放送作家の思考回路。「書けそう」までの道筋。
2週間前、書けなくなった人に向けて〝ネタの救急箱〟なるツールを作りました。
5つのステップを踏んで、詰まりを解消するというものです。無料配布して、アンケートへの協力をお願いしました。
そしたら、こんな声が多かったんです。
Q ツールを使おうと思ったきっかけは?
A せきの思考プロセスに興味があったから
おおお、ありがとうございます。
ということで、今回は僕がツールを使って書いた記事の「過程」を見せたいと思います。
まずは〝ネタの救急箱〟の流れについて。
①ネタの種となる場面を浮かべる
②書くことで自分と相手がどうなるか設定する
③話をどう膨らませるか、切り口を考える
④話の全体像を整理する
⑤自分ならではの表現を加えて個性を与える
では、実際に見ていきましょう。最初に書いた記事はこちら。
記事を書いた当初、僕の頭には何のアイデアもありませんでした。まさに、ツールによって捻り出されたネタです。
【ステップ①】種を見つける
僕の場合、ネタに詰まるときはいつも入口となる場面を探すことにしています。この記事のときは「自分らしさ/コンプレックスが出た」というヒントから「ハレルヤばあさん」の存在を思い出しました。
【ステップ②】書いた後の変化を設定する
場面を思い出したら、書く目的を考えます。自分がどうなりたいのか、読者をどうしたいのか。アンケートを見ると「相手にどう伝わるか、普段は考えていない」という声が多かったのですが、定めておくと書き方で迷いにくくなります。
この記事では「笑ってほしい」を選びました。
【ステップ③】切り口を考える
次は話をどう膨らませるか。ハレルヤばあさんに出会って、自分のコンプレックスが出てしまったというだけだと、ただの日記になります。そこから、どう自分色に広げていくかを考えるのです。
僕が選んだのは「逆転の発想をしてみたら?」と「他の場面と連想でつなげていったら?」というヒント。コンプレックスと思っていた性質が役立ったという視点と、詐欺電話の出来事を思い出したんです。
【ステップ④】全体像を整理する
材料と料理の仕方が見えたら、概要をまとめます。「自分にはとっつきにくいというコンプレックスがあるけど、ハレルヤばあさんと詐欺電話に対しては有効だった」という話に。
【ステップ⑤】自分ならではの表現を加える
最後に、フックや軸になるワードを加えます。本来はなくても成立するけど、入れると個性が出るので。
僕は「理屈ミサイル」というワードを考えました。
この記事は普段よりコメントをもらえて、皆さん「理屈ミサイル」を拾ってくれていました。
ツールを使って書いた記事はもうひとつ。さっくり振り返ります。
【ステップ①】種を見つける
「ツッコみたくなった」というヒントから、妻が購入したCDラックが、何年経っても箱から出されていなかった場面を思い出しました。
【ステップ②】書いた後の変化を設定する
選んだヒントは「残したい/伝えたい」です。
【ステップ③】切り口を考える
選んだのは「逆転の発想をしてみたら?」と「他の場面と連想でつなげていったら?」というヒント。僕はこの型が好きなんでしょうね(笑)
【ステップ⑤】自分ならではの表現を加える
これは「七色に光る」ですね。七色に光るCDラックと、思い出に浸る時間を「七色に光る対話」と掛けました。
さて、僕の思考プロセスはどうでしたか?
救急箱の申込は8日までとしていましたが、もっとご意見を頂きたいので、使ってみたいという方は教えてください。
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