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「幸福」の星座☆日日是幸日

星々はそれだけで美しく幸せな気分になりますが、「幸せ」の星、「幸福」の星座はあるのでしょうか。「幸福」の星については、見られれば長寿となるという「南極老人星」とも呼ばれる「カノープス☆」を、私見ですが「幸福」の星に勝手に認定し「幸福の星☆」という記事↓にしました。
カノープスは冬に見える星なので、「髪の毛座」を晩春から初夏に見える「幸福の星座」としました。なぜ「幸福」の星座と言えるのか?その理由と「髪の毛座」に関する夫婦愛の神話をご紹介します。


髪の毛座(かみのけ座)とは?

髪の毛座(Coma Berenices)は
現代の88星座の一つで、
北天に位置する小さな星座です。

かみのけ座の名前は、
学名はComa Berenicesといい
ラテン語で「ベレニケの髪の毛」を意味し、
星団を髪の毛の束に見立てた星座です。

古代エジプトのプトレマイオス朝第3代王
プトレマイオス3世の妃ベレニケ2世に由来します。

かみのけ座には他の星座にはない
希有な特徴があります。

それは歴史上実在の人物に基づくこと
星団がそのまま星座になっていること

神話によると、ベレニケは夫の戦勝を祈願して、
自分の美しい髪を女神アフロディーテに捧げ、
祭壇に置きました。

戦勝後、髪が神殿から消え、
天文学者コノン・オブ・サモスが
「女神が髪を天に上げた」とし、
星座として定めました。

この逸話は一部史実に基づいており、
かみのけ座は歴史上の人物にちなむ
唯一の現代星座です。

かみのけ座は、
星座そのものが散開星団(メロッテ111)
で構成される唯一の例であり、
約261光年先に位置します。

*下はその写真↓

Fuji Finepix S5 Pro,SIGMA 12-24 f4.5-5.6D

夫の無事を願い大切な髪の毛を神に捧げる

髪の毛座は、
古代エジプト王妃ベレニケの髪の毛
が天上に上げられたものとされています。

王妃ベレニケは
夫であるエウエルゲデス王が
戦から無事に帰ることを祈って

その美しさを讃えられていた
自らの髪の毛をばっさり切って
アフロディテ神に捧げたというもの。

洋の東西、古今を問わず、
女性の髪は美しさの象徴のようですね。

ベレニケは戦場にある夫
エウエルゲテスの無事を神に祈って、
なんとその大事な髪の毛を
ばっさり切って神に捧げたのです。

想いは実って窮地を脱し
無事帰還した夫は、
髪を切った妻を見て一瞬驚いたものの、
理由を聞き、以前にも増して
深く愛したというお話。

彼女の祈りは通じて
無事夫は帰還できたのですが
神がその行いを賞し
天上に上げ星座としました。

大切な人の「幸せ」を願うことが至高の幸せ

ベレニケは自らの髪を切って
夫の無事(幸福)を神に祈りました。

自己犠牲によって
利他の幸福がかなえられることこそ
至上の喜びであり
究極の「幸福」と言えるでしょう。

まず自分の「幸せ」というのも
大切なことだと思いますが、

自分のみの喜び、利己の幸福よりも
人を喜ばせること、
利他の幸福の方が大きい
ことを多くの人が感じています。

だから、こじつけで恐縮ですが、
「髪の毛座」を「幸福の星座」と
させてもらいました。

英国の哲学者、J.S.ミルは
人間は他者への共感という知性を持ち
幸福は個人だけでなく他者の幸福
と結びついているとの考えから
「幸福は他人を幸福にすることで得られる」
と言っています。関連記事↓

『賢者の贈り物』に通じる王妃ベレニケの神話

夫のために大事な髪の毛を捧げるという話は
もうひとつあるなと思い当たりました。
オー・ヘンリーの
「賢者の贈り物」という小説です。

この著名な短編はご存知の方が多いと思いますが、
ベレニケと同様、
美しい髪が自慢のデラが
夫のためにクリスマスプレゼントを
買うお金がないので
プレゼントのため髪を売ってまで
夫であるジムの金時計の鎖を買うというお話。

ここまではベレニケと良く似ていますが、
「賢者の贈り物」はさらに夫であるジムも
妻へのプレゼントのため大事な金時計を質に入れ
妻の髪にふさわしい鼈甲の櫛を買ってしまいます。

しかし、
有形のきらびやかな宝飾よりも
無形の愛の贈り物という、
より大切な「幸せ」を得た二人。

そんなことを考えていると
かみのけ座は「デラの髪の毛」という名前
でもいいなと思えてきました。

さらに「ジムの金の懐中時計」も
星になったらすてきだな。

そう思って調べてみると、
実は時計座もちゃんとあるのですよ。
でも南半球でしか見ることができません。

髪の毛座を探してみよう☆

肉眼で見る髪の毛座は
控え目ながら柔らかな光で
たおやかな髪が陽の光に
反射しているようです。

かみのけ座は2月から9月頃まで
観測可能ですが明るい星が少なく、
形がはっきりしないため
見つけるのが難しい星座です。

春の大三角を目印に、おとめ座のスピカ、
うしかい座のアークトゥールス、
しし座のデネボラで形成される
「春の大三角」を探します。

春の大三角から
北斗七星の方角へ視線をずらすと、
4等星や5等星が三角形に集まった
淡い星の群れが見えます。

これが「メロッテ111」と呼ばれる
散開星団で、かみのけ座の主要な部分です。
「人」の字型に並ぶ星を探すとわかりやすいです。

光害の影響が少ない暗い空で、
星団が髪の毛のように見える様子を
楽しみましょう。光害の少ない場所で
肉眼や双眼鏡での観望がおすすめです。

NikonF2AS,Ai-Nikkor24mmF2,Fujicolor800 ,露出F4,10分,獅子座の右下に見える紡錘状の光は黄道光。地上の光害でなく、宇宙空間の黄道上の光です。

最後まで記事をご覧いただき、
誠にありがとうございました。
今後も幸福に関連する記事
を投稿してまいりますので、
好き・コメント・フォローなど
いただけますとありがたいです。

イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男プロフィール


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