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【第4話】アメリカで緊急入院!まさかの肺炎でICUへ連行された30代留学生

前話は下記から


クリニックの診断は、驚くほどあっさりしたものでした。

血圧と熱を測って診察を受けるだけ。
血液検査やレントゲン検査などは一切ありませんでした。

この時血液検査を受けていれば僕の状況は変わったかもしれません。

「肺炎だね。薬を飲めば大丈夫」

そう言われて2週間。

強い薬を飲むために、吐き気に耐えながら必死に食事を流し込む日々。

アメリカ人用の薬なのか?
日本人には合っていないのかもしれません。

絶対に空腹だと吐いてしまうのでご飯は食べてねと言われていたので
無理やりご飯を食べる日々。

日本食を食べようとuberをたくさん使いました。

おにぎり2つで7ドル(当時だと1120円)
そこから配達料金やチップなど….

あまりの高額な値段に空いた口が塞がりませんでした…….

それでも、体は一向に良くならなかったのです。

実は2月はアリゾナにドジャースのキャンプを行く予定をしていました。
しかしあの状態ではキャンセルするしか選択肢がありませんでした。

なんとか3月のWBCこそ!と回復に全力で努めていましたが
果たしてこれでいけるのか?と悩んでいました。

思ったよりも良くはならなかったので再びクリニックへ。

2回目の診察で冗談でマイアミのことを相談します。

「WBC観戦にマイアミへ行ってもいいですか?」と聞く僕に、

医師は笑顔でこう言ったんです。

「絶対行くべきだよ!気分転換も必要さ」

……いや、歩くのもやっとの男に、アメリカ大陸横断の旅を勧めるのか?
その日にマイアミのホテル、飛行機はキャンセル…..

チケットも既に取っていたのでリセールに出すことにしました。


行くはずだったWBC3戦のチケット…..

「このままじゃ死ぬ」と直感した僕は、翌日再びクリニックに行き、サンディエゴで一番有名な病院への紹介状を受け取りました。

まさか入院するなんて思ってもみないから、格好は草履に半袖。

「通院先が変わるだけ」とタカをくくってER(救急外来)に乗り込むと、そこはパニック状態の戦場でした。溢れかえる患者、怒号のような喧騒。

ようやく呼ばれ、血液検査や心電図を経て、
案内されたのは「ベッド」でした。

「へぇ、アメリカの診察って寝ながらやるんだ」なんてのんきに構えていましたが、後から思えば、

それは「立っていられる状態じゃない」と判断された証拠だったんです。

iphoneのバッテリーも限界が近づき、いつ帰れるかな?
と思っていると……

次々と入れ替わるドクター。繰り返されるエコー検査。
13時に来たのに、気づけば外は真っ暗な19時。

「……僕は危険な状態ですか? 今日、帰れますか?」

不安に駆られて聞いた僕に、ドクターは淡々と、でも決定的な一言を放ちました。

「いや、今日は帰れないよ。いろんな検査が必要だ。君は今、危険な状態なんだ」

え、マジで? アメリカまで来て入院!?
あまりの急展開に、僕は恐怖を通り越して、思わず乾いた笑いが漏れてしまいました。

第5話へ続く…..




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