人は、治らないままでも生きられる。
帰ってきて、靴を脱いで、廊下を歩く。
奥から「おかえり」が聞こえる。
その一瞬、身体のどこかが先に動く。
喉が細くなる人がいる。
顎が噛み合う人がいる。
「ただいま」が出てこない人がいる。
場所が変わっても、相手が変わっても、
先に動く場所は、だいたい同じです。
堂本晃聖です。
私も、同じ場所で止まり続けてきました。
止まり方の最初を書いた夜が、別のところに置いてある。
壊したあと、少しだけ楽になる。
そこがいちばん嫌でした。
ここでは、原因を断定しません。
診断名もつけません。
「許しましょう」とも、「前を向きましょう」とも言いません。
見ているのは、
今どこで止まるのか。
何なら通って、何なら通らないのか。
どこが熱いまま、次の場面まで残るのか。
壊れ方の構造だけです。
マガジン「治らないまま、書いている。」に、
その夜ごとの形を置いています。
最初に読むなら、
いまはこの2本からどうぞ。
わかっている夜ほど、深く沈む
理解した日の次の朝に、また同じことをした
名前がついても、一人では止まらないものがある。
あなたが書いた場面を読んで、
あなたの身体に何が起きていたかをテキストで返す。
月5名まで。
