【教員の基本】教材研究は「足す」より「削る」

教材研究に時間がかかる。
「結局教材研究って何するん?」

教員なら、一度は感じたことがある悩みです。

教科書を読み、指導書を開き、
発問を考え、板書を作る。

気が付けば、何時間も過ぎている。

もちろん、教材研究は大切です。

しかし、時間をかけた教材研究が、
必ずしもよい授業につながるとは限りません。

教材研究で本当に大切なのは、
何を増やすかではなく、何を残すか。

そのためには、
まず情報を集め、その後に削ることが大切です。

【基本①】教科書を何度も読む

教材研究は、教科書から始まります。

まずは、子どもが最初に読むページを、
自分も一人の学習者として読んでみます。

・どこでつまずきそうか。
・どこで疑問をもちそうか。
・どこで考えたくなりそうか。

視点を変えながら何度も読むだけでも、
教材の見え方は大きく変わります。

【基本②】指導書や学習指導要領を確認する

次に確認するのは、その授業で何を身に付けさせたいのかというゴールです。

指導書や学習指導要領を見ることで、

・単元のねらい
・評価の視点
・押さえるべき内容

が整理できます。

ゴールが曖昧なまま教材研究を進めると、
授業も曖昧になってしまいます。

【基本③】過去の実践を参考にする

すべてを一人で考える必要はありません。

・学年の先生
・校内の実践
・教育書
・教育雑誌
・信頼できる実践記録

など、先人の知恵を借りることも、
教材研究の大切な技術です。

ゼロから考えるよりも、よりよい授業を短時間で組み立てることができます。

【基本④】ゴールは一つに絞る

「あれも伝えたい。」
「これも教えたい。」

そう思うほど、授業は重くなります。

一時間で本当に身に付けたいことは何か。

それを一つに絞ることで、
授業全体がシンプルになります。

シンプルだからこそ、
子どもたちは安心して考えることができます。

そして、

説明を増やすのではなく、発問を増やすのでもなく、本当に必要なものだけを残していく。

それが教材研究です。

教材研究とは「迷いを減らす作業」

教材研究は、
新しいことを足していく作業ではありません。

教科書を読み、指導書や学習指導要領を確認し、
実践を参考にする。

そうして最後に残ったものが、
その授業で本当に大切にしたいことです。

教材研究に、
時間をかけることが目的ではありません。

子どもが考え、
学びやすい授業をつくることが目的です。

削ることで授業はシンプルになります。

シンプルになることで、
子どもは深く考えられるようになります。

教材研究とは、
授業を複雑にする作業ではありません。

子どもが学びやすい形へと、
整えていく作業なのだと思います。

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