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横紋筋融解症・ADEM・脳症

10代の新型コロナワクチン接種率が高くなるにつれて、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」にも、10代の症例報告が増えています。接種後に出ている症状は、大手メディアで報道されているものだけではありません。5歳~11歳への接種を検討している保護者の皆様に、どのような症状が出ているか知っていただきたいので、気になる症例を紹介していきます。


重篤副作用疾患別対応マニュアル

厚労省のサイトでは、薬やワクチンによる副作用に関するマニュアルが公開されています。「重篤な副作用」として公開されている症状が、新型コロナワクチン接種後にも起きているのに、ほとんど報道されていません。因果関係は不明とされていても、接種後に複数の人に起きている事象は、無視できないと思います。

しかも、注目すべきなのは、厚労省のサイトでは、新型コロナワクチンの副反応疑いに関する情報として、積極的に集めている症状の中に含まれているものが10代にも起きています。

ワクチン接種との因果関係が示されていない症状も含め、幅広く評価を行うため、当面の間、以下の症状について、報告を積極的にご検討ください。 
 けいれん、ギラン・バレ症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、血小板減少性紫斑病、血管炎、無菌性髄膜炎、脳炎・脳症、関節炎、脊髄炎、顔面神経麻痺、血管迷走神経反射(失神を伴うもの)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou_youshikietc.html

以前はこの中に、心筋炎も含まれていましたが(Vol.23参照)、すでに「重大な副反応」として添付文書に追記されました(過去記事参照)。
今は「因果関係が評価できない」とされているものも、近い将来、副反応として認められる可能性があるということではないでしょうか。


横紋筋融解症

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第73回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料(12月3日)

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00035.html

紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。

資料1-2-3-1より。

事例:12678 14歳男性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号:FF4204
病歴は、アレルギー性鼻炎、リンゴ/モモのアレルギー、スギとヒノキの花粉症であり、発現日は全て不明で継続中であった。
併用薬は報告されなかった。
2021/08/04 BNT162b2(コミナティ、ロット番号:EY0573)の 1 回目を接種した。
2021/08/25 17:30、2 回目の接種を受けた。
2021/08/26、朝から発熱、昼から全身の痛み、夕方から(報告された通り)呼吸困難および手先のしびれがあり、食事はほとんどとれず、多少の水分を摂取した。上記症状にて救急外来を受診し、採血にてCK(クレアチンキナーゼ)>1 万であり、2021/08/26 に筋融解が疑われた。2021/08/26、腎機能正常で本人が入院を拒否し、帰宅した。外来フォローの方針となった。
2021/08/27、症状は軽快した(報告された通り)、採血にて CK>1 万が持続し、トロポニン I <1.0 であった。心電図は No ST change(STの変化なし)であった。週明けに再度受診予定となった。

報告医師は、事象を重篤(医学的に重要)と分類し、事象がbnt162b2 と関連ありと評価した。他の疾患などその他の可能性のある原因はなかった
事象は、救急治療室および診療所の受診に至った。
排尿できているので、AKI(急性腎障害)合併はなかったとも報告された。CK が落ちつくまで、慎重に経過観察する。
2021/09/21、報告医師は 2 回目のワクチン接種後に横紋筋融解症を発症した 14 歳の患者がいると報告した。
(中略)
事象、筋融解が疑われた/横紋筋融解症、手足のしびれ、「食事はほ
とんどとれず」の転帰は未回復
、2021/不明日、呼吸困難、倦怠感/全
身倦怠感、頭痛、発熱、全身疼痛、嘔吐、過呼吸の転帰は回復
洞調
律、多呼吸/頻呼吸の転帰は不明
であった。
報告者のコメント:排尿できているので、AKI 合併はなかった。CK が
落ちつくまで、慎重に経過観察する。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000861750.pdf

以下、横紋筋融解症の対応マニュアルより。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1c09.pdf


急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

資料2-2-3-1より。

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料(11月12日)

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00034.html

事例:15074 12歳男性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号:FF3622
薬、食品、またはその他の製品に対するアレルギーはなかった。
その他に病歴はなかった。併用薬は報告されなかった。
2021/07/27 BNT162b2(コミナティ、ロット番号 EY3860)の接種を受けた。
2021/08/17 BNT162b2(コミナティ)2回目の接種を受けた。
2021/09/09 (ワクチン接種から 23 日後)、患者は急性散在性脳脊髄炎を発症した。事象は入院に至った。入院期間は 17 日であった。
事象の臨床経過は以下の通りに報告された:
2021/09/09 (ワクチン接種から 23 日後)、発熱、ふらつき、ぼーっとすることが多かった
2021/09/09 (ワクチン接種から 23 日後)、患者は入院した。
2021/09/11 (ワクチン接種から 25 日後)、歩行困難
2021/09/14 (ワクチン接種から 28 日目後)、頭部 MRI が実施され、大脳、脳幹、視床に異常が散在しているのが確認された。
2021/09/15 (ワクチン接種から 29 日後)、患者は他の病院へ転院され、微熱、ふらつき、下肢の筋力低下(左肢)が現れた。
髄液細胞数が増多し、104/uL であった。タンパク質は上昇し、57mg/dL であった。
2021/09/29 (ワクチン接種から 43 日後)、患者は退院した。

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)症例の調査票は以下のように受けた:
組織病理診断は未実施であった。
(中略)
急性散在性脳脊髄炎の転帰は、ステロイドパルス療法を含む治療で軽快であった。
2021/09/29 (ワクチン接種から 43 日後)、事象の転帰は軽快であった。
報告主治医は、重篤な事象(入院)と分類し、事象と BNT162b2 との因果関係は評価不能と評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は無かった。報告主治医は以下の通りにコメントした:退院時点、ステロイド後療法あり。外来フォロー予定あり。
これ以上の再調査は不可能である。これ以上の情報は期待できない。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000853783.pdf

以下、ADEMの対応マニュアルより。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1c38.pdf

脳症

上記と同じく、11月12日公開の資料からです。

事例:14158 12歳男性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号:FE8162
2021/09/12 10:00 BNT162B2(コミナティ)2回目を接種。
基礎疾患等は、患者がワクチンを病院で接種していなかったため、不明。
2021/03 で停止した喘息の病歴があった。
2021/09/13 06:00(ワクチン接種の 1 日後)、患者はけいれん意識障害脳症/急性脳症を発現した。
2021/09/13(ワクチン接種の 1 日後)、患者は病院に入院した。
2021/09/15(ワクチン接種の 3 日後)、患者は退院した。

事象の経過は、以下の通りだった:
2021/09/13 06:00 に、2 分間、間代性けいれんがあった、そして、患者は救急搬送された。JCS 10 (意識レベルの低下)が続いたため、患者は精査加療目的で入院した。血液検査で異常なかった。CT、脳脊髄液検査も異常なかった。患者は脳症と診断され、そして、ステロイドパルスを施行した。
2021/09/13 夜より、患者は覚せいし、通常通りとなっていた。
2021/09/13 の髄液検査は正常
2021/09/14 の脳 MRI 正常、2021/09/13 の頭部 CT 正常
2021/09/15(ワクチン接種 3 日後)、事象の転帰は回復であった。
コメント:
2 回目接種の約 20 時間後より(報告の通り)、発熱出現間もなくけいれん 1-2 分間きたし、救急治療室を受診した。見当識障害が持続し、異常言動嘔吐複数回あり、患者は入院した。
2021/09/17、血液、髄液検査に異常なく、 CT 正常、急性脳症と診断し、発症 12 時間後よりステロイドパルス療法を開始した。
治療数時間で意識清明になった。
パルス 2 日間実施し 2021/09/15 に退院した。
2021/09/30、後遺症なしを確認した。

報告したその他の医療従事者は、事象を重篤(入院)と分類し、事象が BNT162b2 に関連ありと評価した
他要因(他の疾患等)の可能性はなかった
報告者は、急性脳症を重篤(2021/09/13 から 2021/09/15 まで入院)と分類し、事象とBNT162b2 の因果関係を評価不能とした。
急性脳症は、2021/09/30 に回復した。他の事象の転帰は不明であった。
(以下略)

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000853783.pdf

報告者は「評価不能」としていますが、その他の医療従事者は「関連あり」と評価しています。けれども、そういった意見は届かず、専門家の評価は「γ(情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できない)」(下記参照)となっています。

ADEMでも用いられたステロイドパルス療法は、ステロイドを点滴で大量投与する治療です。大人でも負担が大きく、ステロイドによる副作用もたくさんあります。そのリスクも含めて、ワクチンを接種するベネフィットとリスクを検討する必要があるのではないでしょうか。

以下、小児の急性脳症の対応マニュアルより。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j22_r01.pdf

このような症状が出ていることは、テレビなどの大手メディアは報じていません。まだきちんと調べられていないので、どのような人に症状が出やすいかなどもわかっていません。このような症状が出る可能性は、誰にでもあるのです。それらもきちんと説明され、それらも含めて納得できた場合に、「接種を希望します」にチェックを入れられるのではないでしょうか。

https://www.mhlw.go.jp/content/000855611.pdf