都立適性検査対策に強い塾は? 都立中高一貫校 学習塾別 合格実績とおすすめ学習塾【塾選びの参考に!】
公立中高一貫校受験では「どの塾を選んでいいかわからない」というご相談を多くいただきます。
今回は学習塾別の合格数をもとに、塾選びのヒントになる情報をまとめています。目次を確認して、気になる部分を見てください✨✨
執筆者プロフィール
公立中高一貫受検 講師をしているハセガワです💪
都立小石川中等教育学校出身
都立中高一貫校対策講師として10年以上指導
同年度で自分の担当生徒から10人合格を達成
志望校別対策講座を担当
学習塾で保護者会を主催、保護者面談は年間100件以上実施
自己紹介・プロフィール記事も書いています。以下よりどうぞ✨
2025~2023 学習塾別 都立中高一貫校 合格数
直近3年間の学習塾別合格数を表にまとめました。
少し小さいので、画像ファイルを拡大しながら見るといいかもしれません。

数字を見ればena一強
数字を見るとわかる圧倒的合格数のena。
これを見るともうena一択に見えます。

都内11校(都立+九段)の合計合格数をグラフにしました。enaが圧倒的すぎてあんまり意味のないグラフ…。ただ、enaの圧倒的な数字を出したかったので満足。
これを見ると正直ena一強。2番手に栄光ゼミナールということがはっきりします。
学校別合格者数の合計と定員を見比べて(合格数の謎とトリック)
小石川の合格数の合計(表の右上)を見てみましょう。
2025年の合格数は合計242名。……定員160名なのに??🤔
よく言われる予備校の東大合格者数と同じですね。
合格実績を全部足すと、定員を大きく超えてしまうことは受験に詳しい人の中では有名です。
簡単に言えば
「合格実績のカウント方法の違い」と「複数塾に在籍」する受験生が大きな理由です。
1年間指導した生徒しか合格実績に入れない塾と、オープン模試を受験してくれただけで塾には通っていない生徒も受験実績に入れる塾では当然数字の出方は変わってきます。
駿台予備校が合格実績の発表を取りやめたことも最近ではニュースになりました。
取りまとめるコストがかかる、合格者数が合格者数が減少している、少子化でそもそも生徒が少ないなどの理由もあるとは思いますが、
塾側が合格実績はあまり意味がないと感じているとも言えます。
基準がバラバラだと比較できず、意味がなくなってしまうので、全国学習塾協会では合格実績の基準を出しています。そして、この基準をすべての塾が採用しているわけではない!!というのが理由ですね。
各学習塾の基準の詳細に関しては、
記事の後半「合格数の落とし穴」で説明しています!気になる方は読み進める、または目次からとんでください!
塾別に合格数を考える
【大手4大学塾 と 公立中高一貫校対策特化塾】
大手4大塾(SAPIX・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミー)
大手4大塾(SAPIX・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミー)は私立中対策を中心に行なっている塾ですので、都立中は第2志望以下の併願校として受けるパターンがほとんどです。
また、作文対策が一番のネックになるので、ここだけ適性検査対策の強い塾の単科講座を受講したり、個別指導を追加したりという戦い方をすることも多いです。(結果として、2塾で合格実績を出すことになるんですね)
気になるのはSAPIXの小石川中合格実績。
3年間で51→41→30と激減しています。
SAPIXが適性検査対策に力を入れているわけではないので、理由として考えられるのは
小石川中の併願校としての人気が下がっている
入試問題が私立の勉強で対応しにくいものに変化した
他塾の志望者のレベルが上がり、相対的にSAPIX生が勝てなくなった
SAPIXの中学受験が好調で、他の志望校に合格するために都立を受けていない
などでしょうか。
正直、ここはデータが少ないのでなんとも言えません。次年度の結果にも注目したいところ。
適性検査対策 学習塾(ena・栄光ゼミナール・E-style(イースタイル)・大原予備校)
都立中高一貫校の適性検査は難度が高いので、やはり専門で対策した方が合格しやすい、というのが今回の結果ではっきりしましたね。
数で見るならも圧倒的にena。次点で栄光ですが、合格数はenaの6分の1。
後半でも触れていきますが、あとは合格率がどうかというところ。
栄光は栄光ゼミナールというブランドの他にE-style(イースタイル)という都立中高一貫校対策のブランドも立ち上げていますね。
各コース1教室のようで、少数精鋭での対策のようです。
適性検査型対策塾では珍しく「合格率」も出しています。

E-style ホームページより
九段・富士・小石川・白鴎で50%以上の合格率とのこと。
両国・立川国際も40%を超えているようで、ここに挙がる志望校を検討されているご家庭は選択肢に入りそうですね。
適性検査に強い小規模塾(早稲田進学会・早友学院)
特定の学校に強いのが早稲田進学会と早友学院の2塾。
早稲田進学会は小石川中に毎年30人以上送り出す学習塾。
早友学院は毎年両国中に20人以上受からせています。
この2塾も志望校がはっきりしているのであれば、選択肢に入れたいところ。
どの塾を選べばいいの?志望校別おすすめ塾
【合格数 × 生徒の特色 × 家庭のサポート体制】
塾の合格数だけでなく、合格率まで見るべき
合格数だけで見るとenaの一人勝ちになりますが、E-style、早稲田進学会、早友学院といった学習塾ではかなりの割合で合格を出しています。
enaは合格数が多いものの、受験生の母数が多いことも否定できません。
昔、コロナ禍になるくらいまでの話です。
学習塾で学校別対策の担当をやっていたこともあり2月3日の朝はいつも都立中の校門前で生徒を出迎えて応援していました。生徒と握手して、言葉を交わして、戦地に送り出す。自分の塾生全員に(塾生であることがわかるように目印をしてもらっています)もれなく声をかけるわけですね。
校門前に行ったことのある塾関係者さんいればわかってもらえると思うんですが、都立中の受験では正直半分くらいena生じゃないの?というくらいena生だらけ。enaの旗を振っている集団で声を交わしてから受験に行くわけです。
したがって、合格率というところで言うと、enaは実はそこまで高くないんじゃないかと言うのが正直なところ。
enaは校舎ごとにブログをしているので、ご家庭の近くの教室のenaはチェックしてみてもいいかもしれません。
おすすめ塾の考え方
優先事項は「合格率」「受験方針」の2つ
今回おすすめ塾を考える上で優先したのは、「合格率」と「受験方針」の二つです。
合格率は言わずもがな。
自分の子供を預ける、となった時に受かる可能性が高い方がいいでしょう。
周りの子供が何人受かろうが、自分の子供が受かる可能性の方が大事ですよね。
この点でenaは少し優先度は下げています。
理由は記事下部の「合格数の落とし穴」を読んでもらえると理解してもらえると思います。
受験方針は、都立中が第一志望なのか、第二志望なのか。私立中を受験していくのかどうかで4パターンに分けて考えています。
どういうスタンスで受験を考えるかで戦い方は変わるので。
「サブ塾」というのも設定しています。普段は私立対策で塾に通いつつ、都立中対策として追加で週1で通うための塾です。
ここから、志望校別のおすすめ塾

では、人気校に絞って学校別に考えてみます。
小石川中等教育学校
私立トップ校併願か、小石川中1本での対策か
合格者を見ると、SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミーの合格が多い。小石川中は私立上位校との併願が多い学校でもあります。
場合によっては4大塾に早稲田進学会を合わせるような戦略もアリでしょう。
小石川中1本で対策していくのであれば、2025合格率が50%を超えているE-style(イースタイル)を選択肢に入れるのもアリです。
執筆者の出身、早稲田進学会
なんと1教室だけで小石川中の実績を30人以上(2025は合格者のおよそ24%、4分の1の合格)を出している早稲田進学会。
小石川中と武蔵中を中心とした西部に位置する学校の学校別対策を行なっています。すでに書いたように、週に1回からで受講できるので、メインに4大塾、サブで早稲田進学会という選択肢も取れます。
両国高校附属中学校
5教室で両国中実績を出している早友学院
江東区・葛飾区・墨田区に5教室展開している早友学院。3年連続で両国中20人以上を出しています。合格率という点では強いでしょう。
5教室の展開のため、他のエリアでは栄光ゼミナール・E-styleの選択肢がおすすめです。
千代田区立中等教育学校
一番は4年生までの千代田区への引越し
特別強い塾がないのが九段中。四谷大塚か栄光ゼミナール・E-style(イースタイル)かの選択肢。私立併願を考えるかどうかで選ぶといいでしょう。
というのも、九段中は「千代田区立」のため、合格枠の半分が「千代田区枠(A区分)」なんですね。したがって、塾をどうするか以上に「千代田区に住んでいるか」の方が重要です。
ちなみに、学校説明会で推している学校の望遠鏡、入学してからは使いません。「すごい!」と九段志望になる子が多いですが、ちゃんと考えて志望校は決めるべきです。
合格数の落とし穴
【合格数だけ見て塾を選ばないで!】
公益社団法人全国学習塾協会 合格実績自主基準について
突然ですが、合格実績はどうやって出しているんでしょう。
1日だけ在籍しても合格実績にカウントできる??
というところで、塾によって基準が違うとよくない!ということで全国学習塾協会が基準を設定しています。
ただこれは「自主基準」必ずこれを守らないといけないというわけではない。
以下のリンクは個別指導塾CASTDICEさんの例。こうやって透明性のある合格実績を出せるよう多くの学習塾は合格実績の基準を揃えて出しています。
ちなみに、多くの塾は「在籍した生徒」を対象として合格実績を出しています。



ここで、enaの合格実績を見てみましょう。

「在籍している」という条件はなく、条件は「10時間以上」だけ。
模試(45分×3科目)を指導と考えるのであれば、残り8時間ほど。
オープン模試の後に解説授業あったりしません?解説動画を視聴できたりしません?
それが10時間を超えていればenaの定める条件を満たすので、合格実績に加えられるわけです。
結果として、他塾の受験生とかなりの割合重複して合格実績を出しているのでは?と考えています。
これは別に違法とか騙しているとかではなく、あくまでも合格実績を出す際の基準の違いです。まあ、合格実績を多く見せるための戦略ではあると思いますが。
すると小石川中を例に出すと
enaとサブ塾として採用の可能性がある早稲田進学会が重複している可能性が高くなりますので、その二つの塾の数を引いたSAPIX〜栄光の合格者合計数は2025年では108名。
残り160-108=52名。50名くらいがenaと早稲田進学会+その他の塾の純粋な合格数かな、というところ。純粋なena生は20~30くらい?
すると生徒数の多さを考えると合格率はなかなか低くなってしまうのではないでしょうか。
したがって、個人的にはenaはあまり評価が高くないので、おすすめ塾としては優先度を下げて考えています。
【まとめ】志望校別 都立中高一貫校対策
おすすめ塾

合格数を見るならena
安定して合格率の高いE-style(イースタイル)
小石川中→SAPIX、E-style、早稲田進学会
両国中→栄光ゼミナール、E-style、早友学院
武蔵中→早稲田進学会
その他質問などあればコメントでお願いします!🐻🐻
読書記録・勉強記録・受検対策記事など書いてます。
スキ!・マガジン登録・フォローお願いします✨✨
受験対策記事の紹介
こちらはマガジン
※記事の内容に関してはコメントをいただけるとうれしいです
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScLTT-8sBOvxDrgPnzlAl4bJUmQ7IS8CDgGkZLZxcxtTQrvMw/viewform
または上記URLに。
こちらはグーグルフォームが開きます。
SNSはこちら。Threadsです。
いいなと思ったら応援しよう!
チップをもらえたらいつもよりちょっと頑張れます🧸
「記事が有用すぎる!値段に見合わないだろ!!!」とか
「なんでこれ無料なんだよ!!」
って思った人はチップとコメントください。返信します😇