ社とファイザー社のCOVID-19ワクチンの添付文書を変更すると発表したのは2021年6月25日でした。


このあたりのことは、下記の記事(2021年6月27日)でも取り上げました。
日本でも2021年6月28日に開催された、第4回医薬品等行政評価・監視委員会で心筋炎のリスクについて指摘している委員がいました(下記参照)。
記事から一部、抜粋します。
○佐藤委員 先日の副反応部会、検討部会のことに関してなのですが、心筋炎のことが大分かなり議論されていましたね。私、傍聴させていただきましたけれども、その中で指摘があったのは、やはり心筋炎のリスクについてきちんと周知すべきであるということが言われたかと思います。特に若い方、若い男性がなりやすいということもあって、胸が苦しいという、あるいはそれに先立つような症状があったときに一般の方は心筋炎ということ自体を知らないので、こういうことが起きたら、ワクチン接種後にこういう心筋炎の症状が起きたらすぐに医療機関に連絡するなり救急車を呼ぶなりすべきであるということがもっと周知されないと手遅れになる例があるという、そういう御指摘はあったと思うのですね。ですので、厚労省が作成しているこのワクチンを接種する方へという参考資料2-2に出ているワクチン接種のお知らせの中で、心筋炎のリスクについてきちんと記述すべきではないかと思います。一応それは意見として申しておきます。
これに対して、下記の回答がありました。
○山口予防接種室ワクチン対策専門官 御指摘ありがとうございます。
御指摘もっともでございまして、我々としても特に今、心筋炎については若い方の接種が始まっておりますので、適切な情報提供してまいりたいと思っております。先生のような御意見も含めて、今、取り組んでいるところでございます。御指摘ありがとうございます。
そして、2021年7月13日にようやく、「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」がファイザー社、モデルナ社ともに更新されました。
ファイザー社の説明書。

モデルナ社の説明書。

けれども、追記されたことは、テレビなどのメディアが大きく報じることはありませんでした。皆さんはこの時期に、心筋炎のリスクについて知らされていましたか? 接種する前に、医師から聞かされていましたか?
リスクを聞かされていたら、接種しないという選択をした人もいたでしょう。
予防接種健康被害救済制度で心筋炎による死亡事例も多数認定されていますが、その人たちもリスクを知っていたら接種しなかったかもしれないのです。
報告書の結論には、「バイデン政権がCOVID-19ワクチンの副作用について国民に直ちに警告しなかった責任の全容は、徹底的に明らかにされなければならない」と書かれています。
日本の政府にも、ワクチンの副作用について国民に直ちに警告しなかった責任があるはずです。
子どもや若者を守らない国に、未来はあるのでしょうか。国会議員は、いったい何を守りたいのでしょうか。
