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太極剣は身体の一部になるのか? ― 剣指の意味。私の今の答え

太極剣を始めて一か月。
通しで演武ができるようになっていた。

刺しても、
引き切りでも、
気のような感覚を感じられる。

自分では、
かなり上達したつもりだった。

しかし、
自分の演武動画を見て、
その思いはガラガラと音を立てて崩れた。

動きが固い。
カクカクしている。
「できているつもり」と、
実際の動きは全く違っていた。

結局、
太極剣は「覚えたら終わり」ではなかったのだと思う。

小さな違和感を修正し、
少し動きが変わり、
また崩れる。

そんな繰り返しが始まった。


一方で、
私には、
理解できないものがあった。

剣指である。

左手で二本指を立てる、
あれだ。

基本的に、
太極剣では剣指の位置が決まっている。

そして、
剣とエネルギー的なバランスを
取る位置に置かれることが多いらしい。

しかし、
これが本当に分からなかった。

色々調べた。

「二本指の先に、
ゴルフボール程度のエネルギー玉を作る。
すると剣との対比ができ、
理解しやすい」

という説明もあった。

気功やヘミシンクをしていたため、
指先にエネルギーのような感覚を
イメージすることはできた。

しかし、
演武が始まると、
剣に意識が向かうためか、
指先の感覚が消えてしまう。

結局よくわからない。


別の説明では、

「剣指と剣を、
両肩を経由した気の糸で繋ぐ」
とあった。

剣を置き、
目を閉じて呼吸を整える。

右手と左手をつなぐように、
身体の中に気の流れをイメージすると
両手の平に、
ひりひりとした感覚を得られた。

右手と左手が、
確かに繋がったように感じた。

しかし、
ここでも剣を持ち、
演武を始めると、
掌の感覚は消えてしまった。

やっぱり、
よく分からなかった。


だから、
考えるのをやめた。

そのうち分かるのではないか。

もしかすると
演武の中で剣指の位置を完璧に覚えた時、
感覚も出てくるのかもしれない。


それから約一年後。
現在の話である。

剣で守りの形を作る時、
剣指を右腕に添える動きがある。

その時、
右腕が妙に落ち着くようになった。

剣指で、
右手にエネルギーを与えているのか。
いや、
右手の力みを抑えているのか。

正直、まだ分からない。

しかし、以前よりも、
剣指が「ただの飾り」ではない感覚が出てきた。

これが剣指の感覚なのかもしれない。
いや、これは剣指の一部でしかないのだろう。

別の感覚が出てくると信じて、
太極剣を続けていこうと思う。


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