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嫁ぎ先は弱肉強食だったのか|新婚で気づいた“奪い合う家庭”


結婚して間もない頃、私は大きな違和感を覚えた。

「この家は、弱肉強食なの?」



そんな言葉が頭に浮かんだのを、今でも覚えている。

家庭というのは普通、安心できる場所だと思っていた。  
困ったときは助け合い、弱い立場の人を守る場所。

そういうものだと、私は信じていた。

でも、嫁いだ先の空気は少し違っていた。


最初の違和感


結婚前、姑がぼやいていた言葉がある。

「お兄ちゃんがくると、お母さんの貯金箱のお金がなくなるのよ」

そのとき私は、正直とても驚いた。

妻子のいる大人の息子を  
「お金を盗むかもしれない人」として話す。

普通の家庭なら、まずそんな発想はしないのではないだろうか。

家族というのは、基本的に信頼で成り立っているはずだと思っていたからだ。

なんて非常識な母親なんだろう。
自分の息子を疑うなんて…
それともそんなおかしな息子が存在するのか?

どちらにしても受け入れられない。
当時の私は、そんな母親と家族になることに強い迷いを感じた。

私は別れるか続けるか悩み、夫とは別の生き物だから、考えないことにした。

今思うと、姑は血縁関係の子どもすらも信用していない。利益優先の価値観。
それは嫁と姑の関係性を結ぶ上には、非常にリスキーであったと。


レストランウェディングパーティー


その後、地元では走りの立食のレストランウェディングパーティーに両家の両親と兄夫婦と妹と弟とそれぞれの友人に招待状を送った。

衝撃だったのが、夫の親族が誰も参加しなかったのだ。

ウェディングパーティーの招待状を出したが、
夫の家族は誰も来ないと言った。

会費を無料で招待すると言っても、
結局、誰も来なかった。

どんなに頼んでも誰も参加しないという。
舅と義兄は休日出勤だと言う。
姑は若い人のパーティーには行かない。親戚や舅の仕事の関係者も参加する披露宴なら出る。
義姉は、皆んな参加しないのに自分だけ参加できない。

不思議でならなかった。
披露宴という言葉ではないが、内容は同じである。

ただ参加者が、親戚と仕事関係者がいない。
親と兄弟と友人だけなだけ。

参加した友人も、不思議がっていた。
あの時、どうして夫側は誰も参加してなかったのか?
え?招待したのに断られたの?
皆んな、
何故だろう?
と言っていた。

私の父も参加しないと言った。
夫の家族を理解していたようで、
「親御さん参加しないんだろ?そうだろ?だからお父さんも参加しない」

「相手のご両親が来ないのに、こちらだけ両親が出るわけにはいかない」
と言っていた。

私は何故参加しないことを予言していたのか分からなかった。

夫は自分の両親を自分勝手な親だから諦めてくれと言っていた。

しかし、一番まともな兄夫婦は何故断ってきた?

最終的には
「お前が俺の家族に気に入られてないからだ。お前がもっと上手くやらないからだ。」
これで、話が終わった。

楽しいはずの披露宴が悲しい気持ちで準備を進めたことを今でも覚えている。

でも、今やっと理解できる。
私の親族と主役の友人しか参加しないから、
不参加でも自分達に不利益にならないからだ。

経済的に格下の私の親を見下していたため、
私の親と妹と弟に不義理をしても、痛くも痒くも無いからだ。

全て、利益になるかどうか。

私が気に入られていないから来なかったのではないのかもしれない。

私を大事にしても、その家にとって何の利益も生まれない。

ただ、それだけだったのだと思う。

信頼や信用の価値観が無かっただけなのだと、
26年経ち、やっと理解できた。


兄嫁と両家の関係



兄嫁の実家は、祖父母も同居する旧式の家だった。
どちらかと言えば、財力も向こうの方が上だったと思う。

結婚式は、夫の家族の都合で一年待ってもらっていた。
夫の両親が、お金を貯めるためだった。

だから、どちらかと言えば
「待ってやった側」は向こうだったのだと思う。

夫の両親は、兄の結婚の時に両家の力関係というものを経験していたはずだ。

だからこそ、今度は自分たちが優位に立とうとして、
嫁である私を厳しく批判し、認めない態度を取ったのではないか。

そんなことを、後になって考えるようになった。




新婚で起きた出来事



結婚して間もない頃、さらに衝撃を受ける出来事があった。

舅から  夫に
「連帯保証人になってほしい」  
と言われたのだ。

夫と私、二人で呼ばれて話をされた。

内容は、田舎の土地を購入し、  
それを貸し倉庫として運用するというものだった。

私はその話を聞きながら、ドキドキしながら、即答で断った。名義を貸したら、今後車を買うことも家も買えなくなり、何もできなくなる。

連帯保証人というのは、  
人生を左右するほど大きな責任を負う可能性がある。

もし事業が失敗すれば、  
借金を背負うことになるかもしれない。

新婚の夫婦に、そんな話をするのか。

私は勇気を出して断った。

でもそのとき、夫は何も言わなかった。

帰り道、私は怒りが抑えられなかった。

「将来、困るのはこっち。
息子夫婦の幸せを考えてないの?」

私はかなり激怒して、夫に文句を言った。


言ってほしかった言葉



私がそのとき本当に聞きたかったのは、  
こういう言葉だった。

「お父さん、ひどいじゃないか。  
結婚したばかりで嫁に苦労させるなんて。」

「嫁の両親にも顔向けできない。」

「幸せにしなきゃいけない俺が、迷惑をかけるわけにはいかない。」

「こんな話はやめてくれ。」

夫がそう言ってくれたら、  
私はきっと安心したと思う。

夫婦になったばかりの二人を、  
守ってくれる言葉だったからだ。

でも、その言葉はなかった。


家庭にも価値観のタイプがある


後になって分かったことがある。

家庭にも「価値観のタイプ」があるということだ。

心理学では、人の価値観にはいくつかの傾向があると言われている。

例えば

共感型(関係重視)  


思いやり、信頼、会話、人間関係を大切にする。

利益型(実利重視)  


損をしないこと、利益、安全、資産を重視する。

権力型(支配型)  


上下関係、支配、コントロールを重視する。

安定型  


平和、安定、変化の少ない生活を重視する。

家庭の文化は、この価値観の組み合わせで作られる。


弱肉強食の家庭


もし家庭の中で

・利益重視  
・上下関係  
・支配

が強くなると、人間関係は「力関係」で動くようになる。

つまり

強い人が決め、  
弱い人が従う。

私が新婚の頃に感じた

「弱肉強食」

という感覚は、  
この家庭文化だったのかもしれない。


こうした家庭の特徴は、心理学では
「機能不全家族(ディスファンクショナルファミリー)」
と呼ばれることがある。

機能不全家族という言葉を知った。

家族なのに家族ではないように、私には見える。

何のために一緒に暮らしてるのだろうか?
自分の利益のために一緒に住む?
その思考回路は、どうしたら生まれるのだろう?

ISFJの私には分かるはずもない。

結局、私には理解のできない種族だった。


DVが生まれやすい環境


こういう家庭では、次のようなことが起こりやすい。

・上下関係が強い  
・弱い立場の人が我慢する  
・問題があっても話し合いにならない  
・支配やコントロールが起きる

つまり、DVが生まれやすい土壌がある。

DVは突然始まるわけではない。

その前に、家庭の中の価値観や空気が  
少しずつ影響していることも多い。


あのときの違和感


私は新婚の頃、  
言葉にできない違和感をずっと感じていた。

でも当時は、それが何なのか分からなかった。

今振り返ると分かる。

あのとき感じていたのは

「家庭なのに弱肉強食のルールがある」

という違和感だったのだと思う。


もし同じ違和感を感じている人がいたら


家庭の中で

・強い人が正しい  
・弱い人が我慢する  
・話し合いが成立しない

そんな空気を感じたことがある人がいたら、  
その感覚は決しておかしくない。

家庭は、本来  
安心できる場所のはずだからだ。

もしあなたが違和感を感じているなら、  
それはあなたの感覚が間違っているのではない。

ただ、  
家庭の文化が違っていただけなのかもしれない。


結婚すれば変わると思っていた


今振り返ると、私はどこかでこう思っていたのかもしれない。

結婚すれば変わる。  
家庭を持てば大人になる。  
夫婦を守る側になる。

だからあのときも、

「今は言えなくても、そのうち変わるだろう」

そう思っていた気がする。

でも人には二つのタイプがいる。

結婚をきっかけに変わる人と、  
結婚してもほとんど変わらない人だ。

もし親との関係や価値観が強いままなら、  
結婚してもそのまま続くことがある。

当時の私は、まだそれを知らなかった。

そしてその価値観の違いは、
この先の結婚生活に、少しずつ影を落としていくことになる。


実はDV家庭には共通する特徴があると言われている。

・人をあまり信用しない  
・利益になるかどうかで人を見る  
・家族の中にも上下関係がある  

そうした価値観が強い家庭では、
支配やコントロールが生まれやすい。

👇夫の家庭には入ってはいけなかった。
 価値観×ADHD×DV の話



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