るすばんの日の敗北
こんにちは。
#エッセイしりとり のバトンをいただきました
考える赤柴です。

るすばんの日の敗北
鍵を閉め、そのうえチェーンまで閉めたドアを、
泣きながら必死に押さえている自分。
忘れられない留守番の記憶だ。
まだ7歳か8歳のころだ。
誰かが入ってこようとしていたのではない。
ドアを必死に押さえていたのは、
入ってこないようにではなく出ていかないように。
昼寝から起きた弟が外に出ていかないようにだった。

弟は3歳か4歳。
まだお昼寝が必要な年齢で
母は弟を見ているようにわたしに言いつけ
留守にしていた。
昼寝から起きた弟は当然に母を捜す。
いない。
横にいるのは4つ上の頼りない姉であるわたしだけ。
「起きたの? おやつあるよ」
姉らしく、優しく弟に声をかける。

でもその声は弟に届かない。
母がいないことに気づいた弟は、泣きながら母を呼び
ドアを開けて出ていこうとする。
カチャンと回すタイプの鍵はもう開けられる年齢だ。
閉めるわたし。開ける弟。
カチャン。カチャン。カチャン。カチャン。
チェーンまでかけて、必死に弟をなだめる。

「お母さん、もうすぐ帰ってくるから。大丈夫だから。待ってようね。」
絶対に外に出しちゃだめ。
交通事故に遭うし、転んでけがをするかもしれない。
母に怒られる。ちゃんと見てなかったって。
お願いだから泣きやんでよ。
泣きたいのはこっちだよ。
なんで、ちゃんとそばにいる姉よりも
いない母のほうがいいのよ。
いつも面倒みてあげてるじゃん。
本も読んであげるし、一緒に遊んでるし。
なんでお姉ちゃんじゃだめなのよ。
なんでお母さんなのよ。
ずるいよ。
「おがあぢゃ~ん! おがあぢゃん~!!どこ~~!!」
「だめー!外に出ちゃだめーー!!」

いつの間にか弟と一緒に声を上げて泣きながら
必死にドアを押さえ続けた、あの日。
弟をかわいがっている自覚はあった。
弟も懐いていたし
しっかり留守番をこなせる自信もあった。
それなのに、そこにいない母に負けた。
あの涙は悲しみではなく心細さでもなく
母に負けたという敗北感と悔しさからだった。
それから半世紀弱。
弟は今でも、きょうだいの中で一番母に優しい。
一人暮らしの母の近くに弟が住んでくれているから
わたしは自由にしていられる。
そして、今年で28歳になった息子も
わたしに優しい。
結局、これでよかったのかもしれない。
母との謎の勝負は
引き分けということにしておこう。
〈エッセイはここまで〉

あらためましてこんにちは!
今日はバトンリレーのお題でエッセイのようなものを書いてみました😆🎶
エッセイしりとりってどんな企画?
▼この企画を主催されているのはマイキーさん
前の人のエッセイのタイトルの最後の一文字を
自分のエッセイのタイトルの最初の文字にするという、
タイトルがしりとりになるエッセイのリレーです。
🔸開催期間は~8月31日23時59分まで。
🔸審査基準は「ヤバい」「ニヤけた」「ぽかった」「この続き、読みたい」「心動いた」
🔸 濁点・半濁点・小文字はゆるく判断
「が」→「か」
「ぱ」→「は」
「ゃ」→「や」
「っ」→「つ」
🔸「ん」で終わるタイトルを書いてしまった場合は
罰としてスポンサー側に回る
※審査員になりたい方🖐️スポンサーになりたい方は
あえて、「ん」で終わらせてもOK
赤柴がいただいたバトン
▼バトンを回してくださったのはナオユキさん
noteを始めたころに誰もが思うであろう
スキにまつわるあんなこと、こんなことについて。
普段はあまり感情を表に出さないナオユキさんの初エッセイ。
素敵なので、ぜひお読みください😊✨️
そしてエッセイといえばと赤柴を思い浮かべてくれたなんて
光栄すぎます😭
バトンはありがたく受け取りました✨️✨️
ではバトン。
ナオユキさんのエッセイのタイトルが
「とりあえず、スキと言ってみる」なので
最後の文字は「る」
「る」
………🤔(しばらくお待ちください)………
る、といえば留守番しか思いつかない🤣
というわけで赤柴のタイトルは
「るすばんの日の敗北」
になりました。
うっかり「るすばんの日の敗北感」にするところでした。
んで終わっとるがな🤣
あぶないあぶない。

前回、クリエイター図鑑カードのバトンをいただいた時
バトンを回すの苦手…といいながら
フリーマーケットスタイルで置いておくという方法をとり
赤柴、ある意味、逃げを打ちました🙇
今回はちゃんとご指名させていただいて
あえてバトンを回してみたいと思います!!
赤柴は初期のころからエッセイや文筆、短歌のアカウントを中心にフォローさせていただいていましたので(あと柴犬)
思い浮かぶ方は何人もいらっしゃったのですが…
そんな中から3名の方にバトンをお渡ししてみたいと思います!
🌸1人目 hanautaさん
アイコンは和服美人。固定記事は宮中歌会始。
短歌のカルチャースクールに通っていらっしゃるhanautaさん。
ちょっと恐れ多い方かもしれない…と、正座する気持ちで読ませていただいていた日々。
そんな赤柴が思わず初コメントを書き込んでしまった記事がこちら🤣👍️
ゴールデンカムイーー!!😆🎶
原作派の赤柴は全巻持ってましたよ!!
ちなみに主人公以外で好きなのは
鯉登少尉
都丹庵士
門倉看守長
です😏✨️✨️
最近は活躍のフィールドをどんどん広げているhanautaさん。
動画企画にもご一緒できてうれしいです😆🎶
まだまだギャップを隠し持っていそうな予感がします✨️✨️
🌸2人目 コヤギさん
たぶんほぼ同時期にnoteを始めていたコヤギさん。
noteからのおすすめ欄に出ていたのがフォローのきっかけだったと思います。
50代。短歌。手仕事。
簡潔に綴られる文章は無駄を削ぎ落としたような静かなたたずまい。
ですが、きっと心の中はかなり熱い。でもその熱さから少し距離を置いて
自分を見ている感じが魅力です。
最近はフットワークかるく、いろいろな企画に参加されています!
スキ動画コンテストでもご一緒でうれしいです😆🎶
ふふふ、動画沼に一歩踏み出されましたね…😏
🌸3人目 えむのマイトンさん
赤柴がnoteを始めたころにはすでに有名なnoterさんでした。
エッセイ、ショートショート、小説、なんのはなしですか
そしてティッシュ字検定。
ラジオやZINE、イラストなどなど
縦横無尽にnote界を泳いでいらっしゃるマイトンさん。
京大卒薬学博士という華やかな肩書きよりも
じつは時々ちらりとのぞかせる本音のほうに興味のある赤柴です😏✨️
もちろん本音といってもnote用に整えられた本音であることは承知の上で、
仄暗い何かを抱えているところも含めての魅力をお持ちだと(勝手に)思っています。
実はマイトンさん、赤柴がコメントなどのアクションをするようになった
きっかけを作ってくれた方でもあります。

いつだったかマイトンさんが記事に載せたスクショに
noteの未読通知が3桁になっているのが写っていたんです😮
もちろんマイトンさんは通知数を自慢したわけではなくて
別のものを見せるために撮ったスクショに
ちらりと通知数が見えていただけなのですが
人気のクリエイターさんの通知数のリアルを知り
これは、もしもお話ししてみたい、お近づきになりたいと思ったら
そっとスキを押すだけで気づいてもらうのは
物理的に難しいなと。
コメントやメンバーシップに入るなど
何かしらのアクションをしないと、
と思うきっかけになりました。
そしてまだ無言スキダッシュの多かった赤柴ですが
だんだんとみなさんのところにコメントをするようになりました😊✨️
お渡しするバトンは「く」です
hanautaさん、コヤギさん、マイトンさん。
お盆のお忙しい中とは存じますが
どうぞご無理のない範囲で
「く」のバトンを受け取っていただけたらうれしいです😊✨️
次へ回す、回さないの判断も
無理のない範囲でご自由にお願いいたします!
「く」から始まるタイトルのエッセイ
楽しみにしております🎵
はー、バトン回すってドキドキしますね。
マイキーさん、ナオユキさん
素敵な機会をいただき
ありがとうございました!

挿絵はnoteビジュアルGPTを使用しています✨️
サムネイル画像はSAMUNEPRESSを使用しています✨️

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