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レビュー/ドラマ1122/④幼少期の環境から来る性格・性癖の歪みとは(前半戦)



1122(いいふうふ)は元々漫画が原作のドラマである。

ここ最近では2024年11月19日に
主人公を演じた高畑充希さんと
その夫役の岡田将生さんが

このドラマをきっかけとして真剣交際ののち、
結婚したことでも話題になった作品だ。

主人公である一子(いちこ)と二也(おとや)。

二人は結婚7年目の夫婦で、
夫婦仲がいいものの、
何故か「公認不倫」をしているという内容のドラマ。

現在Amazonプライムにて公開されている
このドラマは
様々な観点から味わい深い。

夫婦の関係性、お互いの性についてや、
結婚に対しての考え方。

結婚と不倫との関係性や、
子供、そして不妊治療のこと。

様々な問題が複雑に絡み合い、
そして混じり合いながら緩やかに物語が進んでいく。

今回はそんな1122のドラマを視聴し
私自身が感じたことや、
ドラマ自体の問題提起部分について触れながら

複数回に分けて話していきたいと思う。

第四回は(多分)最終回の前半戦。

幼少期の環境から来る性格・性癖の歪みとは

私は前々から、(特に)SMの性癖に
幼少期の家庭環境はとても影響があると感じている。

勿論、家族仲が良く、
学校でも順風満帆なのに
SMの世界に入る人もいるが、

そういう人たちと

小さい頃に何かしらで傷を負った人たちの
傷跡から来る性癖は、

例えば同じ「首絞め」をとっても
全然違うものだと感じている。

私を含む「死にたがり」の人たちは
やはり後者の場合が多いと感じるのは私だけだろうか。

またこの辺の性癖の種類に関しても
考察してまとめていきたいと思ってはいるが、

今回はドラマの内容に沿って
考えていきたいと思う。


ある日二也が、
一子の母親の手術に付き添った日。

母親は二也の細やかな気遣いに
お礼を言いながら、その場にいない一子の事を話し続ける。

「あんなんであんな子、母親になれるのか心配で。あんなに気きかなくてマイペースで・・・。母親って子の幸せを一番に考えるものでしょう?」

「でもねぇ・・・、子供は難しいかねぇ。もう良い歳だし。あんまり遅くに産んでもなぁ・・。」

この言葉に、
この母親の嫌な部分が詰まりきっている
と、私は思う。


ちなみに母親役は
風吹ジュンさんが演じているわけだが、

演技がうますぎて、キィイイイイ!となる。

このドラマには主に母親が4人出てくるのだが、
ジュンさん演じる一子の母親は、圧倒的毒親である。ずば抜けて。

正直言って演技が上手いのか
本当にジュンさん自身が無自覚毒親なのか
疑ってしまうぐらいだ。
(演技が上手いだけです)

棗の心の声


さて、二也はというと、

そんな一子の話をする母親の話を聞きながら、
何かを感じているような顔をし

その後一子と家で会った時も、
なんとなく何かを言いたそうな顔をしている。

私としては、
母親にガツンと怒ってほしいところだが、

そんなエピソードは特になく
そのシーンはスルスルと終わり、

二也はその後、
一子から不倫相手との出会いの場である
花道教室を通い続けていることを
非難された仕返し?に、

「病気の時って心細いんだよ。もっと母親に優しくしてあげたら?」

と最悪のタイミングで
一子に伝えるという、大ミスをかます。


・・・はぁ?


である。(無駄な中央揃え)


あの時、
なにやら思い詰めていた表情をしていたのは
ただ単に母親を可哀想だと同情していただけなのか?

それとも病気で入院した
今の弱々しい姿だけを見て判断しているのか?

病気の人を心配するのは
当たり前の事なのかもしれないが、
一子のことを何にもわかっていないじゃないか!

私は初めてこのシーンを見た時、

“あ、この夫婦、気が合うだけで結婚しただけで
今まで大して深い話をしてこなかったんだな”

と悟ったのだった。

私がここまで怒っているのは、
二也が嫌いでも一子に肩入れしてるからでもなく
このエピソードが出てくる前の回で、

一子が母親と接している姿や
幼少期の思い出を
二也が見たり聞いたりしていたからだ。


それはこんなエピソードだった。

その日一子の母親は手首?を骨折し
その看病で久しぶりに実家を訪れる一子と、
それに付き添う二也。

三人での穏やか?な団欒の中、
一子の母親がしみじみと二也を見ながら呟く。

「一子は本当にいい旦那をつかまえたよね。」

その言葉に一子は顔を少し表情を硬くしながら

「つかまえた、とかやめてよ」

と言うのだ。


当たり前だ。

一子は二也を騙してとっ捕まえたわけではなく、
二人は惹かれあって共に生きているのだ。

一子の母親は無意識なのか何なのか分からないが
言葉の端端で一子を下げる言葉を随所に使う。


「この子は頑固だから」

「気が利かない」

そして口を開けば

「こんな子なのに、こんないい人(二也)が」

である。


その言葉の裏には常に

「私はあんなに不幸だったのに」

という言葉が見え隠れするようだ。

結局は一子の結婚相手を褒めるふりをして
自分の不幸自慢をしたいだけなのである。

「私はこんなに頑張った(一子を育てる為に)!」

という気持ちが前面に出ているとしか思えないのだ。

私がここまで断定してそう思うのは、
その後にこんなエピソードが続くからだ。

母親は一子に文句を言いながら
自分の旦那がいかに暴力的だったかを
まるで懐かしい過去のように話し始める。

その顔は旦那に呆れているようでもありながら、
さながら「悲劇のヒロイン」を演じているかのようだ。

そして襖にあいた穴を見ながら、
当時一子の父親が激怒し投げたポットの穴だと
話を共に聞いている二也に伝える。

この母親は、なんと何十年も前であろう穴を
今もそのまま残しているのだ。

一子はその穴を穢らわしそうに見ながら
母親に襖を変えることを提案するも

「まだ使えるわよ、もったいない」

という一子の母。

勿体無い?穴が空いているのに?

ただ単に

「私はこんな事をされていたけど必死に耐え、そしてそんな旦那を看取りました。すごいでしょう?褒めて褒めて?」

ということではないのか?
(大変に私も口が悪い)

こんな嫌な記憶(母親本人というか、一子にとっても)を残し続けるなんて、

完全にDVの典型ではないだろうか。


そんな母親に対し、一子は

「暴力の跡、毎日見ながら生きていくのって、やじゃない?」

と正論を伝えるが、

母親はため息をつきながら

「あんたのその喋り方と目の据わり方、あの人と同じ」

と呟くのである。


えぇええええええ!!!


・・・最低?最低すぎ?w


一子は勿論その後も反論するし、
二也のフォローは最強に良いので
その後のシーンはぜひAmazonプライムにて見ていただきたい。
(世の中の旦那は全員見るべし。痺れます)
(回し者ではないよ)

そしてそんなシーンが終わり、
その日は実家に泊まる2人。

一子はニ也にたいし、
ぽつりぽつりと幼少期の話を始めた。

一子は小児アトピーで
酷い時は下着や布団が皮膚や体液で汚れていたらしい。

私もアトピーなので、
その苦しみは大変にわかる。

私は今では大分改善され、
顔とかには殆ど出ないので分からないが、
今でもストレスが溜まると蕁麻疹のようなものが出るし、薬やメンテナンスが欠かせない。

なので、幼少期の一子が
どれだけ苦しんでいたのか手に取るようにわかる。

しかも一子は、
その汚れた汚れ物を、
全部自分で洗わされていたというのだ。

皮膚をかくと怒られ、
自分の汚れた布団を洗ってもくれない両親なのに、

母親は自分が父親に怒鳴られている姿を
一子に見せ続け、

それどころか母親が父親に責められている事を
一子が助けてくれなかったことを責めていたらしい。

これは完全なる毒親である。
びっくりするほどに典型的な酷い例。


勿論父親が悪いことは当たり前なのだが、
私は母親の方がどうしても拒絶反応が強いのは
同性だからなのだろうか?

私はこういう母親だけには本当になりたくない。

自分の器が出来ていないのに子を産み、
そしてその子供に助けを求めている。

これを自覚して行う親もいるが
(金を無心するのは分かりやすい例)

こういう風に
無自覚で搾取してくる人間が一番嫌いだ。

だからこそ私はそんな母親になりたくないし、
そうなってしまう可能性があるからこそ
子供も産みたくなかったのだ。

二也は、そんな一子の
独白とも取れる勇気ある発言を受け、

「一子ちゃんは優しい子だよ」

とコメントをしてくれていた。


・・・してくれていたのにだ!(怒り)


一子の母親に対しての
複雑な心境を知っているはずの二也から

「母親に連絡してあげなよ」
と言われる苦しさたるや。

実際に一子も二也が見えないところで
クレヨンしんちゃんの某母親のように
(あれはどうかと思うが)

クッションを殴って、
どこにもぶつけようもない怒りを発散させていた。

しかし、かといって
二也が悪いのかと言われると
そういうわけではない。

あの一子の苦しみがわかるのは、
同じように幼少期に傷を負っている人間だけで、

二也はその他の部分で息苦しさを抱えているが
幼少期に関しては幸い傷がなかったというだけなのである。

傷がないものは
「親」という存在は正しいものだと思っている。

しかし世界には「正しくない親」や
「間違っている親」「親になりきれない親」
「親の面を被った子供」が存在するのだ。

見回せば、そこらじゅうに
そういう人たちは溢れているし、
私自身だってそうなのである。


親がそういう人だと気づく者もいれば
気づかない者もいるし

気づいても傷にならない者もいれば
私のように傷ついてしまう人もいる。

勿論親だけが悪いわけではなく、
周りの環境や、
様々な外的要因から起こるわけだが

やはり私は子の個性はあれど、
親というものは
子供の性格や性癖に
大きな影響を与えると思っている。

子供は何も考えていないように見えて
とても深く考えているし、

何も見ていないように見えて
実は親をよく観察しているのだ。

だからこそ親は「親」であるべきだし、
親としての責任を果たさなければいけないのだと
私は常に心に深く刻んでいるのである。

・・・また頭でっかちなことを言ってしまった。

こんな風に、幼少期の環境は
子どもの性格や性癖に
大きな影響を与えると思っているし、
実際に影響を与えている場面が多いと思う。

今回はドラマの内容を引用しながら
一子の幼少期の環境についてお伝えしたが

後半戦は、実際にどのような部分が
性格や性癖に影響を与えているのかを考察していこうと思う。

これまでの記事はこちら。

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