「ブレードランナー」 反逆レプリカント, ロイ・バッティの最期の言葉を 紐解く
紐解いて, その紐で他の何かと結んだりもする, 前回ノート(今日の最終章第2節にリンク)から ロイ・バッティ最期の言葉に直接関わる部分を抜き出し, それをあらためて膨らませるノート。
第1章は「ロイ・バッティ最期の言葉」と筆者による和訳, 第2章以降は訳注(のようなもの)。
ロイ・バッティ 最期の言葉
映画『ブレードランナー』で 警察の専任捜査官 ブレードランナー に追われる, 生物工学・遺伝子工学によって作られたヒューマノイド(人造人間)レプリカント, そのリーダー格 ロイ・バッティ, 最後の最後にブレードランナーの命を救い, その直後, 自らの「生」の最期を迎える ロイ・バッティ, 彼の「最期の言葉」。
1:48 ~
I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. .. Time to die.
「俺は お前たち人間が信じられないようなものを見てきた。オリオン(*1)の肩口(*2)で 炎上する攻撃艦を見た。タンホイザー門(*3)近くの暗闇で Cビーム(*4)が 煌めく(きらめく)(*5)のも 見た。それらの瞬間の全てが, 雨の中の涙のように, 時の流れのなかで 失われていく(*6)。… 死ぬ時が来た(*7, 8, 9)。」
オリオン
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *1 〜 オリオン
オリオン(英語の発音は「オライオン」)。しばらく前から, 今秋・今冬シーズンも, あたり前のように, 夜空を見上げ「オリオン座を鑑賞できる季節」になってきた。なんと言っても, オリオンは, 我々が見るなかで最も壮大で美しい星座のひとつ。

(画像は https://koyamachuya.com/contents/99941/ から)
オリオン座(オリオンざ、Orion)は星座の1つ。クラウディオス・プトレマイオスが定めた「トレミーの48星座」の1つで、ギリシア神話 の登場人物 オーリーオーン をモチーフとしている。
ギリシア神話 の オーリーオーン 〜 オリオン座 の モチーフ
再び, オリオン座に見る「オーリーオーン」。

オーリーオーン(古代ギリシャ語: Ὠρίων, Ōrīōn、ラテン語: Ōrīōn)は、ギリシア神話に登場する巨人の狩人。海神ポセイドーンの子とされているが、諸説ある。神話では死後天に昇ってオリオン座となり、宿敵のさそり座と共に夜空を永遠に廻っているといわれる。
日本語では長母音を省略してオリオン、又は英語読みに近いオライオンと表記することが多い。オーアリーオーン(ドーリス方言: Ὠαρίων)とも呼ばれる。
オーリーオーンは、海の神ポセイドーンとミーノース王の娘エウリュアレーとのあいだに生まれた。また、出自についてはアマゾーンの女王の子であるとする説、大地母神ガイアを母とするティーターンであったとする説、ボイオーティア王ヒュリエウスの子であるとする説もある。背の高い偉丈夫で、稀に見る美貌の持ち主であった。父親であるポセイドーンから海を歩く力を与えられ、海でも川でも陸と同じように歩く事ができた。
逞しく凛々しい美青年であったオーリーオーンであるが、早熟で好色でもあった。
ギリシア神話(ギリシャ神話)と言えば,
ギリシア神話 と言えば, 手塚治虫 「アポロの歌」
まずは 前節「ギリシア神話 由来の オーリーオーン 〜 オリオン座 の モチーフ」より。
逞しく凛々しい美青年であったオーリーオーンであるが、早熟で 好色 でもあった。
そして, 下掲 note(下方にリンク, タイトル超絶長い!)--- 「ブレードランナー」から「2001年宇宙の旅」/ "Echoes" へと巡る旅 〜 〜 経由地は「いまを生きる」「6才のボクが、大人になるまで。」「生きる」「ゴンドラの唄」, "To the Virgins, to Make Much of Time", 途中下車して「ウィンザーの陽気な女房たち」, "Welcome to the Pleasuredome" "Relax", 「アポロの歌」, "If" & "If", 「ツァラトゥストラはこう語った」
その第6章 そのまま進んで 〜 「アポロの歌」より(リンクの下に続く)
前章の "Welcome to the Pleasuredome" はセックスの歌だけれど、手塚治虫の「アポロの歌」はギリシア神話におけるアポローンとダプネーの悲愛にインスパイアされた性愛、平たく言えば(どっちが平たいんだか微妙だが)セックスが主題の物語(莫迦莫迦しいことに1970年には神奈川県において「有害」図書に「認定」ってか指定されているようで)。
(たった今、「2021年我が家の旅」、2階廊下の書棚から引っ張り出して此処、居間の炬燵の PC 前に置いて撮影。)

この続きは, 上掲 note 第6章にて。
ギリシア神話 と言えば, Bread "IF"
前節にもリンク掲載した note(下方に再びリンク, タイトル超絶長い!!)--- 「ブレードランナー」から「2001年宇宙の旅」/ "Echoes" へと巡る旅 〜 〜 経由地は「いまを生きる」「6才のボクが、大人になるまで。」「生きる」「ゴンドラの唄」, "To the Virgins, to Make Much of Time", 途中下車して「ウィンザーの陽気な女房たち」, "Welcome to the Pleasuredome" "Relax", 「アポロの歌」, "If" & "If", 「ツァラトゥストラはこう語った」
その第7章 「アポロの歌」の次は 〜 同じく ギリシア神話 にインスパイアされた "If" より(リンクの下に続く)
前章でも引っ張ってきたように、本 note 投稿の序章「前説 "Tears in Heaven"」で、「カオス(古希: Χάος .. 古代ギリシア語の発音が全く分からん!)とは、ギリシア神話における原初の神(主神ゼウスをはじめとするギリシア神話体系における原初の神)であり、全ての神々や英雄たちの祖にあたる。 オルフェウスによれば、このカオスは有限なる存在全てを超越する 無限 を象徴しているという(となるとカオスというのはまるで「宇宙開始時の爆発的膨張」つまり「ビッグバン」みたいな存在だな)。カオスの名は「大口を開けた」「空(から)の空間」の意味を持つ。配偶神はおらず、奈落のタルタロス、大地のガイア、愛と欲望のエロース、暗黒のエレボス、夜のニュクスを生み出したのが、カオス」と書いたけれど、
前章では、そのギリシア神話の中の物語から着想を得た手塚治虫の「アポロの歌」(厳密に言うとギリシア神話ではアポローンと言って後年のローマ神話でそれがアポロになるようなんだけけれど、手塚の「アポロの歌」のアポロはアポローンの方ということ)を取り上げた。
その流れで、Bread の名曲 "If" を ♫
というのは、筆者自身この歌は大好きで、中学生の頃などよくギターを弾きながらこの歌を歌ったりしていたものの、一方で特別 Bread そのもののファンだったわけでもなく、この歌の背景とかいったことには全く通じていないのだけれども、この歌もやはり、ギリシア神話にインスパイアされたものらしいのだ。
この続きは, 上掲 note 第7章にて。
If a face could launch a thousand ships は 何処から来た? 〜 "IF" by Bread 歌詞和訳
「紐解く」と, ギリシア神話(ギリシャ神話)の中のヘレネー(いわゆる「トロイのヘレン」でもある)の顔も出す, Bread の名曲 IF ♫
詳しくは, 下掲 note 第2章第2節 If a face could launch a thousand ships は 何処から来た?
"IF" by Bread, released in March 1971 🎶
英語原詞 https://genius.com/Bread-if-lyrics
もしも 絵が 千の言葉を描くことができるなら
じゃぁ僕はなぜ君を描けない?
言葉で言い表わすなんて決してできないんだ
僕が知った君のことは
もしも 美しい顔が 千隻の船を 進水させることができたなら(*1)
じゃぁ僕は 何処に行けばいい?
家には君しかいない
そのうえ 君は 僕の全てなんだ
生きることを愛する気持ちが 乾いていくとき
君がやって来て 僕に 君の愛を注いでくれる (*2)
もしも 一度に 二つの場所にいられるとしても
僕は 君といるよ
明日も 今日も
ずっと 君のそばにいる
もしも この星が 回転することを止めるなら
ゆっくりと回りながら最期を迎えるのなら
僕はそのときを 君と過ごすよ
世界が終わるそのときをね
そして 夜空の星は一つずつ消えていく
そのとき 君と僕は ただ 空に向かって飛び去るのさ (*3)
…….. 🎶 …….. 🎶 ……..
訳注 は 上掲 note にて。
ギリシア神話 と言えば 〜 "Persephone" (Wishbone Ash)
Persephone は, ギリシア神話(ギリシャ神話)における冥界の女王(*1)。
Persephone from Wishbone Ash's 1974 album There's the Rub (*2)
歌詞 https://genius.com/Wishbone-ash-persephone-lyrics
There's a light that shines on Persephone
Always a fire in her eyes
And the last time that I went to her
I could tell things weren't right
I just don't care to see your years go wasting
There's no longer magic in your eyes …
*1
ペルセポネー(古希: ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ〈Περσεφόνη〉、古代ギリシア語ラテン翻字: Persephónē)は、ギリシア神話に登場する冥界の女王である。
ゼウスとデーメーテールの娘(一説にはゼウスとステュクスの娘)で、ハーデース(ローマ神話のプルートーに相当)の妻として傍らに座しているとされる。しばしばコレー(「乙女」の意)とも言及される(地上にいた時はコレーと呼ばれ、冥界に入ってからはペルセポネーと呼ばれた)。
日本語では長母音を省略してペルセポネ、φの表記揺れでペルセフォネ、ペルセフォネーとも呼ばれる。ローマ神話ではプロセルピナと呼ばれ、春をもたらす農耕の女神となっている。
*2 蛇の足, 蛇足, 脱線。Persephone 収録アルバム "There's the Rub" について。
The title is taken from Shakespeare's Hamlet; "To sleep—perchance to dream: ay, there's the rub."
.. らしい。
ではでは。
オリオンの肩口で 炎上する攻撃艦を見た
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *2 〜 肩口
英語の方は off the shoulder だから, 肩口よりは肩先, でも肩先も結局「肩」だから, 細かいことを言い出すなら, 肩の少し先。
しかし オリオン(オライオン)(オリオン座)の中にある, ギリシア神話の登場人物 オーリーオーン の姿を想えば, ニュアンス的に「肩口」。

そして,
タンホイザー門
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *3 〜 タンホイザー門, ワープの出入り口
オリオン(オライオン)(オリオン座) の, オーリーオーン の「肩口」にある星 ベテルギウス の地球との距離は 500光年。「ネクサス6型」のレプリカントの寿命は 4年。
したがって, ワープしない限りは, 例えば「オリオン」付近まで行ってから地球に戻るなんてことは不可能だということに。タンホイザー門 とは, ワープの出入り口にある門だろうか。
ワープ, 脱線の次節。
「ネクサス6型」, NEXUS-6 〜 痴の巨人, 知の怠慢, 知の欺瞞, 知の虚匠, ユヴァル・ノア・ハラリの新著は 「NEXUS 情報の人類史」
「ネクサス6型」のレプリカントの寿命は 4年。
痴(仏教用語, 俺はブディストではないけどね)の巨人, 「知の怠慢」, 「知の欺瞞」, 「知の虚匠」ユヴァル・ノア・ハラリの新著は「NEXUS 情報の人類史」。
ハラリ, くだらねぇ。
イスラエルの歴史家・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリの「人類と新型コロナウイルスとの闘い」論考批判
ユヴァル・ノア・ハラリ と 彼を礼賛する人たち が見ないもの、あるいは見ようとしないもの
ユヴァル・ノア・ハラリ の「知の怠慢」「知の欺瞞」, ハラリの提灯持ちメディアにも うんざり
ユヴァル・ノア・ハラリ批判
以上, 「ワープ, 脱線」節(ブシ)🎶
では, 「本線」の方へ。
タンホイザー, リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ
タンホイザー はこれでもある。つまり, 中世, 13世紀のドイツに実在し伝説化された, 騎士で吟遊詩人のタンホイザー。そして, このタンホイザーの伝説とヴァルトブルクにおける歌合戦の伝説という2つの伝説をつないで物語化したという, リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ, 題して「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」, このオペラの一般的な呼び名「タンホイザー」。なんでも, ワーグナーは 肉欲的な愛と精神的な愛との対立をこの物語のなかで描いたのだとか(筆者つまり拙者, 詳しいわけではないので「とか」)。
中世のドイツでは、吟遊詩人としてうたう習慣が騎士たちの中でもあった。騎士の1人であるタンホイザーは、テューリンゲンの領主ヘルマンの親族にあたるエリーザベトと清き愛で結ばれていたが、ふとしたことから官能の愛を望むようになり、愛欲を司る異教の女神ヴェーヌスが棲んでいるという異界ヴェーヌスベルクに赴き、そこで肉欲の世界に溺れていた。
『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』(Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg)は、リヒャルト・ワーグナーが作曲した、全3幕で構成されるオペラ。WWV.70。一般的には『タンホイザー』(Tannhäuser)の題名で知られている。序曲、第2幕のエリーザベトのアリア、「大行進曲」、第3幕のヴォルフラムのアリア「夕星の歌」は、独立してよく演奏される。
その序曲はこれ。
荘厳。これ聴きながら, ロイ・バッティの言う タンホイザー門 に向かいますか。
タンホイザー門, ワープの出入り口 〜 「狭き門」(アンドレ・ジッド)
中学生の時に読んだ。読書感想文の課題「図」書だった。感想文を書いた。学校で入選, 次の「町」で入選, 次の「地区」に進んで, そこまでだったと思う。審査員, 俺の文章の意「図」, 思想を読めなかった, らしい(笑)。
その頃, 「ジッド」は「ジイド」だった。俺が読んだ日本語訳版の最後の一文を, なぜかいまだに憶えている。「ランプを持って 女中が入ってきた」。
『狭き門』(せまきもん、原題:La Porte étroite、1909年)は、フランスのノーベル文学賞受賞者アンドレ・ジッドによる小説である。
題名の「狭き門」は、新約聖書のマタイ福音書 第7章第13節にあらわれる、イエス・キリストの言葉「狹き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る者おほし。生命にいたる門は狹く、その路は細く、之を見出す者すくなし。」に由来する。狭き門より入れとは、神の救いを得るためには、それ相応の努力をしなければならないことを指す言葉。本当に自分にとって価値ある成果を得たいならば、困難な道を歩んでいくべきだ、ということ。キリスト教で、天国に至る門は狭く道は細いが、神の救いを得るには、苦難の道を歩まなくてはならないことをいう。「狭き門」は、転じて、競争が激しくて入学・就職などがむずかしいこと、また、そのようなはいることが非常にむずかしいところを指す。
新約聖書のマタイ福音書?
ワープして, Johann Sebastian Bach 作曲 マタイ受難曲, "Matthäus-Passion" を。
下掲 note --- アメリカの歌 〜ピルグリムの船・メイフラワー、植物のメイフラワー、そしてナサニエル・ホーソーン「緋文字」を巡る不思議(?)な展開 --- 第7章「アメリカの歌、その源流」より,
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach 作曲の「マタイ受難曲」 "Matthäus-Passion" です。
この曲と、歌詞の中でアメリカを象徴する記号の一つとして「メイフラワー」 "Mayflower" が登場するポール・サイモン Paul Simon 作曲の「アメリカの歌」 "American Tune" は、メロディの元ネタが同じです。Paul Simon が "American Tune" でモチーフにしたのはこのバッハの「マタイ受難曲」そのものだという説もあります。
アメリカの歌 〜ピルグリムの船・メイフラワー、植物のメイフラワー、そしてナサニエル・ホーソーン「緋文字」を巡る不思議(?)な展開
ではでは, 「狭き門」の話に戻ります。
と言っても, この ワープ系の話, 再びウィキ転載し,
物語の語り手であり主人公でもあるジェロームは、2歳年上の従姉であるアリサに恋心を抱く。アリサもまたジェロームを愛しているが、彼女の妹のジュリエットもまたジェロームに好意を抱いていた。 しかし、ジュリエットと周囲の人々は両者が結ばれることに好意的であるも、神の国に憧れを持つアリサは、妹への遠慮もあり結婚をためらい続ける。それは、二人の思いを知ったジュリエットが身を引いてもなお変わらなかった。
アリサは最終的に地上での幸福を放棄し、ジェロームとの結婚をあきらめてついには命を落とす。残されたジェロームは、アリサが遺した日記に綴られた自分への熱い思いを胸に、『全てを忘れてしまうまで』一人生きていくことを決める。
この作品において、アリサの自己犠牲の精神は美しく描かれている。しかしジッドはこの作品を通して、アリサのような自己犠牲に対する批判を行った。
ジッドは日記や手紙で本作に言及している。またジャック・リヴィエールなどによる批評があり、遠藤周作も言及している。
ジェローム, アリサ, ジュリエット … 「ランプを持って 女中が入ってきた」。懐かしい。しっかしこれ, 今から半世紀前, 中学3年生の課題図書か。ま, いいか。あれをあの頃に読む機会を得た, それは良かった。これ, あれ, それ。いろいろ, 色々です。
では, ワープ系の「門」, Gate の話を更に。
タンホイザー門, Tannhäuser Gate 〜 "Astronomy Dominé" 「天の支配」 from Pink Floyd's 1967 debut album "The Piper at the Gates of Dawn" 夜明けの門の笛吹き (「夜明けの口笛吹き」)
Gate, 門。
Astronomy Dominé 〜 the opening track on Pink Floyd's 1967 debut album The Piper at the Gates of Dawn 🎶
Lyrics https://genius.com/Pink-floyd-astronomy-domine-lyrics
*written by Syd Barrett (Jan 6, 1946 – Jul 7, 2006)
タンホイザー門, Tannhäuser Gate 〜 "Interstellar Overdrive" 「星空のドライブ」 from Pink Floyd's 1967 debut album "The Piper at the Gates of Dawn" 夜明けの門の笛吹き (「夜明けの口笛吹き」)
Gate, 門。
Interstellar Overdrive (Instrumental) from Pink Floyd's 1967 debut album The Piper at the Gates of Dawn 🎶
*written by Syd Barrett (January 6, 1946 – July 7, 2006), Roger Waters, Richard Wright (July 28, 1943 – September 15, 2008), Nick Mason
では, アルバムを。
タンホイザー門, Tannhäuser Gate 〜 Pink Floyd's 1967 debut album "The Piper at the Gates of Dawn" 夜明けの門の笛吹き (「夜明けの口笛吹き」)
Syd Barrett, Nick Mason, Richard Wright & Roger Waters

The album title was derived from referencing the god Pan in chapter seven of Kenneth Grahame's 1908 children's novel The Wind in the Willows, a favourite of Barrett's.
タイトルは、ケネス・グレアムの児童文学作品『たのしい川べ』の第7章の題名から拝借したものである。そこに登場しているのは ギリシア神話 の神・パーンで、「口笛吹き」ではなく「パンパイプ吹き」として描かれている。
The first album by the psychedelic rock group Pink Floyd, The Piper at the Gates of Dawn (1967), was named by the founding member Syd Barrett after Chapter 7 of The Wind in the Willows. However, the songs on the album are not directly related to the contents of the book.
なお, The Wind in the Willows は, 直訳するなら「柳に吹く風」「柳の林に吹く風」(*1)。
The Piper at the Gates of Dawn 〜 Pink Floyd's debut album released on August 4, 1967
Side one
1. Astronomy Dominé 「天の支配」
2. Lucifer Sam
3. Matilda Mother
4. Flaming
5. Pow R. Toc H.
6. Take Up Thy Stethoscope and Walk
Side two
1. Interstellar Overdrive 「星空のドライブ」
2. The Gnome 「地の精」(ノーム, 大地の精)
3. Chapter 24
4. The Scarecrow
5. Bike
….. 🎶 ….. 🎶 ……
*1 The Wind in the Willows は, 直訳するなら「柳に吹く風」「柳の林に吹く風」。
Echoes from Meddle, the sixth studio album by Pink Floyd, released on October 31, 1971
英語原詞 https://genius.com/Pink-floyd-echoes-lyrics
Overhead, the albatross
Hangs motionless upon the air
And deep beneath the rolling waves
In labyrinths of coral caves
The echo of a distant time (tide)
Comes willowing across the sand
And everything is green and submarine
頭上 空高く アホウドリが (*1)
宙に舞い上がったまま静止して垂れ下がる
そして 揺れる波間の奥深く
珊瑚の洞窟の迷宮の中
遠く離れた潮の流れ 遥かな過去の残響が (*2)
砂地を越え 風に舞う柳の如くゆらゆらとやって来る (*3)
そして 何もかもが青々とした緑色を成し 海の底に (*4)
*3 willowing
willowing は難関。"willow" が動詞として使われることは、極めて稀だろうと思う。"willow" だけなら通常は「柳」の意だが、これを動詞として使うなら「開繊機にかける」という意味の極めて特殊なケースの場合になる。
結局、筆者は、"Comes willowing across the sand" については、些か苦し紛れであるが、前後の文脈を考えた上で、「砂地を越え 風に舞う柳の如くゆらゆらとやって来る」という長めの日本語表現にした。
この歌の歌詞における "willowing" の解釈は非常に難しく、英語話者の間でも議論されているくらいのもののようだ。
歌詞和訳(および訳注)の続きは, 下掲 note にて。
ではでは, 超「ワープ」の後は,
再び ワープ系の「門」, Gate の話へ。
タンホイザー門, Tannhäuser Gate 〜 夜明けの門のパンパイプ吹き "Piper at the Gates of Dawn" (Van Morrison)
こうして「タンホイザー門」ワープ話は, ヴァン・モリソンにまで 波及。波紋が広がり, 影響は徐々に広範囲に。何処まで行くんだ?
Chapter 7 was the basis for the name and lyrics of "Piper at the Gates of Dawn", a song by the Irish singer-songwriter Van Morrison from his 1997 album The Healing Game.
Piper at the Gates of Dawn from Van Morrison's 1997 album The Healing Game
Lyrics https://genius.com/Van-morrison-piper-at-the-gates-of-dawn-lyrics
ではでは。
タンホイザー門, Tannhäuser Gate 〜 ダマスカス門, Damascus Gate
以下の写真 3枚(note リンクの下), 全て 筆者撮影, イスラエルによる占領下の東エルサレム・エルサレム旧市街にて。最初の2枚は 1983年9月29日, 3枚目は 同年10月3日。
キャプションは 下掲 note から。
1)
ダマスカス門。エルサレム旧市街の複数ある城門のなかで最も美しいとされる門。城内のアラブ人地区のスーク(市場)の端にあたる。かつてこの門から城外へ出る街道は(現在のシリアの首都)ダマスカスに通じていた。それが、この門の名前の由来。

2)
ダマスカス門の前を歩くパレスチナ人たち(右の奥に見えるのは欧米中心のツーリストたち)。

3)
ダマスカス門。エルサレム旧市街の複数ある城門のなかで最も美しいとされる門。城内のアラブ人地区のスーク(市場)の端にあたる。かつてはこの門から城外へ出る街道が(現在のシリアの首都)ダマスカスに通じていたということで, それが「ダマスカス門」の名前の由来。紀元2世紀のローマ時代の様式の名残を留めるということだが(パレスチナだけでなくシリアでもヨルダンでもそうだが, ローマ帝国に関係する建物・遺跡などが各地で見られる; やはりローマの栄華は相当なものだった), 筆者がこの写真を撮った1983年当時はもちろん, 現在も見られるこの姿は, オスマン帝国支配下の時代, 1537年に建造されたダマスカス門の姿。

42年前, 1983年秋の 3週間, パレスチナを旅していた。つまり, エルサレム, ヨルダン川西岸地区, ガザ地区, 1948年「建国」の人工「国家」「入植者植民地主義の事業体」イスラエル領など。
ガザ地区も。
この旅の中で。
「タンホイザー門」ワープ話, 波紋が広がり, 影響は徐々に広範囲に。何処まで行くんだ? 脱線? いや, 線路は続くよ何処までも。
タンホイザー門 〜 羅生門
芥川龍之介の小説, 「蜘蛛の糸」は 中学生の頃に読んだのは確か。「羅生門」は どうも記憶が怪しい。黒澤明の映画, これまでに何本か観たけれど, 「羅生門」は 映画館でなくテレビで放映された時に観た。遥か昔のことで, 詳しい内容の記憶はやはり怪しい。
『羅生門』(らしょうもん)は、大映(現:角川映画)による1950年(昭和25年)の日本の映画である。監督は黒澤明で、三船敏郎、京マチ子、森雅之などが出演。 芥川龍之介の短編小説『藪の中』を原作とし、タイトルや設定などは同じく芥川の短編小説『羅生門』が元になっている。 平安時代を舞台に、ある武士の殺害事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及しているが、ラストで人間信頼のメッセージを訴えた。
.. んだよね。しっかし, 「タンホイザー門」から「羅生門」にまで行くか。ロイ・バッティなら可能だね。
ロイ・バッティ は 何しろ, 500光年の距離だって「ワープ」したんだ。日本の平安時代にだって.. 空間の移動, 時間の移動。時間の方は「タイム・トラベル」か。SFなら何だって。元気があれば何でも出来る, 想像力があれば何だって出来る, いや想像だけだね。
Cビーム
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *4 〜 Cビーム
Cビームも(も!)謎と言えば謎。スペシウム光線(日本の「昭和」の人なら多くが知る「光線」)ではないが, やはりこの光線も攻撃用のものかもしれない。何しろ ロイ・バッティ は「オリオンの肩口で炎上する攻撃艦」だって目撃しているのだ。

そして,
煌めく(きらめく)
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *5 〜 「煌めく(きらめく)」, "glitter"
「煌めく(きらめく)」の 元の英語の方は "glitter" なのだが, ここである歌の歌詞を想い出した。(歌詞に "glitter" が 登場する)
Everything glitters around you. Don’t miss a day 〜 "Stop Where You Are" by Corinne Bailey Rae
Stop Where You Are from Corinne Bailey Rae's third studio album The Heart Speaks in Whispers, released on May 13, 2016
Lyrics https://genius.com/Corinne-bailey-rae-stop-where-you-are-lyrics
Life’s shining around you. Don’t miss a day. If you’re caught up in the chase, you hold your happiness away from you,
.. Wherever you are, you’ll find you’re home at last,
Everything glitters around you. Don’t miss a day. The moon on the lake, the smell in the air when it rains, the people you can share with, the feeling you get when you’re almost there,
Stop where you are, under fading stars. This is the world we’ve made. There is no better place, it’s true. Light a fire where you are.
Neil Young "Heart of Gold" 〜 宮崎駿 「千と千尋の神隠し」 〜 Corinne Bailey Rae "Stop Where You Are"
「千と千尋の神隠し」の主題歌が、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のアンサー・ソングになっているという話
ニール・ヤング「ハート・オブ・ゴールド」 〜 歌詞和訳
ニール・ヤング? いま何してんの?
では, 次の ワープ系「訳注」へ。いや, 次のはそれほど「ワープ」していない。
Moments
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *6 〜 All those moments will be lost in time, like tears in rain.
moments … moment と言えば,
"You know how everyone's always saying seize the moment? .. I don't know, I'm kinda thinking it's the other way around. You know, like the moment seizes us."
そして,
Seize the moment? 〜 Seize the day. Carpe Diem.
Carpe diem. その日をつかめ。その日をつめ。その日を摘め。
いまを生きる。その日を生きる。その日をつかむ。Carpe Diem.
Carpe diem. その日をつかめ。その日をつめ。その日を摘め。
「ブレードランナー」から「2001年宇宙の旅」/ "Echoes" へと巡る旅 〜 〜 経由地は「いまを生きる」「6才のボクが、大人になるまで。」「生きる」「ゴンドラの唄」, "To the Virgins, to Make Much of Time", 途中下車して「ウィンザーの陽気な女房たち」, "Welcome to the Pleasuredome" "Relax", 「アポロの歌」, "IF" & "If", 「ツァラトゥストラはこう語った」
左は「ブレードランナー」の "敵役", 反逆 レプリカントのリーダー、ロイ・バッティ。右は「2001年宇宙の旅」、人工知能 HAL9000型コンピュータの反逆 に遭う 宇宙船ディスカバリー号の船長、デヴィッド・ボーマン。
そして,
次は
ロイ・バッティ 「最期の言葉」, 訳注 *7, 8, 9 〜 の・ようなもの
の・ようなもの
言葉遊びの次は,
ロイ・バッティ に戻ります。
I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. .. Time to die.
「俺は お前たち人間が信じられないようなものを見てきた。オリオンの肩口で 炎上する攻撃艦を見た。タンホイザー門 近くの暗闇で Cビームが 煌めく(きらめく)のも 見た。それらの瞬間の全てが, 雨の中の涙のように, 時の流れのなかで 失われていく。… 死ぬ時が来た。」
「死ぬ時が来た。」
何となく, 死ぬような話ばかりではないけれど,
そして, 何とはなしに,
それから, 何とはなしに,
「メメント・モリ」(藤原新也, 1983年)より。



この顔は,

マクマーフィーの顔の上 3枚は, 此処から。
本, いろいろ。

此処に戻り,
読書の話なら,
「ワープ」しまくり。しかし 今日もそろそろ 落ち着かねばね。
「ブレードランナー」(1982年公開), 観たのは 1985年 〜 1983年から翌84年にかけては 旅
「ブレードランナー」 ひとりごと
1979年4月, 大学入学。大学の後期は
「ブレードランナー」公開の 1982年は 大学4年。札幌で アルバイト三昧, バイトざんまい。大学1年の時からぼつぼつ働き, 4年になると, 秋頃まではバイトしまくり。ようやくのこと資金が貯まり, 翌1983年から84年にかけて バックパック背負って一人旅。同年11月前半は 2度目のトルコ, 同国東部方面の旅。そして 42年前の今頃は イラン。
トルコ共和国の首都アンカラから 東の隣国イラン・イスラム共和国との国境の街 ドグバヤジッドに向かう, そのほんのひとコマが, 次節にリンクを掲載した note 第3章に写真を載せた旅日記。「オリオン」つながり。
映画「ブレードランナー」は, 公開時期より遅れ, 1985年の秋頃に東京の映画館で観た。SF映画の中で「2001年宇宙の旅」と共に, 最も好きな映画だ。
些か余談的な話題になるが, あの映画の特撮には「日本」趣味も見られる。映画公開は, エズラ・ヴォーゲル著「ジャパン・アズ・ナンバーワン」のバカ売れから3年程。しかし今や 日本は落ち目, 「極東」の凋落国。"時代" を感じる。
話を戻して,
リドリー・スコットあるいは脚本家たちが何を伝えようとしたのか, それを言い当てることは出来ないけれど, あの映画で一番好きなシーンは反逆レプリカントのリーダー, ロイ・バッティが死ぬ間際に語る場面で, あの辺り, 全く違うタイプの映画ながら「いまを生きる」(Dead Poets Society)や「6才のボクが、大人になるまで。」(Boyhood)と共通するものを感じる。
結局, 古代ローマの詩人ホラティウスの詩の中にある Carpe Diem に行き着く。まぁ極めて個人的な受け取り方だろうから, どのくらいの人が似たような感想を持つのかは想像できない。
ともあれ, 今秋・今冬シーズンも, 夜空を見上げれば オリオン を見られる時期になった。これからしばらくの間, 星空が最も美しい季節だ。オリオン も, 木星も, 金星も, カシオペアも ..
とりとめのない「ロイ・バッティ」ノート, とりとめのない最終章。冗長なひとり語り。しかし人生は冗長でもわるくないだろう, 時にピリっとすれば。いずれにしても,
All those moments will be lost in time, like tears in rain ... まだ自分は「死ぬ時」ではなく, まだまだ何十年か生きようと思ってるけれど!
"レプリカント" ロイ・バッティ, 映画「ブレードランナー」 と 「シルクロード」を, あの夜見たオリオンで結ぶ 〜 「世俗」アンカラから「ノアの方舟」ドグバヤジッド 42周年
今日の最後の最後は, 今日のノート膨らましの元ネタの(その前口上とスクショの目次に続き)リンクを掲載。いや 更に続けて, "Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)" by Yes, それで今日の "長距離を走り回る, 深海を泳ぎ回る海洋魚" 的なノートは 了, しっかし runaround って口語では「言い逃れ」「はぐらかし」「ごまかし」って意味もあるのかい, このノートはそんなことないぞ, 因みに "Schindleria Praematurus" はラテン語もしくはギリシャ語系の海洋魚名らしい, 話が終わらない, いや 終わらせよう。何はともあれ, 今日の長々と走り回ったノートは Yes を聴いて 了, いや「走り回って」なら "On the Run" by Pink Floyd まで聴いてしまって 了。
映画『ブレードランナー』で 警察の専任捜査官 ブレードランナー に追われる, 生物工学・遺伝子工学によって作られたヒューマノイド(人造人間)レプリカント, そのリーダー格 ロイ・バッティ 曰く「俺はお前たち人間が信じられないようなものを見てきた。オリオンの肩口で炎上する攻撃艦 ..」。
42年前, 当時23歳2か月のヒューマン(シンプルに「人間」の意)が, トルコ共和国の首都アンカラから, 同国と東の隣国イラン・イスラム共和国との国境の街ドグバヤジッドに向かう, その所要21時間の夜行バスの中から見た オリオン。
それがどうした?

"Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)" from Yes' 1971 album Fragile 🎶
"On the Run" from Pink Floyd's 1973 album The Dark Side of the Moon 🎶
"On the Run" Pink Floyd LIVE at Wembley 1974 🎶
