見出し画像

ケース記録を"ただの記録"にしないために。──ケース記録の本当の価値

ケースワーカーのジレンマ


 ケース記録なんて…なくなればいいのに!──

 こんな声、職場で聞こえてきませんか?

 ケースワーカーなら誰でも作成するケース記録。
 誤解を恐れずに言えば、
 「本当に面倒くさい」ですよね。

 でもケース記録って
 必ずつけないといけないし、
 後回しにすると忘れるし、
 でも意外と時間がかかる…。

 必要なのは理解しているけど、本当に大変な事務作業の1つなんですよね。


ケース記録の意味


 ケース記録には、次のような意味があると言われています。

・報酬請求の根拠
・職場内外の共有
・法的証拠
・支援の振り返り

 皆さんはどこに焦点を置いて書いているでしょうか。
 ちなみに私は、ただ義務的に書いている時期がありました(笑)

 でも、経験を重ねてからは、こう考えるようになりました。
 「必ずやる仕事に意味を見いだせないかな。」

視点を変えてみる


 記録を作らないといけないこと自体は変えられないし、事務的な負担があることも変えられません。
 それではただ、嫌な仕事なだけですよね。

 記録を"作成する"こと自体に目を向けるのではなく、
 "作成した"記録に視点を変えてみませんか。
 きっと、これまでのケースワークへの気づきと、これからのケースワークへの発見があるはずです。

 記録は、 “終わった支援を残すもの”ではなく、 “次の支援を整理する材料” なのかもしれません。


記録を“資産”に変える3つのメリット


 ケース記録って、"負担"だと思っていますよね。
 でも、もしこれが
 "資産"になるとしたら──

 誰が読んでも次のアクションが明確になる記録を書くことは、きっと次のことに繋がります。
 それは立派な資産になるはずです。


(1)記憶に頼らない支援

  読み返すだけで、アセスメントした内容を振り返る事ができます。記憶だけではズレが生じ、結果として支援の停滞を招きます。また、"支援の見える化"がてきるので、再アセスメントが容易になります。


(2)説明の簡素化

 情報の再利用することで、会議資料の作成や、説明の手間が半分になります。

 もちろん、個人情報には注意して。


(3)あなたを守る防具になる

​ 万が一の際、「この根拠でこう動いた」と説明しやすくなります。それはあなたを守ってくれるものです。


 いかがでしょうか。

 ケース記録が "面倒くさい作業"から、"これからの仕事を楽にするツール"に生まれ変わりましたよね。


もう一つの視点


 ケース記録は、ケースワーカーとしての"仕事の記録"でもあります。

 ケース記録を見返すことで、
「あのとき頑張っていたな」とか 
「少しは成長できてるな」とか
 自分自身の振り返りにも繋がります。

 過去の自分に感謝される、そんなツールにもなるんです。


まとめ


 ケース記録を書くこと自体を変えることはできません。
 でも、それが「未来への投資」になるのだとしたら、決して無駄な"作業"ではないはず。

 そしてその地道な積み重ねが、ケースワーカー自身を助けてくれる"未来への手紙"になるんです。


関連記事



#ケースワーカー
#相談支援
#ケースワーク
#ソーシャルワーク
#支援技術
#ケース記録
#アセスメント
#福祉
#支援調整
#記録業務


いいなと思ったら応援しよう!