何もない部屋に欠かせないもの|5年使い続けているバルミューダのケトル
引っ越して、何もない部屋に住み始めた。
家電も、ほとんどない。
けれど、不思議と困っていない。

むしろ、情報のノイズが消えたことで、
自分の輪郭が、少しだけはっきりしてきた。
何もない部屋を見ながら、こう思った。
「本当に必要なものって、なんだろう」
最初に持ち込んだもの
そんな空白の中で、
東京からも変わらず持ち込んだものがある。
それが、バルミューダの電気ケトルだ。

もう5年以上使っている。
そもそもは、まだホテル暮らしをしていた頃、
備え付けのポットにどうしても満足できなくて、自分で手に入れた。
見た目がいい、というのもある。
でも、それはあくまで入口だ。
本質は、「注ぎやすさ」にある。
お湯を細く、意図した場所に落とせる。
コーヒーの味が変わる、みたいな話もある。
でも、そんなことを言いたいわけじゃない。
それより、お湯を落とす数秒の所作が心地いい。
少しだけ、気分が上がる。
結果、朝の時間が変わり、生活の密度が濃くなる。

気づけば、
インスタントで済ませていた朝が、豆を挽く時間に変わっていた。
道具ひとつで、生活は変わる。と、言い切るつもりはない。
でも、少なくとも僕の朝は変わった。
大げさに聞こえるかもしれない。
でも、僕にとっては大事なことだった。
相性の良い道具を選ぶ
便利だから選ぶのではなく、
その先の時間が変わるかどうか。
そうやって選んだものだけが、結果的に手元に残っていく。
僕は基本的に、あまりモノを買い替えない。
LAMYのボールペンも、
mont-bellの折りたたみ傘も、
いま使っているのは2代目だ。
壊れたから別のものを探すのではなく、
同じものを、もう一度選ぶ。
それが、自分の基準になってきた。
何を持つかではなく、
何を使い続けるか。
その方が、生活はシンプルになる。

こだわり宿る道具
カメラも、まったく同じだった。
以前は、もっといいものを探していた。
スペックや描写を比べて、買い足していた。
でも今は違う。
理由はシンプル。
もう、十分だからだ。
このあたりは別の記事でも書いているけれど、
カメラを買うのをやめてから、写真はむしろ楽しくなった気がしている。
全部を揃える必要はない。
自分の基準で選んだものが、ひとつあればいい。
それだけで、空間は少しずつ整い始める。
生活は、足すことで整うんじゃない。
選び、残すことで整う。
たぶん、それだけでいい。
もし今、何を買えばいいか迷っているなら、
一度、広告を閉じてみるといい。
そして、毎日使うイメージができるか、想像してみる。
たぶん、それだけで十分だ。
相性は、使ってみないとわからない。
思考を整え、生活を支えている道具たちについては、別の記事でも書いている。
さぁ、人生を、再編集しよう。
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