(22)【もう、戻れないと気づいた朝】人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。-失踪編-
■この物語は筆者の実体験をもとに執筆しています。
・正直、極限まで恥をさらしてます。
・僕が生きてきた記録(ノンフィクション)です。
・ほぼ毎日更新を目指しています。
【もう、戻れないと気づいた朝】
朝4時。
いつもと同じ時間。
だけど___。
もう、同じ自分ではなかった。
松下さんとの会話の中で、
僕は見つけてしまった。
第三の選択肢を。
「考えるな、感じろ。」
影響を受けた偉人のひとり、
ブルース・リーの言葉だ。
こういうことなのか、と思った。
頭で理解するんじゃない。
心と身体で、納得する。
そういう瞬間が、
人にはあるのかもしれない。
一生、ここで暮らす。
そういう選択をする人もいる。
否定はしない。
むしろ、立派な仕事だと思う。
だけど___
共同の風呂。
共同のトイレ。
共同の洗面所。
僕は、ここから抜けたい。
ここで認められるのも悪くない。
でも、ここは
僕の「ゴール」じゃない。
ここは、
抜け出すための場所だ。
通過点だ。
フェーズだ。
ここに縛られ続けるんじゃない。
ここを使って、次へ行く。
人生をやり直すために、
今、僕はここにいる。
そう思えた瞬間___
心が、ふっと軽くなった。
人間らしく、生きよう。
そのために、
必要なものを揃えようと思った。
僕が大切にしているもの。
【朝のコーヒー】
人間らしく生きるために、
僕にはあれが必要だった。
朝のコーヒー。
そのための、うまい水。
火を起こす手段。
お湯を沸かす道具

まさに、塞翁が馬だった。
ここは待遇もいい。
給与も悪くない。
だったら、まずは貯金だ。
今の所持金は、
25万円くらい。
目標は50万円。
根拠なんてない。
でも、いい。
感覚でいい。
今は、それでいい。
コーヒーは、
いつも通りの味だった。
変わっていたのは___
僕の人生の方だった。
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「人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。」
【第一章・失踪編】
→目次から読む
→第1話から読む
【第二章・新聞配達編】
→目次から読む
→第1話から読む
