HSK3級に満点で合格する方法、あるいは勉強記録&受験記
中国語を始めたきっかけ
2024年12月から中国語の勉強を始めた。
きっかけはささいなことだった。
ある日職場へ向かう電車の中、ドア上モニターにDuolingoという語学アプリのCMが流れていた。それを見た私は「久しぶりに英語力が落ちてないか確認してみよう」と思いDuolingoをDLした。
英語力の確認については、Duolingoのレベルを即カンストして早々に終了してしまい、一旦火がついた言語学習欲を持て余してしまった。
そこでDuolingoで色々な未知の言語を少しずつ触っていった。スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語など。あまり沢山の言語に手を出しても仕方ないので、この中からどれか一つに絞ろうと思った。
ヨーロッパの言語は覚えても使う機会があまりなさそうだ。中国語なら台湾旅行に行ったときとかに使えるかもしれない。中国語にしよう。
そんな軽いノリで中国語の学習を開始した。
目的と目標の策定

何事も目的意識があやふやだと長続きしないので、最初に目的と目標(ゴール)を設定した。
また、あまり長期計画だとダレるので、ひとまず1年間中国語をガチってみる、という前提で目的目標は設定した。
目的
目的は認知予備脳の向上と位置づけた。
認知予備脳とは、老化によって認知能力が落ちてきても認知症を発症しないための予備領域のようなものだ。(私も専門家ではないので説明が間違っていたらすまない。)
まぁ平たく言うとボケ防止である。
同時に、40代の自分の脳がまだ新しいことを覚えられるかどうかを確認したかった、みたいな感じもある。
目標(メインゴール)
目的だけではあまり楽しくなくて続けられなくなるので、一応のゴールも設定した。
ゴールは「翻訳アプリ無しで台湾旅行する」とした。
楽しみな予定が先にあると頑張れる気がする。
マイルストーン(サブゴール)
メインゴールはまぁまぁ遠いので、そこに至るまでにマイルストーン的にサブゴールを置くことにした。
ここで有効活用できるのがHSKと考えた。
自分の言語力を客観的に計れるのでモチベ維持にも繋がりそうだ。
3級と4級を取得することに決め、また全分野80%以上の得点で合格することを自らに課した。
(本来60%で合格)
学習期間・学習時間について

2024年12月にゼロから学習開始、2025年3月22日HSK3級受験。
約4ヶ月弱の学習でHSK3級に挑んだ。
総学習時間は約472時間。
(ただし、3級合格時点で4級も8割程度点数取れていたので、4級合格までに472時間と言うこともできる)

一般的には120〜240時間程度の勉強で受かるとされている資格だが、ゼロから文法・単語を覚えていく時期なのでかなり時間がかかった。(あと試験勉強以外にも発音練習とかやったので)

新しい言語の学習が英語以来ウン十年ぶりで、学習方法を模索しながらだった、というのも時間がかかった要因の一つだ。
あとは自分の中で「80%以上の得点で合格する」と決めていたこともある。
各月の具体的な学習法
HSK向けの勉強についてのみ以下に記す。
この他にも発音の勉強やシャドーイングなど、HSK対策以外の勉強も別途おこなっている。
2024年12月
Duolingo約63時間
ゼロからスタート中国語文法編 約18時間
HSK公認単語アプリ 約7時間

中国語学習のきっかけとなったアプリ、Duolingoがこの月のメイン(63時間)。Duolingoは同じ例文を何度も繰り返して、型を覚えるやり方だ。言語学習の最初期の導入としてはとっても役に立った。
Duolingoで型を練習しつつ、文法についても学び始めた。「ゼロからスタート中国語 文法編」というのが初学者のスタンダード教材のようなので、私もそれを使った。
あまりダラダラとやっても仕方ないので、2週間で集中してこの教材を終わらせた(18時間)。
文法の基礎を体系的に学べて練習問題も豊富。最初のとっかかりとしてすごくいい。問題に全問正解できるまでやった。
単語については「公認HSK単語トレーニングアプリ」をインストールしてスマホで学習した(7時間)。級別に購入できるが、4級までは取るつもりなので一気に購入した。
1級(158語) 480円
2級(207語) 480円
3級(343語) 650円
4級(707語) 800円
このアプリは非常に良い。紙の本と違ってスマホを開けばいつでも単語帳なので、スキマ時間でもサッと学習できる。
また、「意味を見て中国語を考える」「中国語を聞いて意味を考える」などの切り替えが出来るので便利だ。

2025年1月
Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 約46時間
Duolingo 約23時間
HSK公認単語アプリ 約21時間

年末年始休暇で1日6時間を目標に中国語の勉強をした。実際には4〜5時間しかできない日もあったが、それでも勉強量としてかなり積み上げることができた。発音と文法を集中的にやった。入門レベルを脱して初級レベルまで行けたのではないかという実感がある。
実際、1/1に中検準4級のレベルチェックと過去問を受けてみたら、それぞれ満点と88/100点だった。(60点で合格)
HSK1級と2級のレベルチェックテストも満点だったが(1/7)、これはListeningが含まれていない。
「ゼロからスタート中国語 文法編」が終わったので「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」 を購入して勉強開始(25h)。
みんなが良いと言ってる参考書でも自分には合わないことがあるので、3000円する文法書をいきなり買うのは勇気が必要だったが、買ってよかった。文法の詳細な説明が自分には必要だった。練習問題も多数ある。
「そういえば高校時代英語で一番好きだったのは文法だったよな」と懐かしく思い出しながら楽しく進める。章ごとに練習問題がついているため、アウトプットでの記憶定着が捗る。
かなり分厚い教科書だが、これを何周もすることで文法の基礎はかなり身につくはずだと思う。
引き続きDuolingoも実施(23時間)。文法書は机に向かわないと勉強できないが、Duolingoは通勤時間なども勉強に充てられるので助かる。
HSK公認単語トレーニングアプリも引き続き実施(21時間)。
文法書を読んでいても知らない単語が出てくると萎えるので、まずは3級レベルまでの単語は覚えようと思い、単語に割く時間を増やした。
2月
Duolingo 26時間
文法書 13時間
単語アプリ 13時間
HSK3級過去問8時間
HSK3級のレベル感について、サイトによっては難しめに見積もっていたりして、何が本当のところなのかよくわからない。まだ時期的には早いけど先に過去問を買ってみて、レベル感を確かめる必要があると感じた。
HSKのHPにある、3級レベルチェックを1通り受けてみたら、90%取れていた。(108/120点)
間違えたのはほとんどが単語を並べ替えて文を作るセクションだった。つまり、文法がまだ弱いということだ。
単語はほぼ分かる、というか漢字から意味を推測できるので、わからない単語が出てきても補える。
レベルチェックは筆記だけなので、リスニングで何%ぐらい取れるのか皆目検討もつかない。どの程度の速さで、どのぐらいの長さの文章が読み上げられるのかが分からないからだ。となると、やはり過去問を買って一度聞いてみるしかなさそうだ。
文法書を一通り終えた。一通りやっただけでは全然身についているとは言えないが、一つの区切りとしてHSK3級の過去問に着手した。
過去問は現在の最新版(2021年度版)は高いので2018年度版を中古で買った。言語の文法構造や単語が3年でそんなに大きく変わるとは思えないからだ。
3月
SuperTest 29時間
HSK3級過去問 18時間
4級単語 10時間
文法書 11時間
Duolingoは、他の教材と並行しているとだんだんDuolingoの問題が簡単だと感じるようになってくるので、その段階で飛び級して難しい問題に行った方がいい。
3月、ついにDuolingoの中国語コースをすべてやり終えた。卒業だ。Duolingoに代わるアプリは何かないか調べていたところ、HSKに特化したSuperTestなるアプリの存在を知って早速導入。
アプリストアのレビューを見ると賛否両論なのでためらったが、ひとまず月額1,750円のサブスクに加入してみた。
結果これが良くて、4級・5級の勉強でもずっと使い続けている。
それぞれの級に「コンボ」というコースがあり、
1課あたり、
①単語
②文法
③単語と文法のテスト
④その級の模擬問題
という構成になっている。
3級の場合はこれが24課あり、このコースを修了する頃には3級の実力がついている、という構成になっている。
アプリなので電車の中でもできるし、疲れていてもベッドで出来るので、とても便利だ。
最初の2ヶ月は月額課金していたが、これは4級、5級でも使い続けるな、と思ったので3ヶ月目には買い切りの「永久VIP」を買った。(¥18,000)
また、3級単語を覚えたので3級受験前だが4級単語にも着手した。
3/9にHSK3級公式過去問を5回分解き終わった。
初回は275/300点だったのが、2回目で295点、3、4、5回目は300点取れた。
ここまできたら、満点での合格を目指したい。
リスニング問題のディクテーションをしているが、だんだん聞き取れるようになってきていて嬉しい。
試しに4級の模擬テストをアプリで受けてみた。60%は行ってる感じだった。
受験当日(3/22)

千葉県の受験会場は私が通っていた中高の近くにある施設だった。3級受験者は30人ぐらいだった。
試験中は割と時間に余裕がある感じで、落ち着いて問題を解くことが出来た。
試験が終わったあとの感触としては、
HSK3级考试终于结束了!我认为阅读和写作可能是满分,但我恐怕在听力问题错了一两个题。
という感じだった。読解と作文は満点の自信あり、リスニングで1〜2問落としたかな、という予想。
3/22の受験終了時点で「4級は5月に受けよう」と考えはじめる。
結果発表
試験から1ヶ月後の4/22にWebで成績発表があった。

合格している自信はあったが、まさか満点とは思わず、めちゃくちゃ嬉しかった。
我得了满分300!我非常高兴,同时感谢你的支持!
こうしてHSK3級は取得できたのだが、実は3級受験日の翌日に4級の過去問を解いたらすでに8割程度得点できていた。
つまり3級を満点で合格できれば、4級も合格レベルに達しているということなのだろう。
40代で語学学習して感じたこと
ゼロから中国語を勉強してみたことで、今後もし人から「英語を習得したい」と相談された場合どう答えればいいのかある程度の答えが見えてきた。
まず、自分の可処分時間を全て語学学習に費やす覚悟があるかどうか。
机に向かって勉強できる時間があるならそれが一番だ。その時間は文法に使おう。
通勤電車の中では目と耳と手が空いてる。リスニングでもいいし、単語を覚えてもいい。Duolingoをゲーム感覚でやるのもいい。
家事をしている時は目と手は空いてないが、耳と口は空いている。シャドーイングができる。
自転車を運転している時は目も手も耳も口も空いてないが、脳が空いてる。脳内で目に入ったものを外国語で言ったり、文法を使って文を組み立てたりしよう。
車の運転中なら耳と口が空いてるはず。シャドーイングができる。
それぐらい本気で可処分時間を全部使えば、外国語習得できる可能性がある、と伝えたい。
次回は4級も体験談を書きたいと思っているので、お楽しみに!
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