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Persephone ウィッシュボーン・アッシュ, 歌詞和訳

今も活動してはいるんだけど個人的には随分と「懐かしの」ウィッシュボーン・アッシュ, 彼らの 1974年リリースのアルバム "There's the Rub" に収められていた, メロディアスで且つ幻想的な趣のある「永遠の女神」(邦題はこれかぁ), 永遠の名曲, Persephone その歌詞の和訳が今日のお題。

最初に書いておくと, 第2章第2節「Persephone 歌詞和訳」に載せるミュージック・ヴィデオ, この曲が醸し出す幻想美やウィッシュボーン・アッシュの流麗なツイン・リード・ギターと見事に調和して, 超絶素晴らしい仕上がりになってます。YouTube 上のアカウントは時に消えたりするものがあるけれど, あれはずっと残っていてもらいたい。

なお, 第3章以降は, 本日の "ボーナス・トラック" 的な付録です。日本語版ウィキ曰く「ボーナス・トラック(Bonus track)は、音楽アルバムやシングルにおいて、本来のアルバム構成に含まれない追加曲を指す。販売促進の手法のひとつである」, 俺のこれは非売品だけどなぁ。しかしこれじゃ, ボーナス・トラックの方が曲数ぜんぜん多いね。

とまれ(ともあれ!), 今日のメインはあくまで, Persephone とその歌詞の和訳。


Wishbone Ash

1970年代前期から後期にかけて活躍した, 一時期, 少なくとも一部ロックファンの間では(ことわり書きが多い形容だな)絶大な人気を誇った, そして とりわけツイン・リードのギターが話題になっていたイギリスのロックバンド, ウィッシュボーン・アッシュ。

結成は1969年で, 1980年代以降は往時(あるいは「人気の全盛期」)と比べるとアルバムなどの売れ行きはだいぶ落ちているものと思われるが, その意味では些か驚くところでもあるけれど, 彼らは 2025年の今も音楽活動を続け, その間, '80年代, '90年代, 2000年代, 2010年代と, コンスタントにアルバムをリリースしている(今現在の最新作は 2020年リリース)。

もっとも 1970年代のバンドメンバーで今も「ウィッシュボーン・アッシュ」に残っているのは ヴォーカルとギターの Andy Powell だけなのだが, しかしそれでも, このバンドが「時代」を survive し, これまで数十年の長きの間を生き延びてきたことには, 「些かの驚き」と共に, 何とはなしに「喜び」を感じる。プロフェッショナル, 職業とはいえ, 音楽, 売れるだけが能ではないのは確かだ。

Wishbone は「(鳥の)叉骨」の意だが,

英語の "wishbone" はこの骨を用いた占いによって願いが叶うという風習に由来し19世紀に遡る。

https://ja.wikipedia.org/wiki/叉骨#名称

Wishbone Ash, いまもこのバンドは音楽を続け, Ash 灰になどなっていない。ash は "ashes" と表記すれば「遺灰」「遺骨」の意味にもなるが, どっこい往時からのメンバー Andy Powell がいる。"ashes" にもならないさ。

そう言えば Wishbone は「(鳥の叉骨に似た)字形の物」の意味もあるのだが, 再び「そう言えば」, Andy Powell は Gibson の Flying V を弾くね。

https://www.vintageguitar.com/2965/andy-powell/

再三の「そう言えば」, 筆者, 高校時代, バンドをやっていて(後に「職業音楽家」になる実兄とは「段違い平行棒」の差で筆者は下手だったけど), その頃, もちろん Gibson ではなく別メーカーのモデルものながら, Flying V を持ってたよ。バイトして貯めた金で買ったのさ。あれはフェルナンデスだったかな, ヤマハだったかな。とにかく, 懐かしいね!

因みに筆者の今現在のギターの「持ち物」は, 以下の第2章第4節に写真掲載。エレアコもエレクトリック・ギターも「持ち物」だけは立派(笑)。

ではでは, 本題の方の「歌詞和訳」の章へ 🎶

Persephone, 歌詞和訳

Persephone, ギリシア神話の女神「ペルセポネー」

そうなのです, 女神の名前なのです。

ペルセポネー(古希: ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ〈Περσεφόνη〉、古代ギリシア語ラテン翻字: Persephónē)は、ギリシア神話に登場する冥界の女王である。

ゼウスとデーメーテールの娘(一説にはゼウスとステュクスの娘)で、ハーデース(ローマ神話のプルートーに相当)の妻として傍らに座しているとされる。しばしばコレー(「乙女」の意)とも言及される(地上にいた時はコレーと呼ばれ、冥界に入ってからはペルセポネーと呼ばれた)。

日本語では長母音を省略してペルセポネ、φの表記揺れでペルセフォネ、ペルセフォネーとも呼ばれる。ローマ神話ではプロセルピナと呼ばれ、春をもたらす農耕の女神となっている。

以下の 第2章第6節 でも 取り上げていた。

ではでは。

Persephone 歌詞和訳

では, さっそく, 歌詞の日本語訳を。いやその前に, 再度 この前口上を。

最初に書いておくと, 第2章第2節「Persephone 歌詞和訳」に載せるミュージック・ヴィデオ, この曲が醸し出す幻想美やウィッシュボーン・アッシュの流麗なツイン・リード・ギターと見事に調和して, 超絶素晴らしい仕上がりになってます。YouTube 上のアカウントは時に消えたりするものがあるけれど, あれはずっと残っていてもらいたい。

本日の「前口上」より

ではでは, 歌詞の和訳を付して。

Persephone from Wishbone Ash's 1974 album There's the Rub

英語原詞 https://genius.com/Wishbone-ash-persephone-lyrics

ペルセポネーを照らす光がある
彼女の瞳にはいつも炎が宿ってる
それで 最後に彼女に会いに行ったとき
何かおかしいと気づいたんだ(*1)

僕はただ 君の歳月が無駄に過ぎていくのを見たくないんだよ(*2)
君の瞳にもう魔法はないんだ

生きているうちは, 君は周りの誰よりも輝けるかもしれない(*3)
だけど舞台から離れたなら 退屈になるんじゃないかな(*4)
喝采に応えてお辞儀をし, その後は舞台から降りるしかないんだ(*5)

僕はただ 君の歳月が無駄に過ぎていくのを見たくないんだよ
君の瞳にもう魔法はないんだ

僕は 君が脚光を浴びる此処にいようとやって来た
すべての歌が歌われる間, 君と過ごすためにね
君の顔が 平和な野辺を映し出すなら(*6)
これから幕が下りることになるなんて信じられないよ(*7)

いま 僕は分かる, 君の歳月は決して無駄ではなかったんだ
今夜 僕は君の瞳に魔法を見たのさ(*8)

… ♫ … ♫ …

訳注
*1 can tell は「~が分かる」「見分けられる」など。上の歌詞では could tell, 過去形。

*2 care to は「~したい(と思う)」, これは疑問文・仮定法で使うことが多いようだが, 歌詞では否定形 don't care to だから「~したくない」。

*3 outshine は他動詞で「~より強く光る」「~よりよく輝く」, あるいは「~より勝る」「~より優れている」。

*4 off-stage は 副詞なら「舞台裏で」「(舞台から離れた)私生活では」, 形容詞で「舞台裏の」など。way はシンプルに「道」「道路」「通路」の意味のほかに「(人生などにおける)道, 歩み, 成り行き, 山や谷」といった意味にもなり得る(歌詞では ways, 複数形)。bore は「うんざりさせるもの(人)」「退屈なこと(人)」。

*5 take a bow は「(舞台に出て)礼をして拍手に答える」「拍手喝采に応えてお辞儀をする」。

*6 field は「野原」でも「野辺」でも「田畑」「田園」でも。「野辺」は「野原」と同意だが, 日本語で「野辺の送り」は「死者を埋葬場あるいは火葬場まで見送ること」「とむらい」「火葬」。ペルセポネは ギリシア神話における冥界の女王。一方で, ローマ神話ではペルセポネはプロセルピナと呼ばれ, この世に春をもたらす農耕の女神になるというわけだから, ローマ神話のペルセポネ(「プロセルピナ」)を想起するなら field は「田畑」「田園」だね。

ギリシア神話のペルセポネ ではなく, ローマ神話におけるペルセポネ, (つまり)「農耕の女神」プロセルピナを メタファーとしてイメージするのなら, こっちのミュージック・ヴィデオもいいかもしれない。

さて,

訳注 に戻ります。

*7 the curtain has to fall だから「幕が下りなければならない」でもあるけれど, 運命づけられているニュアンスでやや意訳気味に「これから幕が下りることになる」。

*8 歌詞の前の方に "There's no longer magic in your eyes" と繰り返されるラインがあるけれど, 最後は "Tonight I saw the magic in your eyes", magic は「奇術」「手品」であり「(魅了されるような)不思議なもの」でもあり「(超自然的なものを生み出すような)魔術, 魔法, 不思議な力」でもあり「魔法の呪文, おまじない」でもあり。最後の magic は日本語では「奇跡」としてもいいかもしれないとも思いつつ, 前方と同様に「魔法」のままにしました。

** 因みに,

“Well, that was written by our bass player at the time, Martin Turner. And like the Lorelei, it was really another metaphor – actually for our original guitar player, Ted Turner, who quit the band. The song was really written as an ode to a guy, actually. It was the Persephone of the Greek legend.”
-- Andy Powell (476)

“A slow, moody piece. Lyric is not about gods and things — it’s about a pop singer who’s going down the drain, then in the last verse starts to come back — real strong. Model for the character? It could be someone like Ella Fitzgerald, though it wasn’t written specifically about any one person in particular.”
-- Martin Turner (910)

https://unmask.us/songwriters-t-z/wishbone-ash/ (数字)は出典の索引ナンバー

とはいうものの, リスナー側が この歌を解釈するに際しては, この曲 Persephone のメロディアスで且つ幻想的・神秘的な趣があるサウンドを大事にするなら, 歌詞が語るストーリーの具体的な意味合いを探り過ぎないようにして, ある程度 抽象的なままで受けとめた方がいいのではと思う, まぁあくまで個人的な思考, 嗜好によるものだけど, 勿論。「的」が多いな(笑)。

歌(音楽)も 他のアートの作品と同様に, 作者(作詞作曲者や「歌い手」)の手を離れたなら, つまりリリースされたなら, その作品は(著作権云々かんぬんの問題とは別次元の話!)受け手のものでもある。だから リスナーの側の作品解釈は, ある程度は自由です, 真面目な話。

下掲 note リンクに続けて, 音源 および 歌詞和訳 🎶

2025年12月26日, 下掲 note 第3章第2節より

Ballad of the Beacon ウィッシュボーン・アッシュ, 歌詞和訳

「懐かしの」ウィッシュボーン・アッシュ 〜 中学生時代, その後, そして今

かつて 筆者の兄(いま職業音楽家)が, 高校時代(筆者は中学時代)に学園祭でのバンドで 完コピでリード・ギター弾いていた曲。兄貴らはライヴ・ヴァージョンの方のコピーだった。それほどには違わないけれど。

Ballad of the Beacon from Wishbone Ash's 1973 album Wishbone Four

https://genius.com/Wishbone-ash-ballad-of-the-beacon-lyrics

Ballad of the Beacon from Wishbone Ash's 1973 live album Live Dates

We'll be leaving this town in the morning
Tomorrow we'll be able to see
I've had me enough of the city
And she's had enough out of me

Say if I climbed to the mountains
Would you still follow me there
Steal me away in an echo
The mountains will always be there

マッターホルンが真正面に, スイス・ツェルマット 〜 1983年6月14日, BGMは "Ballad of the Beacon" by Wishbone Ash ♫

筑波山にも登りましょう。Paul Simon "Kathy's Song" 歌詞和訳(拙者による訳だから「拙訳」, 中身は良薬ならぬ良訳)

ではでは。

「懐かしの」ウィッシュボーン・アッシュ 〜 中学生時代, そして今の世界

この曲も懐かしい曲。やはり かつて 筆者の兄が, 高校時代(筆者は中学時代)に学園祭でのバンドで 完コピでリード・ギター弾いていた曲なのです。これも兄貴らはライヴ・ヴァージョンの方だった, テンポも同様で。

The King Will Come from Wishbone Ash's 1972 album Argus

英語原詞 https://genius.com/Wishbone-ash-the-king-will-come-lyrics

The King Will Come from Wishbone Ash's 1973 live album Live Dates

この歌の「そして今の世界」および「歌詞和訳」は, 次章にて。

Wishbone Ash ウィッシュボーン・アッシュ の名盤 「百眼の巨人アーガス」 〜 Argus (1972)

The King Will Come 歌詞和訳

アルバム 全曲 鑑賞は, 次節。で, 収録曲の中で 一番いいのは やっぱ これでしょう。この曲, 個人的に懐かしい曲でもある。かつて 筆者の兄(いま職業音楽家)が, 高校時代に学園祭でのバンドで 完コピでリード・ギター弾いていた曲なのです。

歌詞の和訳, 初出はこちら。訳者の俺自身はクリスチャンじゃないし, そもそも無宗教だけどね。

The King Will Come from Wishbone Ash's 1972 album Argus

英語原詞 https://genius.com/Wishbone-ash-the-king-will-come-lyrics

炎に包まれて 王がやって来る
雷鳴が轟く*なか, 鼓笛隊を伴って
邪悪な息子たちは 蹂躙される
彼らが犯した罪を数える, その裁きの日が来るのだ

昼夜を分かたず 為される裁定**
ある者は生命を奪われ, ある者は救われる
天は崩れ落ち, 大地は祈りを捧げる
裁きの王がやって来て, その日を宣言するとき

預言者の言葉を見よ
彼が手にしたその石に
苛烈な言葉で彩られた黙示*** を
それともそれは ただ砂上に残された跡だったというのか?

昼夜を分かたず為される裁定**
ある者は生命を奪われ, ある者は救われる
天は崩れ落ち, 大地は祈りを捧げる
裁きの王がやって来て, その日を宣言するとき

預言者の言葉を見よ
彼が手にしたその石に
苛烈な言葉で彩られた黙示*** を
それともそれは ただ砂上に残された跡だったというのか?

…… 🎶 …… 🎶 …… 🎶 ……

訳注)
*「とどろく」と ひらがなで書くよりも, 漢字で書いた方がある種の「おどろおどろしさ」が 出るような気がしたので。

** checkerboard は 逐語訳すると「(ボードゲームの)チェッカーの盤」ということだろうけど, ここは上記のような意訳でよいかと。

*** revelation は ここでは "啓示" もしくは "黙示" を意味する。「最後の審判」と「イエス・キリストの再臨」は, キリスト教の「新約聖書」の最後に置かれた「ヨハネの黙示録」に記されている。

The King Will Come 歌詞和訳 〜 教皇 フランシスコ に 「テロリスト」認定された アパルトヘイト国家, アパルトヘイト社会, 「イスラエル」に捧ぐ

(リンクの下は 最近の関連記事 など,  さらに Bethlehemからのポスト)

アパルトヘイト国家, アパルトヘイト社会, 「イスラエル」

*以下の4つは 2025年12月7日に加えたもの(本 note 投稿時にリンクを置いたx上の2つのイスラエル批判投稿が消えていたことに気づき = x, 旧 Twitter だけでなく Instagram, Facebook, YouTube上では検閲が理由であることが多いと個人的な経験上も思うが, こうしたことは珍しいことではない = とりあえず今日確認した別の3つ及び補足スレッド1つ, 計4つに置き換えた)。なお, その4つに続いて掲載されているのは, 本 note 投稿時から掲載しているクリスチャンによるイスラエル批判である。

上の引用元に「2023年10月7日」に関わる文言が含まれているので, 「2023年10月7日」に関するイスラエルによるプロパガンダやハンニバル指令などに関するスレッドを此処に付す。

そして,

Archbishop of York describes Israeli action against Palestinians in Gaza as ‘genocidal acts’

West Bank subject to regime of ‘apartheid’ and ‘ethnic cleansing’, he says in interview

From Bethlehem, West Bank, Occupied Palestine

ではでは。

Argus 〜 Wishbone Ash's 1972 album 全曲 鑑賞

タイトル Argus は, ギリシア神話の巨人アルゴス(古代ギリシア語: Ἄργος, Argos, ラテン語: Argus)に由来。

LP カヴァー(ジャケット, スリーヴ)は, Pink Floyd や Emerson, Lake & Palmer など, 多くのミュージシャン, バンドのアルバムで, デザインを手がけたヒプノシス。

Argus 

Argus 〜 Wishbone Ash's 1972 album

Time Was
Sometime World
Blowin' Free

The King Will Come
Leaf and Stream
Warrior
Throw Down the Sword

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