「完璧なプロンプト」はもういらない。AI活用を劇的に変える「独り言」のススメ【生成AI部下と上司の仕事日誌】Day4
システム部門でPMOをしている、元・非システム系の立場から、「現場で本当にあったAIの困りごと」とその乗り越え方を書いています。
「部長、業務で生成AIって何を聞けばいいんですか?」
そう言われて、少し言葉に詰まった。
なぜなら私自身も、最初はまったく同じところで止まったからだ。
ブラウザを開き、生成AIの画面を表示する。
白い入力欄。点滅するカーソル。
……で、何を書けばいいんだ?
資料づくり?
調べもの?
要約?
頭の中には「やりたいこと」はあるのに、
最初の一文が出てこない。
結局その日は、
何も入力できないまま、そっとブラウザを閉じた。
生成AIは便利。
でも、“最初の一言”が出ないだけで、
使えないままになります。
この連載では、
🤖 生成AI部下(アグボくん)がやらかす
❄ 空気が凍る
という“現場あるある”をもとに、
・なぜズレたのか
・どこが設計ミスだったのか
を、実務目線で整理していきます。
この連載は、実際に寄せられた相談の中から
「これは多い」と感じたテーマを取り上げています。
ひとりの失敗談ではなく、
現場のあるあるとして読んでもらえたら嬉しいです。
※このシリーズのまとめはこちら!
1. 画面は開いた。でも何も聞けなかった😶
状況:
業務で生成AIを使おうと開いたものの、
何を入力すればいいか分からず固まる。
問題:
「ちゃんとした質問をしないとダメそう」
「仕事で使うなら失礼な聞き方はできない」
と考えすぎて、1文字も打てない。
結果:
そのまま画面を閉じ、
上司に「使ってみた?」と聞かれて
「…開きました」と答えるだけ。
「開いたのに、何も聞けなかった」
そんな経験、ありませんか?
2. “いい質問をしなきゃ”が最大のブレーキ😿
【思考停止バグ】
生成AIは
「正しい質問をしないと動かない」
と思われがちです。
でも実際は、
・雑でもOK
・途中で直してOK
・失敗しても誰も怒らない
ツールです。
にもかかわらず、
人間側が
「完璧な質問を考えよう」
「業務っぽい聞き方をしよう」
と構えてしまい、
最初の一歩が踏み出せなくなる。
これは
AIが難しいのではなく、
人間が“試し打ち”を許していない
のが原因です。
3. 生成AIとしゃべってみると世界が少し広がる
生成AIを使えばきっと世界が広がる。
楽になるし、いろいろ良くなる——そう思って使い始めたのに、結局「ちょっと賢い検索エンジン」みたいな使い方で止まっている人って多いんですよね。
職場でもよく相談されます。
「どう使ったらいいのか分からないんですよね」と。
正直、「なんでもいいから好きに聞いてみてよ」とは言えません。
それができないから困っているわけで。
なので一緒に手を動かしてみます。
最初は検索っぽくても全然OKです。
そこから、もう一歩だけ踏み込んで聞いてみる。
ちょっと気になったことを掘り下げてみる
友達に話すみたいに、今ハマっていることを語ってみる
イライラしたときに、上司の愚痴を相談してみる
Yahoo!やGoogleの検索ではやりにくいことを、あえて生成AIにぶつけてみるイメージです。
そうすると、少しだけ世界が広がります。
「そんな考え方もあるのか」とか、「自分の中では言語化できなかったこと」が返ってきたりする。
仕事じゃなくていいので、まずは自分の趣味のことでも、生成AIと語り合ってみてほしいなと思います。
意外と、そこから“仕事での使い方”のヒントも見えてきたりしますよ。
4. 生成AIへの最初の指示は「独り言」でいい
ダメな考え方:
「ちゃんとしたプロンプトを書かなきゃ」
良い考え方:
「今、何に困ってるかそのまま書く」
指示例
「業務効率化の方法を提案してください」
「今日やる仕事が多すぎて整理できません」
「このメール、どう書けばいいか分かりません」
「会議の議題を考えたいけど思いつきません」
「明日の上司への報告内容を整理したいのですが、何から書けばいいか分かりません」
その他の使える最初の一言
・「昨日の仕事を振り返りたい」
・「この文章、分かりやすくしたい」
・「これ、箇条書きにして」
・「上司向けに言い換えて」
“質問”にしなくても、
困りごとを書く=指示
になります。
5. まとめ
・最初の一言は「雑」でいい
・完璧な質問は不要
・困りごとをそのまま書けば動く
・止まる原因はAIではなく“遠慮”
生成AIは、
頭のいい部下というより、
話を聞いてくれる同僚
くらいでちょうどいい。
次回も、
日常業務で起きがちな
“AI部下のつまずき”を通して、
使い方のコツを紹介します。
次回予告
「プロンプトを頑張りすぎて、1文字も書けなくなった日」
“正しい聞き方”を探しすぎて、
逆に使えなくなる——
そんな本末転倒な現場を、
リアルに描きます。
この記事が
「あるある」と思えたら、
スキをもらえると嬉しいです♪
関連記事はこちら!
#生成AI #ChatGPT #初心者向け #AI活用 #仕事効率化 #プロンプト #業務改善 #働き方改革
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が少しでもあなたのお役に立てたなら嬉しいです。いただいた応援は、より詳しい情報や実践的なノウハウをお届けするための励みになります。一緒に、デジタル人材を目指していきましょう!