櫻坂46 14th single『The growing up train』収録各曲を聴いて〜
3月11日(水)発売、櫻坂46 14th single『The growing up train』の収録各曲を聴いた。
10日のフラゲでMV曲以外のカップリングを先ず聴いてみた。
途中、NHKうたコンでのTGUT音楽番組初披露も挟みながら、11日0時よりのサブスク音源をあらためて聴いた。
14thシングル全7曲出揃ったところでの印象をまとめてみたい。
⚫The growing up train
〔表題/藤吉夏鈴C❳
作曲 APAZZI
編曲 樫原伸彦
編曲者の樫原伸彦は『青空が見えるまで』も編曲している。
共に「青空と未来」を唄うのだが、このTGUTでは「空は青いとは限らない」と言い、それは唯物論的弁証法ではなく、心の在り様により変わるものだと私には受け止められた。
〜青春真っ只中を全力疾走〜
8日のFMヨコハマ「Sunday Raid with Ken」にゲスト出演した大園玲は、この楽曲をそう評した。
また「王様のブランチ」VTR出演での田村保乃のコメント「櫻坂の過去もあるから、それを考えると〜爽やかであればあるほどグッときちゃう」というコメントは彼女たちの本音だろうし、櫻坂をみてきた多くのBuddiesにも共鳴していくものだったろう。
これから音楽番組出演が続き、ライブで披露されるごとに新たな感動と印象を呼び込むことになるのだろうと予想する。
⚫光源
❲共通カップリング(四期)/浅井恋乃未C❳
作曲 本田光史郎
編曲 本田光史郎
焦燥、葛藤、苦悩…
四期生のブログを読んでいると、それぞれ自身に重ね合わせた楽曲の受け止め方をしているのがよくわかる。
隣の芝生は青い〜櫻四期の展開が、乃木六期、日向五期に比較して遅れていることをあれこれと言う声があるのは承知している。
しかし例えば、勝又春をクイズ•バラエティ番組で売り出し始めて、いよいよフェイズが変わるキッカケになってきたと実感するようになってきた。
山川宇衣の「三陸常磐食べようフェア」アンバサダー就任や、その山川がしっかりと震災関連のコメントを残したうたコンと四期生のパフォーマンス。
それぞれのポテルシャルの高さを、与えられた場でしっかりと発揮しているのは頼もしい限りだ。
CDであらためて聴いてみると、アコギが効果的に響いているのがよくわかる。
〜君と僕の出会いこそ この光源さ〜
四期生にとって、とても大切な一曲となったであろうこの曲を、Buddiesの一人としてきちんと向き合いたいと思う。
⚫ドライフルーツ
❲BACKS/村山美羽C❳
作曲 LEE LAB
編曲 花村智志
メロディーもアレンジもバチクソかっこよくて、私のお気に入り曲ランキング急上昇中だ。
ドライフルーツの比喩をどう解釈するかだが、自身の存在証明を自問自答する〜まさに「答えなんかない世界」で堂々めぐりをしている人生の彷徨者とも写る。
MVの感想をTLなどでみている中で、私なりにしっくりきたのは、TVも水槽(金魚)もマネキンも観られる(鑑賞)の対象として存在し、その耐用期間も有限であるという見方だ。
有り体に言えば、人の世はある種「見世物」であることを、俗世間での人との揉まれ方〜あるいは逃避について象徴的にとらえているのでは?と思えた。
映像監督であるISSEI TERADAも、櫻坂運営から依頼を受けてグループとメンバーへのリサーチと楽曲を聴いた中で、最適解を導き出したんだなと感じた。
さすがにヒップホップ畑の人だけあって、遠藤光莉と目黒陽色の得意分野を上手く引き出せたことが、何よりこのMVの成果だろう。
もちろんTAKAHIRO先生やINFINITYの皆さんのコレオの役割が大きいのは言うまでもない。
11thから続いていたBACKSの2曲配分は今回はなかった。ユニットを入れればそうなるのはやむを得ないし、そのことに不満はない。良曲さえ届けてくれればいいだけの話なので。
後はバクラの日程を早くアナウンスしてくれ〜の気持ちだけ…
【追記】
11日夜のTGUTリリパの中で5月のバクラ開催が発表された。
武元唯衣卒セレも併せてとのことだが、またしても幕張EHでは当選は厳しそうだ…
⚫キスが苦い
❲選抜/藤吉C❳
作曲 K2DN.
編曲 K2DN.
初めてのキスの味ってどんなだったんだろう?
そんな遠い過去を思い出しても、ただドキドキしていただけでハッキリとした記憶はないが、その場面だけは憶えている。
初めてのあのSummer time
ずっと二人 潮風に流されたいために
あなたは果てない記憶 私に遠く語りかける
ベースが走っている。それだけでもうテンションが上がってくる。
もしも国立アニラが控えていないタイミングなら、こちらが表題になっていた可能性もあったのだろうか?
そんなことをふと考えてもみた。
キスが苦い
想像してた ロマンティックな 甘いもんじゃない
それは 美しい毒薬か?
しかし、これまた文字通り攻めた楽曲だ。
K2DNは、とき宣の『妄想プールデート』などの作曲者と言うことで他の作品も聴いてみたが、櫻坂としてはこの楽曲を上手く料理したな〜という感想だ。
そしてどんな振り付けがされるのか?と興味も強く湧く。
⚫くらげらしく
❲守屋麗奈•向井純葉•中川智尋❳
作曲 坂室賢一
編曲 坂室賢一
9日に発表された歌唱メンバーをみて、ユニット曲の起用には明らかに偏りがあるな…と。
前回13thでユニット曲はなかったが、その前の12th『真夏の大統領』からの3人を今回も起用するのは、果たしてどうなんだろう?と素朴な疑問が残った。
いや、それ自体はいいのだが、でも順番が違いませんか⁉その前にやっておくべきことがありませんか?と言う抗議に近い疑問でもある。
ここの運営は妙に頑ななところがあるから、時に閉口してしまう。
しかし、四期から中川智尋を抜擢したのはいい判断だと思う。こう言った姿勢をいつも見せてくれればなと…
作編曲の坂室賢一は日向坂の『Instead of you』の作編曲者だという。(作曲は共作)
こちらもイントロからベースが走っている。それがとても心地いい。
そして何故この3人なのか?を聴きながら考えてみると、3人の声質がとても似ていることがわかる。だからハーモニーが絶妙に重なっている。
意思を持って生きるのは苦しいことなんだ。
潮の流れ 逆らって 抵抗して
僕たちは疲れ切った
とてもユニットらしいユニット曲だ。
『ずっと 春だったらなあ』にも近い感触だと思う。しかし何とも切ない風景だ…
松任谷由実の『静かなまぼろし』或いは、竹内まりやの『駅』といった世界を思い浮かべる。
そして秋元康の描く風景は、やはり「男性」の視点である。この歌の主人公は若者だろうが、御大の描写は諦念〜乾いた世界観だ。そこがオジサンには切実に響いてくる。
しかし3人の歌声が寂寥に包まれたままで終わっていないところに救いがあるように思われる。いや、そう思いたい。
今回のユニット構成への疑問を口にしつつも、結果的にこの楽曲が個人的には一番しっくり来てしまったという皮肉?なものとなった。
これも早くライブで観て聴いてみたい。
ただアニラは難しいかな…ミニラで観てツアーでの披露を待つことになるのだろうか。
⚫Sunny side up
❲藤吉夏鈴•的野美青•村山美羽❳
作曲 MONJOE
編曲 MONJOE
この3人は、昨年のGroundY✕CHAINSAW MANコラボアイテムのモデルになったが、その記憶もまだ新しい。

また、村山美羽と中嶋優月はマクドナルドのサムライマックCM以来、二人ともお芝居の方面に、お声がかかれば面白いのに…と思っていた。
配信が始まった『路地裏ホテル』を観て、その想いを一層強くした。
そして『ドライフルーツ』に於いて、アレキサンダーマックイーンのデニムジャケットを着こなす村山美羽をみているとモデル仕事も見てみたいものだな…と思う。
本作は、いわゆる「高身長」ユニットだから、そんなカッコよさを前面に出すユニットだろうと予測していた。
作編曲のMONJOEはNumber_iの『BON』などの作品があるという。
早速聴いてみると、ニルヴァーナのコピーバンドをやっていたという経歴からは少し距離のある、何だか肩透かしをくらったような、言わば肩の力の抜けたラフな楽曲だった。
しかし、これも食べ物ソングに振り分けられるのだろうか?
まさか歳を重ねると食事しか興味がなくなるなんていう話も聞くけど、以前よりグルマンとしても知られる御大が、手に入れられるものはほぼ手に入れた今、至った境地がそこならば「そんなもんなんかなぁ〜」となってはしまうが。
いずれにしても、これまたライブ披露が楽しみな楽曲ではある。
⚫僕は向いていない
❲全員❳
作曲 ペンギンス/Sorato/suekiki/Ryo Ito
編曲 Sorato
まさかの全員曲。
作曲のペンギンスは『語るなら未来を•••』そして『Microscope』(コライト)以来の作品。
suekikiとRyo Itoは日向坂『孤独たちよ』(コライト)を作曲。
櫻坂にしては珍しいメロディーラインだと感じた。
また、Soratoのアレンジがこれまた櫻坂としてはとても新鮮に聴こえる。
一人ひとり歌い継ぐ中で、歌割りは1番2番で選抜とBACKSで分かれているとの話もあり、そこは、是非早く観てみたいところだ。
四期生の歌声が重なることで、明らかに柔らかさと艶と言ったらいいのか、そんな美しさを感じている。
途中、歌詞の詰め込みが気になるが、一枚のアルバムとして通しで考えたらエンディング「LAST SONG」にふさわしい余韻の残る楽曲だ。
スタンドマイク使わないとこんなバージョンなんだな〜いいね♪
— やまびこさん (@echo0112_46) March 10, 2026
エンディングのカノンで夏鈴ちゃんまで繋いだ時に思わずテレビの前で拍手しました🌸✨#うたコン#櫻坂46_TGUT
10日のうたコンでのTGUT初披露はハーフにも関わらず素晴らしい内容だった。
特にセンター藤吉夏鈴が、地元大阪で「自由」に躍動する姿には感動を覚えた。
アストンマーティングリーンカラーの衣装も独特の発色で見応えがあった。
いやが上にも、国立アニラへの期待は高まってくる。
MV3曲は、ベクトルがそれぞれ背中合わせの状態できれいに方向が違うにも関わらず、見ている先の風景は同じものだった…という印象を受けた。
取りようによっては、ハネた刺激が足りなくて小さくまとまった〜とみられることはあるのかも知れない。
しかし、こうして全7曲を聴いてみると、統一したテーマを『光と影〜そして希望』とするなら、新たなチャレンジをしている楽曲も含めて、シングル7曲のコンセプトとしては初めてまとめた作品と言ってもいい内容かも知れない。
「新せ界」でもそうだったが、メンバーが光射す方へ走り抜けていく構図が私は大好きだ。
SAKURAZAKA46〜Great Journey
終わりなき旅へ…

さて、14thブックレットベストショットは、大園玲、山川宇衣も良かったのだが、ここはTYPE-Dの山﨑天としたい。
