台湾で切符なくしたら恋に落ちた
渋谷の家を出てから札幌、沖縄、東京を経てついに海外へ。
世界で生きる旅1ヶ国目は台湾にした。本当は地味にこれまで行けていなかった韓国に行こうと考えていたけど、一部のクラブが来場者を見た目で判断して入場を断ったり年齢制限をしているというのを聞いて気持ちが萎えてしまった。この時代にまだルッキズムを重視するスタイルにはあまり同意できなかった。また、家族や血縁への伝統的価値観が強いところやLGBTQへの社会的制度の遅れなどは宗教の兼ね合いなどもあるとは思うが、私の価値観とはちょっと遠いかなと思っていた。
他にもいいところはあるんだと思うけど、整形にもコスメにも韓国料理にもあまり興味がわかなかったので、日本からは近いし今回でなくともいつか行けばいいかなという感じで行かないことにした。
代わりに以前行って楽しい記憶のあった台湾を選んだ。周囲に言うとみんなこぞって「台湾いいよね〜」と口にする。
だが、今回その台湾でかなり苦戦をすることになるとは、沖縄でゆるんでいた私は想像もしていなかった。
ポンコツ女、せっかち台湾勢に学ぶ
台湾には当初は沖縄から行く予定だった。距離が近いので那覇からだと1時間半程度で着く。だけど今回は急遽仕事が入り、東京からということで4時間のフライトになってしまった。
久しく海外には行っていなかったので3時間以上のフライトは久々。成田から台湾のLCC Tiger airで行く。Tiger air自体も初めて乗る航空会社だし、飛行機には長く乗りたくない私、少々不安な気持ちでの旅のスタート。
LCCは第3ターミナルだべ!というJetStar使いすぎ民による勝手な思い込みからさっそくターミナルを間違える。Tiger airのカウンターは第2ターミナルのものすっごい端っこにあったがこれも見つけられず真逆に行ってしまい、ポンコツっぷりを序盤からぶちかます。なんとか搭乗口までたどり着いたが、13:15フライト予定がその時間になって1時間後の14:15に出ることが発表された。自分がポンコツなのは想定内だが、周りまでポンコツか!? おいおい、なんだか嫌な予感がしてきたぞ…。

ものすっごい端っこだったけど、対応はよかった🐯
私はかなり旅はしている方だと思うがラッキーなことに割とこういった遅延にはこれまでそんなに遭遇しないできた。でも今回は一発目から遅延。。。ゾワゾワする。。ターミナルだって今まで間違えたことなんてなかったしなぁ。。いや、あるわ。タイで空港ごと間違えたことある…。爆
しばらくすると予定の1時間後よりも少し早く優先搭乗がスタートしていた。しまった。乗り遅れた!せっかく優先搭乗の権利があったのに少し遅れて乗ったらもう私の上の荷物入れは他の乗客の荷物でパンパンに塞がれていた。
結局3席ほど後ろの席の上に荷物を入れることになった。台湾勢のせっかち具合を全く理解していなかった。この事件のおかげで台湾勢に勝てるくらいのせっかち術をこの後、身につけた。ありがとう、せっかち台湾勢。

乗った時の感動が半端なくなるのでそれが好き
桃園の空港に到着してからMTRに乗り、台北駅に到着したのが19時半頃。宿は駅から徒歩20分だったのでタクシーに乗ろうとしたが、大雨だったので全然来ない。
台北駅なのに、タクシー0。15分近く待っても来なかったしUberを見てもかなり高値になっている。もう我慢して歩くことにした。
東京のホテルを出てから既に10時間近く経っていた。もう疲労困憊なのに大雨の中、知らない暗い道を一人小さな折り畳み傘で半分体を濡らしながら20分も歩くのはとてもしんどかった。
ううう、、辛いよぉおおお…
ゲストハウスで無視される
そうやってやっとのことで到着したのは日本人向けのゲストハウスだった。これまで海外で日本人宿には泊まったことがなかったが、今回は海外の旅話を日本人といろいろできたらいいと思ってあえて選んでみた。
雨の中やっと到着でき、無事チェックインも済んだ。ホッとして共有スペースに行くと日本人ぽい宿泊客が何人かいたので「こんばんは〜」と挨拶してみたが、「・・・」。あれ?聞こえなかった?無言…シーン…
日本人じゃなかった?たまたま聞こえなかった?ちょっとよく意味がわからなかったけど、もう疲れていたので荷物を部屋に置いて落ち着くことにした。
結局その夜はその後も誰とも話さなかった。受付の人が日本人だったので、宿の説明を日本語で聞いたくらいかな。。ちょっと思っていたのとは違った。

翌日も朝から大雨だった。
調べてみたら台風の影響を受けているみたいで朝から晩まで一度も止む事なくずーっと降り続けていた。かろうじて朝市に行って今回の旅の調査テーマの一つにしている各国の朝ごはん調査をすることができた。市場は空いていて入った屋台の客は私一人だった。店のおばちゃんおじちゃん、孫がとてもかわいくて楽しかったのが救い。


普段だったら雨も好きだけど、さすがに旅人にとって雨は短い期間での楽しみを奪われることになるのでとても気持ちが削がれる。
そしてまた日本人ゲストハウスでは2日目も挨拶しても会話につながることはなかった。この日はほとんど日本人はおらず、中国人はみんなイヤフォンをしたり勉強していて話しかける隙は全くなかった。欧米系はHelloくらい。
先日まで滞在していた沖縄の月光荘では宿泊者はみんな国籍問わず普通に「どっから来たの〜?」「初めて来たの?」「どこ行ったの?」なんてすぐ話していたし夕飯も一緒に食べてお酒も飲んで一緒に歌っていた。ここではそうではないらしい。まぁ考えてみれば月光荘の持つコミュ力パワーが異常なだけの話かもしれない。
ということで、海外2日目は朝ごはんの屋台以外、とにかくつまんなかった。立ち寄った定食屋もTシャツ屋もそっけない対応でコミュニケーションはほぼなかったな〜。
3日目はもうこの先も雨予報の台北にいたらダメだと思って南に行くことにした。

台湾最南端の高雄と台南で2泊して気になっていた建築を見たりのんびりしつつ仕事の記事を書こうと思った。

晴れていたのでとても気持ちが良くて、大好きな現代建築に包まれて、一気に気が晴れた。気温も沖縄と同じくらいで、このくらいが自分にとってのテンションアゲ気温だなと再認識。

素晴らしい空間をありがとう😭
↑ここは本当にすんばらしい建築・空間だった…❤️むちゃくちゃに潤った。


高雄とはとても相性がいいことがわかった。新しい建築がたくさんで観光客が楽しめるスポットがたくさん。海鮮も美味しいし、人も明るくて楽しい。
また台湾に来ることがあったら高雄には絶対に来たいな〜☺️
台中駅切符事件勃発
5日目には台南から台北に戻る前に途中台中に少しだけ寄って建築家の伊東豊雄さん設計の台中国家歌劇院と今年の12月開館予定のSANAAの美術館と図書館の複合建築の台中緑美図を見に行くつもりだった。台湾鉄道に乗って向かったが、台中駅に着いて改札を出る時に切符を無くしていることに気づいた。でも、まぁ事情を話せばなんとかなるだろう、買った証拠もパソコンを見せればあるし。とタカを括っていた。

でも改札出口の駅員女性(以下:猛烈塩対応駅員女)に伝えたら初めは「上に行け」と言われて行ったが結局よくわからず戻り、上のどこに行けばいいのか聞き直すと今度は急に「現金で払え」と言ってきた。「買った証拠があるのに払わなければいけないのか?」などやり取りをこちらはGoogle翻訳で中国語にするが、あっちは訛りのきつい英語で捲し立ててきて何を言っているのかわからない。
結局は切符をなくした私が悪いってことでもう郷に従いますわ〜と思い、駅構内唯一のATMに行くが現金を下ろそうにも私のWiseカードもクレジットカードも下ろせないものだった。詰んだ。死んだ。
コンビニの店員も巻き込んで20分以上格闘したが無理だった。もう半泣きしていた。
また同じ猛烈塩対応駅員女に話しても無駄だと思って違う窓口の男性にGoogle翻訳を使って伝えたら、いろいろ話は聞いてくれたけど結局先ほどの猛烈塩対応駅員女のところに連れて行かれることに。そっちは勘弁!マジやめてくれえええと思ったが、彼は必死に熱心に掛け合ってくれていた。彼はその後も何度もGoogle翻訳で私に聞いたり伝えようとしてくれたので少し期待ができる気がした。
猛烈塩対応駅員女は相変わらず「台中から台北までの乗車料金を払いやがれ!」の一点張りぽかったが(表情がそう物語っていた)、彼が「あいつ、現金を下ろすこともできないんっすよ!」と言って(たぶん)、外でお金をおろしてこれるようにしてくれた。
改札の外に出れたので切符を買えばええんでしょ…と、しょぼくれた顔で券売機に向かったら、彼が私に「僕らは切符がない人を外に出すことはできません。そういうルールだから。だから切符を買って欲しいとお願いしました。でも、今回は台南から台中までの全ての分を出さなくていいです。一番短い区間の切符を買ってくれればいいから」と言ってきた。
ここにきて何その神対応!!!
しかも言い方がカッコよすぎるだろうが!!!!!
切符39元を支払って切符を買ったら、「もう切符をなくしちゃダメですよ」とGoogle翻訳で日本語にして見せてニッコリ微笑んで、切符を私に渡して彼は去っていった。
「いやだ、行かないで…」
あれ、私、彼のこと好きになってんな…www
1時間近くいろいろあったけど、最後のあのスマイル…
もう、彼に惚れた…落ちた…LOVE ずっきゅん…
そういえば、お伝えしていませんでしたが、実は彼、とても元EXILEの岩本さん、通称:岩ちゃんにそっくりなイケメンさんでして…。冒頭で韓国のルッキズムがなんだかなぁとワタクシぼやいておりましたが、本当に申し訳ございませんでした。結局顔かよ。はい、顔です!
でも、熱心にずっと対応してくれたあの心も好き!顔も中身も大好きです!彼のことは台中イケメン切符男として私の心に刻みたいと思います。

台北ラストナイトに一生分のゲイ堪能
結局もうすっかり台中駅で疲れてしまったし、この事件のネタがあれば台中ストーリーはもうええでしょ!と思ったので伊東豊雄・SANAA建築はまたいつか行くことに。建築は逃げない。高鉄に乗り換えて台北に帰りました。
台北に戻って宿リベンジ!と思いまた同じ3日前に宿泊した日本人宿に再トライしましたが、またもや日本人はおらず、他の外国人にも挨拶したけどすぐイヤフォンされちゃいました。やっぱりダメだったか。でも、こういう粘り強いところが私にはある。普通変えるよね。ドラマ展開期待しすぎなんだけど、たまにミラクル起きるからさ。
ただ、そこからたまたま東京のクラブで仲良くなった友人のドラッグクイーンが台北に遊びに来ているとのインスタ投稿を発見!連絡をとると夜市に仲間と行くから一緒に行きましょうとな!
そんなの行きます😭 行かせてください😭 と言って合流。
日本から来た明日から始まるLGBTQの祭典 台湾プライドパレードに参加するみなさん5名と一緒に夜市を堪能し、臭豆腐に小籠包、ビーフンに豆花を分け合って食べ、散歩をして最後は台湾最大のゲイタウン西門町でプライドパレード前日で盛り上がるゲイたちとお酒を楽しんできた。路上や店外にゲイのみなさんが溢れかえっていてそれはもう新宿2丁目の比ではなく、もう一生分のゲイの方々を見た気がする。笑笑

台湾は東京のレインボーパレードでも元気にアピールしていたのを見ていたし、アジアの中でもLGBTQの権利と社会的受容が最も進んでいる国。同性婚もアジアで初めて合法化されているし、韓国とは対照的に、制度・社会・文化の三つがそろって前向きに動いているところもとてもいいと思ってる。
最終日のハッピーの追い込みがなかったら台湾編はけっこうキツかった。笑
天気はもちろんのこと、人との交流とか何気ない出来事で感じられる”楽しい”が積み重ならないと”来てよかった”にはならない。
家を引き払ってからちょうど1ヶ月ほど経って疲れがかなり溜まっているところでの海外編スタートだったので精神的にも体力的にもしんどかったというのもあるかな。
11月初旬から3ヶ月マレーシアのクアラルンプールの学校の寮に入るのでそれまでは複数の国をてんてんとする落ち着かない生活。毎晩違うベッドに違う枕。気候も言葉もお金も文化も国ごとに違うし、慣れないことばかりで本当にいちいち疲れる。
でも、東京で家に引きこもって同じような毎日を過ごしていた頃よりは…脳も体もスケジュールも忙しくていいのだと思う。いろんな課題も生まれてくれるので、課題解決好きマンとしては毎日苦しみながら楽しんでいる。

旅ってそんなに楽しいことばかりじゃない。
でも、だからこそ、おもしろい。
というのは果てしない旅に出ている今、めっちゃ感じていること。
旅は人生とちょっと似ている。
私は今、世界で生きる旅に出ている。それがなんかしっくり来た気がする。
私の"世界で生きる旅"はまだまだ始まったばかり。
がんばっていきます!
ほいでは!
次は香港編!その次は中国の深圳編です!
次回予告:私が食べられるのは海老ワンタン麺しかないかもしれない
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