見出し画像

都立小石川中等教育学校 国公立大学合格実績(進学実績)を徹底分析!【私立中高一貫トップ校と比較】

都立中高一貫校の中でトップの人気と進学実績を誇る小石川中等教育学校。小石川中の進学実績を、国立大学の現役合格に絞って解説しています。
東大・京大の数だけでなく、「東京一工」(今は「東京一科」とも)や「旧帝大」「TOCKY」といった大学群ごとに合格数・合格率を見ることで小石川中がどんな学校なのかを分析します。

小石川中を志望校として考えている方も、小石川中ってどんな学校なんだろうと気になった方もぜひお付き合いください。
無料部分:小石川中の合格実績分析
有料部分:他校との合格実績比較
となっております。無料部分だけでも十分小石川中の学校紹介と合格実績がわかるようになっているので読んでみてください✨✨

※有料部分はデータの集計にかなり時間がかかってしまったので、金額はなるべく抑えて設定しましたが有料にしています。
都立中2校、都立高校3校、私国立中高一貫校10校ほどの合格実績を比較しています。


執筆者プロフィール

公立中高一貫受検 講師をしているハセガワです💪

  • 都立小石川中等教育学校出身

  • 都立中高一貫校対策講師として10年以上指導

  • 同年度で自分の担当生徒から都立中10人合格を達成

  • 志望校別対策講座を担当

  • 学習塾で保護者会を主催、保護者面談は年間100件以上実施

  • 教材執筆者:私立入試問題や大手学習塾の適性検査型模試の執筆経験あり

  • 元教材制作ディレクター:前職で数多くの教材編集を担当

自己紹介・プロフィール記事も書いています。以下よりどうぞ✨




東京都立小石川中等教育学校とは? 学校基本情報

学校HP:https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/

所在地:〒113-0021 東京都文京区本駒込二丁目29番29号
設立年月日 :1918年(府立五中)2006年(中等)
過去の名称:「東京府立第五中学校(1918~)」「東京都立小石川高等学校(1950~)」
初代校長:伊藤長七
校訓:立志・開拓・創作

教育の特徴

小石川教養主義
・文系理系にクラス分けせずに全ての科目を5年生までに学ぶ
・一般的にはあまり採択されない「地学」も全員が履修する

特別講座
・6年次に約半数近くが「特別講座」となる
・実験講座や、大学の授業のような内容の教養講座などがある

小石川フィロソフィー
「専門的な課題研究を行い学術論文を執筆する小石川独自の科目である。1年次から、文章表現、データ解析、数字処理、仮説検証、情報発信といった基礎を学び、4年次には、約15種類の講座に分かれて、1年間かけて研究テーマを探求し学術論文を完成させる」

小石川中卒業生より一言。(ほぼ思い出がたり)

文理が分かれていないので、大学入ってから、あとは塾講師をしていて「文系だから」「理系だから」みたいな区分が気持ち悪く感じるようになります。
理科4科目(化学・物理・生物・地学)全部を中1から順に学びましたが、それが普通じゃないことは大学に入ってから知ることに。
全員白衣とゴーグル購入ってのが一般的じゃないのも知らなかった。

高校ではめっちゃ実験したんよ…
生物のノート作成大変だったなあ
(無限に顕微鏡で観察してスケッチを繰り返す。サボると単位がもらえない。それで留年する先輩が生まれていて怖い。今もそれが続いているかは不明)
でもwikiに「生物の授業では、60年以上も改訂されながら受け継がれてきた「生物実習」という200ページを超える独自教科書が配布され」とあるからやっているんじゃないかな。

制服
伊藤長七は「詰襟制服は胸元を圧迫し自由な思考を阻害する」との特論から、全国に先駆けてネクタイと背広型の制服を採用。
現在では、前期課程において、府立五中時代の制服をアレンジした、紺のブレザーとストライプのネクタイを着用する。後期課程では、生徒の自主性を尊重して、私服での登校が認められている。

wikiにないけど、長七先生はレディーファーストかつ男女平等の理念を持っていたので、出席番号は女子から。女子もネクタイ着用。今はわからん😇😇

初代校長の胸像が玄関ホールの正面真ん中にありますが、公立高校でこれがあるのはかなり珍しい、と当時の高校教諭が言っていたのを覚えています。
……そうなの?🐻🐻

私が現役時の大学受験では、志望校ががっつり文系で、数ⅡBと理科から2科目選択だったので、「社会:日本史・倫理 理科:生物・地学」という試験科目(浪人児は志望校が変わったので、受験科目を変えました)を取った結果、大学入って「ど変態じゃねえか」と言われたのを思い出す🤔
そうか、珍しい取り方してたのか……。理科も社会も全部やってたから好きなものとか楽なものだけ選んだらこうなったんだ…😇
そんな珍しい科目の取り方も問題なくできてしまうのが魅力の一つですね。(今のカリキュラムで可能かは未確認)

小石川中がどんな学校かわかる動画も共有します。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

文部科学省では、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、平成14年度より科学技術、理科・数学教育に関する研究開発等を行う高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール」に指定し、理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育を実施しています。

文科省HPより

小石川中等教育学校 大学受験の合格実績(進学実績)2025年

それでは早速小石川中の合格実績を見てみましょう。

2025年度 小石川中 大学入試合格者数

資料は学校HPよりお借りしています。

東京都立小石川中等教育学校2025年度大学入試合格者数
小石川中 合格者数(学校HPより)

東大16!!
後輩たちは優秀。
多くの進学校は「とりあえず東大」みたいな空気があり、東大受験者を増やそうとすることが多いのですが、小石川中では割と「好きな学校を受ければいいよ」みたいな空気があります。
結果的に、幅広い大学の合格が出ているのですが、それはまた後ほど。

小石川中 2025〜2021過去5ヵ年大学合格者数

次は直近5年の結果です。

東京都立小石川中等教育学校過去5年間大学入試合格者数
小石川中 過去5ヵ年合格者数(学校HPより)

小石川中の学校HPより、直近5年間の実績も見ることができます。
東大16人以上(10%以上)が安定していることがわかります。
このあと詳細については他校との比較をもとに説明していきますが、小石川中のすごいところは、東工大(東京科学大)+一橋の合格数。
東京一工の大学群の率が高いところですね。そういう点では2025は少し転んだ感じもあります。


男女での合格比較

あまり性別で分けたくないですが、
少し気になったので、ちょっとだけ言及します。男女枠撤廃で注目されているトピックでもあると思いますし。
男女でだいぶ合格している大学が違いますね。

男子の方が合格数が多い大学
国立:東大、東工大、京大、一橋大(というより国公立大のほとんど)
私立:早稲田、慶應、東京理科大、中央

女子の方が合格数が多い大学
国立:特にない
私立:上智、明治、立教、法政

こう見ると、やっぱり女子は文系の人が多いかもしれない。
理系学部が強い私立大学と、数学が必要な国公立大学は軒並み男子の方が合格している。
純粋に男子の方が学力が高い可能性もあるがそれは違っていてくれると嬉しい。そもそも入学時の適性検査の点数では男女で大きな差はないはず。
すると女子が中学以降勉強をサボったか、女子よりも発育が少し遅い男子たちが中学以降猛烈に伸びたかのどちらかである。
確かに発達的に遅れている男子が、遅れながらに女子と同じ点数を取っているんだと考えると、中学以降発達が追いついてくると凄まじい伸びをするのは理解できる。

男女枠撤廃したんだけど、
これって大学受験実績一気に落ちるのでは…??と思ってしまう。学校側はどう考えているんだろう。
そもそも大学受験実績(もっと言えば東大合格数)を出すために作った都立中高一貫校で、大学受験実績と反する施策に出るのがやばい。私立高校の補助、無償化なども出てきているし本格的に都立中が下降線に入る気がする。


合格実績の評価方法

小石川中の大学合格実績を他の学校と比較できるように数値化していきます。

入学時の生徒数と国公立大学合格率で評価

小石川中の1学年はおよそ160人。合格者の数で評価すると生徒数の多い学校には勝ち目がありません。

学校を選ぶときに考えるのは
自分の子供が入学したら、どの大学に行ける可能性があるのか」でしょう。
したがって、卒業生の人数を母数に合格率を出すのではなく、入学者の人数を母数とすることで
入学した人のうち何%(どれくらいの割合で)合格するか
を算出して比較しています。

国公立大は難易度を考慮

国立大の合格率だけで考える場合、東大合格と地方国立合格どちらも「1」になってしまいます。
それだけでは比較としては「どのくらい受かるか」はわからないかな、と思うので、難易度(偏差値)も考慮して数字を比較していきます。

マナビジョンのHPより大学の各学部の偏差値を調べました。
大学の偏差値を各学部の偏差値を平均して出しています。
以下が東京大学の学部ごとの偏差値。
ここから東大の偏差値平均を(84+83+82+78+77+82)/6=81
と求めます。
ちなみに、偏差値80を超える大学は東京大学だけでした。

東京大学,各学部の偏差値の比較
東京大学の学部ごと偏差値(マナビジョンHPより)

こちらは京都大学。
学部によっては、偏差値の幅があることがわかります。
例)経済学部75-80
この場合、偏差値の下限を採用しています。
したがって京都大学の難易度(平均偏差値)は(80+80+75+73+74+75+72+70+73+72)/10=74.4
となります。

京都大学,各学部の偏差値の比較
東京大学の学部ごと偏差値(マナビジョンHPより)

これを偏差値5(10)ずつでランク分けします。
S(75~) 東京
A(70~75) 京都・一橋・国際教養・気象大
B(65~70) 東京科学・東北・大阪・名古屋・北海道・筑波・お茶の水・神戸
という感じ。これを偏差値がいちばん高い学部が55以上の国公立大学全てで計算します。(100校以上の偏差値計算を行い集計しました…)

そしてここにポイントを割り振ります。
偏差値50以下の国公立大を1、50~55を2、…60~65を4、65~70を5、70~80を6、80以上を7(東大のみ)として合格数と掛け合わせて点数計算をしていきます。

そして、この合格実績ポイントを入学人数で割ることで、1人あたりの合格ポイントが出ます。
ただ東大は7点入るので、東大合格が15%くらいあるとこれだけで1人あたりの合格実績ポイントは1を超えます。
国公立大学合格率も出しているので、これと難易度も考慮した合格ポイントを比較して学校を評価してください。

感覚的には
文系学部が中心の大学の方が偏差値が高く出ている気がする。
逆に理系大学の方が学部ごとの偏差値の幅が広い??
医学部が医学科と看護科と…と学科によって大きく偏差値の差があったので医学部医学科合格数には一律+5をしています。

私立大は評価対象外

私立大学は今回考慮に入れていません。
推薦入試や指定校などいろんな枠がありますからね。そもそも早慶に行きたいなら早慶の付属校に行けばいいわけです(簡単に附属校に入れるというわけではないのは重々承知しています)。
とにかく、学校によって状況が大きく変わってしまう点、その結果単純比較が難しい点、そして私立文系大学は全てを捨てて英語に3年間全力を出すことで社会しだいで合格する場合がある点、1人で何校も受けられるので、合格率が意味をなさない点などから外しています。

要望があれば私立大編もやるかもしれません。
(データの集約が大変なので、できればあまりやりたくない…)


小石川中の国公立大学合格数を見る

小石川中の国公立大学合格数と実績ポイント

それでは小石川中の国公立大学合格数と実績ポイントを確認してみましょう。

小石川中国公立大学合格数_現役・現役浪人(現浪)
小石川中 国公立大学合格数

実績ポイントを人数で割った値が国公立合格率の左側の値。
2025現役+浪人(現浪)が2.72、2025現役が2.24。
一応平均を取ると現役でも偏差値50~55の国公立に受かる、とは言えるのですが、現役で合格率40%ほどなので、実際受かっている人の平均は偏差値60~65くらいかな、というところ。
そもそも国公立合格した人の半分が東京一工なので、これはあながち間違ってはいないかなと思います。

次に、国公立大学の合格率を大学群ごとにまとめたグラフです。
TOCKYというのは筑波・お茶の水・千葉・神戸・横浜国立の5校。旧帝大の次くらいに難易度が高い国立大学をまとめた大学群です。

小石川中等教育学校直近3ヵ年大学群別国公立大学現役合格率
小石川中 大学群別 国公立大学 現役合格率

これを見ると、東京一工>旧帝大、東京一工>TOCKY
なので、東大・京大・一橋大・東京科学大の志望率が高いのでしょう。
下位生がTOCKYを受けていくと、こちらの割合が大きくなります。
まあ、現役で間に合わないと思って浪人する覚悟で東大を受けるというのも多くあるのでしょう。
大事なのは東大を受けることですからね。受けないと合格は出ないです。
その点浪人の選択肢が当たり前に存在する学校ほどトップ校の数は増えやすい傾向はあると思います。

それでは他の学校と比較していきましょう。


他の都立中・都立高校・私立上位校との合格実績比較

それでは比較していきます。

小石川中直近3年間と、都立中高・私立トップ校との実績ポイント比較

小石川中は2023~2025、
都立中:両国・武蔵
都立高:日比谷・国立・西
公立高:横浜翠嵐
他に私立トップ高を並べています。

小石川中2023~2025の合格実績と、他の都立中・都立高校・私国立中高との比較表
小石川中合格実績2023~2025 他の都立中・都立高校・私国立中高2025との比較表

基本的には現役での合格実績で集計しています。
赤字は正確なデータがわからなかったもの。可能な限り数字を出していますが、参考程度に。
桜蔭だけ現役合格でのデータが見つからなかったので、浪人の数も含まれています。(調べてみると正確なデータは出ませんでしたが2025東大現役合格42名)とあったので、上位校は20%減くらいで考えてもいいかもしれません。

東大は合格数で取り上げられることが多いですが、入学数が2倍以上だったりするので、合格数での比較はそこまで意味をなさないかなと思ってしまいます。
ただ入学者数で割っているので、その辺りも考慮して比較し、ランキングを次にまとめています。

実績ポイントによるトップ校ランク分け

まずは実績ポイントでの比較。

小石川中、国公立大学現役合格実績_比較グラフ_(両国・武蔵・日比谷・国立・西・横浜翠嵐・筑駒・開成・渋々・聖光学院・麻布・女子学院・海城・広尾・灘)
小石川中 国公立大学現役合格実績ポイント 比較グラフ

正直神々の戦い。自称進学校かどうかという話が上がるような学校がここに混ざると戦いにならない。

数字が低く見えているかもしれないが
都立両国は首都圏模試男子偏差値68、広尾学園が2/1は71、女子学院は76である。
都立西は「みんなの学校情報」で72(東京3位)、都立国立は73(日比谷と並んで東京1位)となっている。

そう、それぞれトップ校のはずなのだ。
両国中高は、現役で国立に28%、4人に1人は国公立大に合格している。
都立西は35%、都立国立は42%と3人に1人は現役で国公立大学に合格している。

そうすると実績ポイントが3とか4とか超えてくる学校がどれだけ強いかが見えてくる。
あくまでもトップ校同士の比較であることを忘れないでほしいです。
気になって調べてみましたが2025の他の都立上位校
都立竹早(偏差値67:東京9位)現役国公立合格率33%、実績ポイント1.06
都立三田(偏差値67:東京9位)現役国公立合格率16%、実績ポイント0.57
になりました。むしろ竹早すごいな。
いかに3とか4とかが圧倒的かが分かりますね。

これを0.5刻みでランク分けすると以下のようになる。同ランク内では左の方が数値が高い。(浪人も加算されている桜蔭を除く)
実績ポイント1は一人当たり(平均で)1.0を超えているので、かなりの進学校と言えると思います。

S(4~)    筑駒
A(3.5~) 灘・聖光学院
B(3.0~) 日比谷・開成・横浜翠嵐
C(2.5~) 渋渋・麻布・海城・(桜蔭)
D(2.0~) 都立武蔵・小石川
E(1.5~) 女子学院・都立国立・西・広尾・両国・竹早
F(1.0~) 三田

今回気になる学校だけで調査しているので、余裕があったら他の学校も調べてみたいですね!

その他質問などあればコメントでお願いします!🐻🐻


受験対策記事の紹介


こちらはマガジン


作文添削サービス始めました✨


※記事の内容に関してはコメントをいただけるとうれしいです
mondは匿名で質問できます

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScLTT-8sBOvxDrgPnzlAl4bJUmQ7IS8CDgGkZLZxcxtTQrvMw/viewform
または上記URLに。
こちらはグーグルフォームが開きます。
SNSはこちら。Threadsです。


いいなと思ったら応援しよう!

ハセガワ【公立中高一貫対策講師】【英語学習】【読書記録】 チップをもらえたらいつもよりちょっと頑張れます🧸 「記事が有用すぎる!値段に見合わないだろ!!!」とか 「なんでこれ無料なんだよ!!」 って思った人はチップとコメントください。返信します😇