“頑張っているのに評価されない”―― 見えない支援の価値
見えない仕事
(地域の人)
ちょっと、〇〇さん、どうなってるの?
(CW)
今、動いてるところですよ。
(地域の人)
えっ!? 何も変わらないじゃない。
(CW)
はぁ…。
ケースワーカーの仕事って、成果として見えないものばかり。例のように、地域の方からは、ありがたい心配がたくさん寄せられるものですが、当然ながら"結果"の部分が見られがちですよね。
そして、病院や施設、事業所から家族まで、地域以外の様々な方たちからも、私たちの仕事は注目されているものです。
ケースワーカーは、"目に見える仕事"だけをしているわけではありません。
周りからの評価と、自分たちの頑張りが、一致していないこと、結構あるんじゃないでしょうか。
誤解されること
その中でも、特に次のようなことは評価されにくいところです。
(1)クライエントとの関係
ケースワーカーはまず、クライエントとの関係づくりから始めます。大袈裟ですが、見ず知らずのケースワーカーに、自分の人生を簡単に預けてくれないですからね。
定期的な訪問や面接を地道に続けています。
(2)制度との狭間
サービス利用が決まっても、その開始までは時間がかかるもの。要介護認定や障害者手帳判定など、1ヶ月以上かかることも、ザラなことです。
ケースワーカーはその空白期間で見守りや、手伝いをして、安全を確保しています。
(3)現状を悪くしない支援
クライエントによっては、どんなに良い支援を提案しても、乗ってこないことがあります。
そんなときは、最悪の事態を防ぐための支援をしています。
ケースワーカーなら、誰しも経験があるのではないでしょうか。恐らく、周囲が気づかない、地道な支援の方が、辛く歯がゆいものですよね。
ケースワーカーの役割
結論から言えば、これらの地道な支援こそ、本当に意味のある支援なんです。
"誤解されやすい支援"をリフレーミングして、"価値ある支援"として捉えてみましょう。
(1)枠を超えた支援ができる
ケースワーカーは、何かの枠組みで動いているものではありません。制度の狭間にいるクライエントを見守ったり支援できるのは、ケースワーカーなんです。
(2)セーフティネットとしての役割
どんなクライエントであれ、最後まで繋がりを持ち続けるのはケースワーカーです。支援を拒否されようが、文句を言われようが、誰も支援してくれないクライエントに手を差し伸べるのは、ケースワーカーなんです。
(3)クライエントに寄り添うこと
クライエントのニーズに寄り添って、クライエントの生活を守る。支援を前に進めることだけが、ケースワーカーの役割ではありません。
クライエントの最後の支えとして…
ケースワーカーは、介護や治療、心理教育などができるわけではありません。
でも、目に見えない泥臭い支援をたくさんしているんですよね。その中で生まれる関係性や繋がりを、クライエントの支援としていく。常にクライエントに寄り添い伴走していく。
これってとても価値のある仕事だと思います。
地道な支援は、 すぐに結果が出るものではありません。
それでも、 “何も起きていない” 状態を支えているのは、 こうした見えない支援なのかもしれません。
評価されにくく、 誰にも気づかれないこともある。
でも、 クライエントが限界を迎えたとき、 最後に繋がれる関係を作っているのも、 きっとこういう支援なんですよね。
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