何を聞けばいいか分かっている人は、なぜすぐ質問しないのか | 構造接続7-2(再構築②)
前回の記事で、叱られない方法として
「指示内容の再構築」をするとよいと伝えました。
しかし、「指示内容の再構築」ができないことがあります。
むしろ、できないことの方が普通です。
「それならどうしたらいいのか?」と思いますよね。
その場合は、一旦指示内容から
構造接続を構築しましょう。
指示を整理する
指示:明日、A社に訪問するから連絡しといて
目的:上司がA社に訪問することを伝える
手段:A社にメールで連絡する
行動:A社のメールアドレスにメールをする
足りない情報を洗い出す
では、知らなければならないことは何でしょうか。
上司がA社に訪問する理由(誰と会うのか)
A社のメールアドレス
A社にメールを送るべき担当者
上司は何時に訪問する予定なのか
分からないことだらけですね。
そのまま質問するとどうなるか
分からないからといって、そのまま上司に
A社の誰と会う予定ですか
A社にメールを送りたいのですが、誰に送ればいいですか
メールアドレスを教えてください
何時ごろに訪問する予定ですか
と矢継ぎ早に質問すると、
上司は「何も分かってないんか」と怒鳴る可能性があります。
「きちんと指示していないから質問しただけなのに…」
と思うはずです。
間違ってはいません。
分からないことを聞くこと自体は正しい行動です。
ただ、怒鳴られたくはないですよね。
なぜ怒鳴られるのか
なぜ怒鳴られたのでしょうか。
質問したからでしょうか。
違います。
質問が羅列しているため、
上司は質問を聞くのが鬱陶しいと感じ、
感情的に聞くことを拒否したのです。
解決方法:質問内容を整理する
ではどうすればよいのか。
質問内容を整理します。
そのために、構造接続を再構築し、深掘りします。
深掘りする際は、自分自身の目的を作ることです。
(詳しくは前回の記事)
構造接続を深掘りする
1階層目
目的:上司がA社に訪問することを伝える
手段:A社にメールで連絡する
行動:A社にメールを送る
2階層目
目的:A社にメールをする
手段:宛先をA社のメールアドレスにしてメールを送る
行動:
A社のメールアドレスを取得する
メール文を作成する
A社にメールを送る
1階層目では「メールを送る」という行動で、目的は達成できます。
しかし、この段階では
上司に何を確認すべきかは出ていません。
そのため、質問する理由も存在していません。
2階層目では、
1階層目の行動を「目的」として扱います。
1階層目の行動 → 2階層目の目的
このように扱うことで、
メールアドレスを取得する
メール文を作成する
といった行動が出てきます。
ここで初めて、
メールアドレスをどう取得するのか
メール文をどう決めるのか
という不足が明確になります。
この不足を埋めるための手段として、
上司への質問が必要になります。
行動を具体化する
A社のメールアドレスを上司から取得する
メール文を作成する
A社にメールを送る
確認すべきポイント
A社のメールアドレス
メール文
質問の仕方が変わる
上司への質問は、次のように変わります。
メールを送るために、A社のメールアドレスを教えていただけないでしょうか。
メール文を作成するために、「A社の誰と何時ごろに訪問する予定か」を教えていただけないでしょうか。
👉 目的に紐づいた質問になります。
再構成前と後の違い
再構成前
メールアドレスを知らないから聞いている
スケジュールも分からないから聞いている
👉 上司からすると
「自分で調べろ」と感じる
再構成後
メールを送るためにメールアドレスが必要
連絡内容を作るために時間が必要
👉 上司からすると
「指示通りに動こうとしているが、情報が足りない」と理解できる
結果
そのため、
感情的に拒否されない
必要な情報を素直に教えてもらえる
ようになります。
まとめ
指示に対して、すぐに質問するのではなく、
質問内容を整理しましょう。
1階層の構造接続だけで行動するのではなく、
複数階層まで整理することで、
行動内容が明確になる
質問の目的が明確になる
結果として、
目的を持った質問になる
相手は感情的にならず、真摯に回答してくれる
ようになります。
