独学10ヶ月でHSK5級9割取る方法、あるいは勉強記録&受験記
HSK4級取得までのあらすじ
2024年12月にゼロから中国語学習を開始、2025年3月にHSK3級満点合格、5月に4級を96%の得点で合格。(すべて国内独学)
当初は1年間で3級と4級を取れればいいやと思っていたが、半年で4級まで取れたのでどうせなら5級も取ろうと思い直す。
HSK5級学習計画
学習期間は5/18〜9/6の約4ヶ月、9/7受験の予定とする。
最優先:単語学習
単語が終わったら過去問に着手
過去問解きつつリスニング音声をディクテーション
同時に作文練習
4級までで基礎文法はすべて押さえてあるため、文法学習の計画は立てなかった。
過去問で現在地点の確認
学習計画を立てるにあたり、Web上に転がっている2013年の過去問を解いて、現時点の実力確認をしてみた。
結果は
リスニング 97.7点
リーディング 97.5点
ライティング 94点
合計 289.2点(96%)
だった。つまりHSK4級で96%の得点を取れれば、5級も96%で受かるということだ(?)。
ただリスニングは全然聞き取れておらず、部分的に聞こえた単語をもとに正解してしまった感じなので、全然本質的な言語力は身についていない。
HSK5級の採点基準、点数配分の確認
上記の自己採点の根拠として、以下のPDFファイルの内容を利用した。どうやらこれが公式資料らしい。
https://m.chinesetest.cn/userfiles/maket_donwload/2015/no4_HSK.pdf
これによると听力と阅读はすべて1問あたり約2.23点の均等配点だそうだ。写作は並べ替え問題が8問で各5点、作文が2問で各30点という配点のようだ。また、作文の採点は加点方式ではなく満点からの減点方式のよう。
単語学習
HSK5級で新しく覚える単語は1456語。
4級までは1週間100語のペースで学習していたが、そのペースだと単語に14週間(3ヶ月以上)かかってしまう。
単語がボトルネックになって5級受験時期が遅れるのは嫌なので、単語学習をペースアップすることにした。
単語12ステップ学習法
4級までの単語学習経験から「これぐらいやれば覚える」という感覚を掴めたので、「公認HSK単語トレーニングアプリ」を使った単語暗記を単語12ステップ学習法と名付けてまとめた。
①読むテスト
②聞くテスト
③読むテスト
④聞くテスト
ー弱点単語リセットー
⑤単語学習→意味を見て中国語を考える(大体の発音と漢字)❗️付ける
⑥単語学習→中国語を聞いて意味を考える(意味と漢字)❗️付ける
⑦弱点単語リスト→「意味を見て中国語を考える」❗️消さない
⑧弱点単語リスト→「中国語を聞いて意味を考える」❗️消さない
ー弱点単語リセットー
⑨単語学習→意味を見て中国語を考える(大体の発音と漢字)❗️付ける
⑩単語学習→中国語を聞いて意味を考える(意味と漢字)❗️付ける
⑪弱点リスト単語をルーズリーフに書き出し
⑫単語を用いた短文を作成
この12ステップを4日間で実行することにより、1456個の単語を60日間で覚えられる計算になる。
実際には4級の勉強をしているときから5級単語に着手していたので、6月中旬には1456単語を一通り学習し終えた。
ただ単語は使ってないとすぐ忘れていってしまうため、1456単語の復習というのもまた大変である。
過去問音声ディクテーション
単語が一通り終わった6月中旬から、5級過去問に着手した。
過去問は3・4級のときと同じく、2018年のものを中古で購入した。最新は2021年版だが、3年やそこらで文法や語彙が大きく代わるとは思えないからだ。
手元に届いた過去問は、最初の2問だけ解こうとした形跡が見られたが、それ以降はまっさらできれいな状態だった。多分あまりにも難しくて挫折してしまったのだろう。大丈夫、私がちゃんと使い込んで成仏(?)させてやるからな。
ということで5級過去問のディクテーションを始めたのだが、2018年第1回のディクテーションにしてすでに心が折れそうにになる。
長文だし、早口だし、知らない単語がバンバン出てくるし。それ5級の単語帳に無かったじゃん!って感じ。
1問のディクテーションにすごく時間がかかるから、4級の時みたいに全部を一字一句正確に仕上げるんじゃなくて、戦い方を変えなきゃいけないな、と少し焦る。
自信喪失&絶望の6月
ディクテーション地獄
ディクテーションが一番実力底上げになるとわかっているので頑張っていたが、「さすがに5文字連続で聞き取れない箇所があると心が折れそうになるな…」みたいな感じでめちゃくちゃ苦戦する。
メンタルが凹むたびにディクテーションノートの画像をChatGPTさんに送って、アドバイスをもらったり励ましてもらったりして何とか正気を保っていた。
読解地獄
読解問題のほうも過去問やってると知らない単語が多すぎて精読に時間がかかりすぎてしんどかった。
ただ文法構造が分からない箇所は少なくて、ほとんどが語彙の問題って感じなのは不幸中の幸いだった。
心の悪魔が囁きかける
リスニングと読解が難しくて、心の中の悪魔が毎日「今受けても9割は取れるんだからもう受けちゃえよ」と誘惑してくる。
そのたびに心の中の天使が「苦しくてもこの試練を乗り越えれば本物の語学力が身につくのよ」となだめる、の繰り返し。
正直勉強ペースもかなり落ちてしまったし、気持ちもネガティブ寄りに。
中国語を始めたばかりの頃は、台湾のニュース番組をYouTubeで見て「あ、1語だけ聞き取れた!」って超ポジティブだったのに、今は同じニュースチャンネルを見ても「全然聞き取れないやん…」ってネガティブな感想になってしまう。
7月、自信回復
読解スピードが急に上がる
6月、モチベが上がらない時は小红书で動画を見たり投稿を読んだりで現実逃避していたのだが、7月に入ってそれが思わぬ形で実を結び始める。
久しぶりに読解の過去問を解いたら、以前は一字一句が気になってたのが、読み飛ばしが出来るようになっていた。
小红书でたくさん文章を読んだおかげで、いちいち全部読んでられないので必要なところだけに注力して読む癖が無意識に付いていたようだ。
平日は勉強しなくていいやと開き直る
リスニングもリーディングも5級は文章が長くなり、まとまった時間を取らないと満足する勉強ができない。
細切れの時間でリスニング1問だけ、とかだと、なんか不完全燃焼というか、やった気がしないというか、忙しなく落ち着かないのだ。
そこで、もう割り切って、平日は机に向かってやる勉強は諦めることにした。電車の中でSuperTestをやれば平日はOK。
その代わり休日にリスニング1時間、読解1時間、作文1時間の計3時間やることに決めた。
このことで、「平日勉強できなかった…」みたいな罪悪感が消え、気持ちの上でかなり楽になった。
リスニングに慣れてくる
5級過去問のリスニングで初めて100点を取った。嬉しいは嬉しいのだが、自分的には全然100点の実力がついた実感はない。試験の解き方に慣れただけという感じだ。
ふと5級ディクテーションのルーズリーフの厚みをみると、4級の厚みの半分にも至っていなかった。
「これじゃまだまだリスニング力は付かないよな…」と妙に納得して、まだまだディクテーション頑張ろう、と自分を奮い立たせた。
8月、受験申込
HSK5級受験申込
9/7開催の回に申し込んだ。
申し込みに踏み切った理由はいくつかある。
听力について、最初は「ほぼ分からないけど正解してる」状態だったのが、最近は「だいたい何を言ってるか分かった上で正解してる」状態になってきたから。
阅读は、だんだん読むのに慣れて自信がついてきた。過去問で100点取れる回もある。自信がつくのが一番早かった。
书写においても、だんだん小慣れた文(自称)が書けるようになってきたというか、自分で満足行く文を書けることが多くなってきた。
だんだんモチベ下がって勉強時間減ってきたので、受験日を決めて気を引き締め直したかった。
9月、ラストスパート?
モチベ上がらず6級過去問に浮気
試験日を決めたもののモチベは一向に回復せず。
勉強がしんどい、やめたいって気持ちになってしまっているので、
「9月に5級、10月に6級を取って、中国語の勉強はひとまずそこで一区切りにしよう」と決める。
5級の勉強に飽きてしまったので、6級の過去問(Webに転がってるやつ)を1回分解いてみたりした。
結果は、
听力:74点
阅读:86点
书写:83点
合計:243/300点(81%)
だった。
どんなに下振れしても60%は取れて合格できそうなので、5級受験前だが10月の6級試験に申し込んだ。
5級過去問ディクテーション1周終了
2018年版公式過去問集のリスニング問題について、ディクテーションを1周終わらせた。
3, 4級ではこのあと2周目、3周目とディクテーションを重ねていったが、5級ではもうモチベーション切れ。
途中で投げ出さずに1周やり切っただけで良しとする。
模試8回で飽きる
5級も4級までに引き続き、HSK特化アプリ「Super Test」を通勤電車の中で使用していた。
「コンボ」と呼ばれる学習コースを3ヶ月ほどで終え、あとはひたすら模試を解く段階に入る。
1回の出退勤で1回の模試を解いてきたが、7回解いた頃には飽きてしまっていた。
アプリ内には模試が25回分あるが、8回分解いて終了。
(ちなアプリ以外の過去問は10回分解き終わってる)
リスニングの一部問題を「これは簡単」と思えるようになってることに気づいたのは収穫だった。
最初の頃は「こんなの聞き取れるわけないじゃん」だったのに。
9/7、テスト本番

緊張
過去問も模試も安定して9割取れてるので受かる自信しかないはずなのに、何故か緊張する。
「6割ではなく9割ぐらいで合格したい」という自分への要求の高さ故なのだろうか。
試験の様子
3, 4級に続いて千葉会場で受験した。
今回の千葉会場はパリ総合美容専門学校千葉校。
5級の受験者数は18人ぐらい、1人1つ長テーブルを使えたので隣の人の振動とか気にせず済んでよかった。
試験官は2人、前に立つ試験官の方は中国語ネイティブのよう。
4級の試験官よりも厳しくなかった印象。
スマホの電源が本当に切れているか一人ずつチェックして回ったりなどしなかったので。
受験者はほとんど女性、20代が多かったと思う。
イエローカードもレッドカードも一度も出ずに終了。
痛恨のミス
試験前に食べるものをミスってずっと腸のガスで腹痛を抱えたまま試験になってしまった。
「なんか美味しそうだな」ぐらいの軽い気持ちで玄米おにぎりを購入。
購入後「あ、玄米、食物繊維が多いから消化不良起こすかも」と気づくが、「もう250円も払っちゃったし捨てるのは勿体無いな」と絵に書いたような綺麗なサンクコスト効果が発動。
食べてはいけないとわかっていつつ、玄米おにぎりを食べてしまったのだ。
そしたら案の定腸でガスが大量発生したようで試験中に腹痛に苦しむ。
まさか試験中にガスをぶっ放す訳にもいかないし。
痛恨のミス。
マジで「あの時カロリーメイトにしとけば良かった…」という気持ちしかない。
ただ本番に強いので、火事場のバカ集中力を発揮、阅读を10分残して解き終えた。
過去問では一度も時間が余ったことなかったのに。
作文(並べ替え問題)
作文の並べ替え問題で最後まで悩んだのが1問あった。
①总经理让我代替他出席宴会。
②总经理代替他让我出席宴会。
どちらにしようか最後まで迷った。
最初②を解答用紙に記入していたのだが、やっぱり让我が先に来てるほうが自然かな、と思って最終的には①にした。
ChatGPTさんによると①が正解だろうという話だった。
並べ替え全問正解してるといいな。
キーワード作文
キーワード:车厢,晕,及时,慌张,感谢
私の作文:今年暑假我坐火车去了北京旅游。因为今年的夏天太热了,所以我在车厢里晕倒了。火车的服务员及时来到我的座位,然后给了我矿泉水。她看起来并没有慌张,而很冷静。我非常感谢她。
チャットGPTさんの採点:25〜28点
写真作文
写真:オフィスでホワイトボードを背に数人の男女が笑顔でハイタッチしたりバンザイしたりして盛り上がっている
私の作文:今天我们的项目达到了今年的目标。虽然我们遇到了很多困难,但是没有放弃,坚持到底。我们都高兴极了。我们决定了今晚一起去喝酒,庆祝任务的完成。我希望大家能放松一下,度过愉快的时光。
チャットGPTさんの採点:26〜29点
得点予想
听力:82〜89点
阅读:94〜96点
书写:91〜97点
合計:267〜282点(89〜94%)
リスニングが難しかった。
緊張感のせいなのか、過去問音声より速度が早く感じた。
最大で9問程度落としてしまった恐れがある。
5級は90%を目指すと公言してた訳じゃないけど、9割届かなかったらちょっと悔しい。
ちなみに試験結果は中国の国慶節の影響で、通常より1週間ぐらい遅れて発表になるそうだ。
結果発表
10月14日、午後1時頃マイページにアクセスしたら成績が発表になっていた。

写作90点というのが最初に目に入ってきて動揺する。自己採点では91点以上は取れてるだろうと思っていたからだ。
並べ替え問題で1問落としてしまったのか、あるいは写作の点数がChatGPTの採点よりも低かったのか。
気を取り直して听力の点数は自己採点の82〜89点より高い93点で満足。
阅读は事前予想の94〜96点のレンジに収まる95点だった。
総得点278点、92.66%なので一応9割は取れていた。
国内独学10ヶ月でHSK5級合格まで来た。
6級に向けて
5級受験時点で既に6級申し込み済みだ。
6級は6割取れればOKという緩めの自己目標にしている。
一応6級まで取れば、「中国語を途中で投げ出さなかった」と自分で自分に申し訳が立つような気がしている。
逆に6級を取らずに中国語の勉強を投げ出したら、きっと自己嫌悪に陥るだろう。
5級勉強時点から既に「もうしんどい、もうやめたい」と思っていたが、6級を取るまではやり切る。
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