ラブスノーは突然に──つらいのにクセになる雪中キャンプの中毒性
誰もが「辛い」「重労働だ」と感じる雪中キャンプに、なぜ私は何度も挑んでしまうのか?
タープ倒壊、凍える寒さ、濡れた靴下――常識で考えれば避けたい状況ばかり。
ソリで三往復荷物運ぶのイヤなんだよなぁ…とふと思う。
それでも私がまた雪を求めてしまうのは、苦痛を乗り越えた瞬間に放出されるドーパミンとエンドルフィンが、強烈な“快感記憶”を刻むからだ。
この記事では、私自身の体験をもとに、その不思議な中毒性の正体を紐解きます。
☃️初の雪中キャンプは突然やってきた
初めての雪中キャンプは2023年の11月25日。
この日は最初から雪中キャンプをしようと思って出かけたわけではなく、途中から降り始めそのまま翌朝までに15〜20cmも積もった、そんな日だった。
その頃よく行っていた近場のキャンプ場は冬季閉鎖。
だから、前から気になっていた場所に初訪問。それが思いがけず雪に包まれた、というわけ。

湯沢市「じゅんさい沼キャンプ場」
⛺️「わがやのテント」で迎えた雪の日
テントはDODの「わがやのテント」。
インナーサイズはW275×D205×H142cm。
寝るだけなら4人入れるけれど、雪中キャンプのお籠りとなると、かなり狭く感じる。
キャノピーが付いていないため、上からの雪を避けるものはなし。
このまま外で過ごしたら、私は“かさこじぞう”。いや、あちらはおじいさんが「すげ笠」をかぶせてくれてる分だけまだ待遇が良い。
焚き火で外ごはんは寒すぎて無理。
結局、フライシートを少し開け、インナーの入口の上も少し開けて、わずかな隙間から外が見える形にして、その中で夕食を食べた。
夕方まではほぼテントの中でゲームアプリをして過ごす。
「キャンプに来た意味とは?」と思いながらも、どこかワクワクしていた。
そんな感じのキャンプでもその場所すべてが一面雪という美しさには心を奪われた。
これが、雪中キャンプの“始まりの刺激”だった。

みなさんも経験があると思いますが
この後、幕内はカオスになります
🌀雪中キャンプの洗礼
最初の雪中キャンプでは、地味に洗礼を受けた。
ブーツから雪が染み、くつ下を三回も取り替えたのにまた濡れ、最終的にはストーブで乾かして使った。
軽く雪を寄せる程度のプッシャータイプのスコップしか持ってこなかったので、使いにくくて融通が利かない。
二回目は準備を改良。長靴とアルミの角スコップを用意し、除雪にはママさんダンプを借り、管理人さんに相談してタープも張った。
しかし到着時には既に膝まで雪があり、夜には吹雪。翌朝、雪の重みでタープは倒壊。
テントは半分埋もれ、外に出るまで一苦労。
それでも雪は止まず、まさに“地獄を見た”状態だった。


倒壊したタープを取り除いたところ

綺麗に片付けた達成感での1枚
雪は止まず
🌨️それでも雪が好き
そんな状況でも、どこかでワクワクしている自分がいる。
さすがに豪雪地域はやめようと思ったけれど、雪のないところまで遠征するつもりはない。
(溶けかけのジェラート状になって汚れる季節は雪のないところまで遠征するよ)
やっぱり私は、雪のあるところが好きだ。
雪中キャンプは正直つらいのに、また行きたくなる理由をふとチャッピーに尋ねたら、こう返ってきた。
「雪中の苦痛を乗り越えた瞬間、脳内ではドーパミンやエンドルフィンが一気に出るんですよ。だから“また行きたい”という達成感が強烈に残るんです。」
なるほど。
どうやら私は、“雪中ドラッカー”らしい。
雪かきといえば、実は私、雪が積もると夫より先に外に出てしまう。大変だけど、スパッと除雪された家の前を見ると、なんだか頭までスッキリする。
雪かきでも脳内麻薬が出てるのかしら?!
少しだけマシな場所を探しつつ、
真冬は雪を求めて“ラブスノー”
――これが、私のアナザーキャンプ。笑

※このタープの張り方は雪が積もって
何度も雪下ろしした

雪の量が絶妙

ここはスキー場で圧雪してくれるのがありがたい

テントの高さ問題で薪ストーブを設置できなかった

この日は夜にそこそこ積もった

本州一寒いところらしく
盛岡市街と比較にならないほど雪がある

条件がいいと岩手山が赤く見える
📔過去の記事も読めます
これまでの雪中キャンプのあれこれも書いています。
以前の記録や、準備の工夫などもまとめているので、よければこちらもどうぞ⬇️
■過去一の低温で笑えた日
■テントで映画を見てチルした日
■私なりにまとめた冬キャンプのしおり
