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4月に詠んだ短歌30選

こんにちは! 心がふわっと軽くなる「心のお守り」をお届けしているつくだです。5月、はじまりましたね。

さて、目標としていた自作3000首。実は4月からやり方を少し変えました。今まではXなどで公開した歌のみを計算に入れていました。でも、実際にやってみると、40首ペースで公開するとしても、5年以上かかることがわかったのです。

これは、続かない。

そう実感して、計算方法を公開ベースから作成ベースに変えました。ちなみに4月は公開ベースで73首、作成ベースで269首詠みました。これなら10ヶ月ほどで、3000首達成いけそうです。

それに伴い269首の中から選りすぐった30首のみをお届けし、さらにその中でも、 これは自分でも「いいな」と思った3首は解説付きでお届けすることにしました。前置きが長くなって申し訳ありません。

よかったらお楽しみいただけますと幸いです。まずは特選の3首です。

おとーたん。はじめて君が言った日の思い出はいまも夏空のまま

「家族の歌」というお題を受けて詠んだのがこの歌です。家族という言葉を見て思い浮かんだのは、はじめて言葉を話す子供の姿。人によって、初めて話す言葉はそれぞれですが、わたしのなかでしっくりときたのは「おとーたん」でした。

それはもう本当にうれしいことで、はじめは結句を「思い出だけでわれは生きてる」としていました。ただ、読む人によっては重い感じがするかもしれないと思ったのですね。そこで、その喜びを「夏空」に喩えていまの結句にしました。

結果として明るく爽やかな、幸せな気持ちになれる歌になったのではないかと思っています。

細き糸繋がり絡まり鞠となりSNSは世界を飛び跳ね

こちらは「SNS」というお題を受けて詠みました。SNSのつながりは太くしっかりしたものではないけれど、たくさんの弱い絆がつながって大きな動きが起こることがありますよね。

そしてSNSは細い絆で繋がってはいるけれど、地球上のほとんどの場所と繋がっている。そこで球体のイメージが湧き起こり、細い糸で繋がる様子から「SNSって手まりのようなものだな」とその時思ったのですね。そして結句はそのイメージを受けて飛び跳ねるというイメージを重ねてみました。

ちなみに上の句は「つながり」「からまり」「まり」「となり」と「り」で韻を踏んでいます。私は音楽的な短歌を詠むのが好きなので、そこからも上の句の発想は生まれています。

街灯が星座のようにつらなって手に届きそうな牡牛座の春

最後の歌は「自由詠」で何を詠むのも自由。お題があって歌を詠む「題詠」になれてしまっていたので、逆に自由となると何を詠んだらいいかと結構悩みました。

そんなとき、目にとまったのが照明をつけはじめた住宅地の光だったんですね。私にはそれが、星座のように見えました。「これは使える!」そう思って忘れないうちに詠みました。

そしてちょうどいまは牡牛座の月に当たります。そこで結句に星座の名前をいれて、住宅地の照明が織りなすミクロな星座と空に輝く牡牛座というマクロな星座を対比させようと思ったのです。結果としてロマンチックな歌ができたのではないかなと思っています。

そして、以下がそれ以外の27首です。気になる短歌はありましたか? もしよかったら、コメントで教えてくださるととてもうれしいです。

これからもあなたは私の大切な人別れていく日に優しい嘘を
嘘語りいまや私の謎として昏き小路をゆるゆると行き
泣きたいよ思わずツイートした言葉やさしき通知がひとしきり降る
真夜中のコンビニのように光りおり、あなたのDMただうれしくて
けわしげなタイムラインを振り切って僕らはここで花を咲かせる
君が星戻れりあとも作品は人を救いてこの世を照らす
死ぬ前に一度はしたいと父は言いブラインドタッチに挑戦す
我が子抱くその手のひらは震えつつ初子の笑顔をともに祝えり
我が愛よ育まれたる思い出はiPhoneに積もる我が子の姿
青春を自転車のカゴに入れたまま楽しき時を夢見て駆ける
午前二時キンモクセイの丘越えて月に届けと自転車を漕ぐ
海向けて揃って自転車競い合うアドレナリンがたぎる潮風
包帯をといたあとには薄き傷 安堵もれたり花瓶の向日葵
夢こわれ負けて心は傷ついてそれでも照らすは荒城の月
恋ゆえに故意を過失と信じたく夕べのことは見なかったふり
あきらめるなくした恋をあきらめる喉枯れるまで言い続けても
指先がくちびる越えて舌を抱き魂のいろ確かめる夜
透明な声は山々広がって心の傷を静かに癒す
透明な距離が二人を邪魔してるこんなに肌を合わせているのに
我がうちに魂の星輝きて「前へ進め」と呼ぶ声がする
従わぬ従わぬとぞ頭上げ茨の道を切り開く武者
ひざまくら遅れ咲きたる桜舞い瞼(まぶた)に落ちて目覚めれば愛
嘘ばっかばっかばっかのあなたにはもう頼らない凪は切れたの
投げ捨てた言葉が痛くて悲しくて滅びた愛に花を手向ける
膝の上わが子座らせ本開く愛という字を指でなぞりて
電柱を繋ぐ譜面のソリチュード囀り交わす葉桜の恋
孤独なるコンクリートのジャングルでわれは電子の森に潜りつ

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