オーストラリアの“丸投げ型教育”が、我が家に起こした革命
オーストラリアに引っ越してきて、もうすぐ1年半が経とうとしています。
noteでも紹介していますが、娘たちが通っている小学校では学力レベルは決して高くありません。
人気の学区でもなんでもありません。
わりと治安はいいエリアなので、学校自体はとても平和な雰囲気です。
でも、この1年半でひとつ、オーストラリアに来る前とは段違いにスキルがついたものがあります。
それが「人前で話す力」です。
たくさんのプレゼンやスピーチを練習する機会があったんです。
もちろんこれまでもやったことはありましたが、一つのプレゼンが終わると次の発表の準備!みたいな状態だったので、わりといつも何かのプレゼンかスピーチを練習しているような状態だったように思います。
学力向上には不安しかないオーストラリアの教育ですが。笑
人前で話す力というのが、どう育っていくのかを見せてもらった気がしています。
第1章:プレゼン・スピーチ・プレゼン・またプレゼン!
とにかくプレゼンとスピーチの練習に追われていたように思います。
次女はYear3です。
オーストラリアの学校は4学期制なのですが、ターム2から毎ターム、プレゼンの課題が出るのです。
で、これ、学校では全く準備時間はとりません。
テーマと発表のスタイルだけが発表の1〜2ヶ月前くらいに告げられます。
調べるのも、資料を準備するのも、発表の練習をするのも全て家庭です。
娘たちの小学校、次女の学年は宿題が全くないのですが、今年はこのプレゼン課題がわりとたいへんでした。
オーストラリアに来る前のインターでもプレゼンを作って発表する機会はありましたが、小学校低学年期は年1回、多くて2回?
記憶が曖昧ではありますが、こんなに忙しくなかったように思います。
小学校低学年のプレゼンのレベルの高さ
日本で小学生のプレゼン的なものってなんだろう?と考えると、今の時代は日本もスライドを作成してやることも多いのかもしれません。
でも私の記憶で一番近いものだと「自由研究の発表」かなと思いまして。
私自身がやったことあるとするとそれが近いかなと。
オージー小学生のクラスの半数くらいは、カンペなしでプレゼンします。
いや、ターム2で初めてプレゼンを参観したときは衝撃でした。
上手な子は、カンペなし、ハンドアクションもつけて、堂々と話すのです。正直、大人でもこんなに堂々とプレゼンできるって日本では珍しいのではないでしょうか。
もちろん、苦手な子もいるし、声が小さくて聞こえないとか、カンペを読んでるだけという子もいます。
でも、私の小学校時代はむしろ、プレゼンは苦手なのが普通でした。堂々と話せる子ってクラスに一人とか二人とかそんなもんでした。
だからとにかく驚かされました。
長女も、生徒会選挙のためのスピーチや、クラス課題のスピーチがあり、さらに今はマイクラカップのためのスピーチを練習しています。
丸投げされたことで、家族総出で試行錯誤した日々
学校からは、評価の基準みたいなものはもらってくるのですが、良いプレゼンやスピーチのHow toみたいなものは何ももらいません。
長女の生徒会立候補スピーチ
一番最初は、長女の生徒会立候補のためのスピーチでした。
生徒会に立候補した人が、みんな自分がどうやって学校を良くできるかというスピーチを用意するんです。
それを先生が動画に撮って、Year4以上の生徒全員がその動画を観て、生徒会にふさわしいと思う人に投票します。
長女は学校に転校して半年経たずして、その機会がやってきたので、その時はまだ友達とも本当の意味では打ち解けられていなかったと思います。
それでも、とにかく学校に馴染むために何か自分から行動を起こさなければと思っていた長女は挑戦することになりました。
ダメでも失うものは何も無い。
少しでも気になるならチャレンジしたらいいよ。
とだけ、私はアドバイスしました。
数日悩んだ彼女は、チャレンジすることにしたんですね。
でも、このときは私も全然スピーチってどうやったらいいのかわからないから何も教えられることもありませんでした。
とにかく、長女にしか書けない内容であることが重要じゃない?とか、本当に手探りでした。
生徒会に入った後にどんなことを頑張るかを書いても、それは他の人も思いつきそうだし、印象には残らないよねと。
他の学年の子たちなんて、そもそも長女を知らない子の方が多いわけだからまずは長女を印象づけないといけない。
そのためには、オリジナルエピソードで勝負するしかないということに。
結果、1票足らずで希望のポジションには届かず。
でも、勇気を出せば、チャレンジすれば、見ていてくれる人もいます。
校長先生に声をかけられ、1票足らずでダメだったことを告げられた後、「ハウスキャプテンのポジションが1つだけ残ってるからそこにチャレンジしないか?」と打診してもらったのです。
そして、ハウスキャプテンを勝ち取ることとなりました。
校内スピーチ大会でクラス1位
長女はその後、Year6のターム2にあった校内スピーチ大会でクラス1位を勝ち取ることになります。
クラスメイトのほとんどがネイティブオージーたちの中での1位は、本当に家族みんなで喜びました。
その時の話はこちらに。
このときは、原稿は学校で書いて、先生に提出済み。内容は本人がすでに覚えていたので、家でやったことは本当に喋り方の練習のみでした。
私はそもそも、自分の人生で、スピーチなんて経験したことがありません。
友達の結婚式で友人代表の挨拶を3度やったことがあるのですが、全て「手紙」形式で乗り切るという。
前を向いて、何も持たずに、大勢に向かって語りかけるなんて経験したことすらありません。
この時、とても良いアドバイスをくれたのは、先生ではなくクラスメイトたちでした。
これには本当に衝撃を受けました。
もっと手を動かした方がいいとか、話し方に抑揚があったほうがいいとか。
小学校6年生ですよ?
しかも、動かなすぎてもダメだけど、動けばいいってもんじゃないというアドバイスをくれた子も。
その子は、自分自身が、棒立ちでやって失敗し、翌年は動きすぎて失敗したという経験からそのアドバイスをくれたそうです。
冒頭でも言いましたが、娘たちの学校、決して学力は高くないんです。驚くぐらいみんな勉強はしません。
Februaryを正しくスペルできない子も一人ではありません。
それでもです。
人前で話すということが、いかに日常であるかということがわかります。
そして、経験からスピーチに関する大切な知識を既に持っているのです。
でもこれって、幼い頃から学校でも定期的に頻繁に、そしてもっと些細な内容であればとても日常的に訓練されているということなんだと思いました。
ずっとインターに行っていたし、インターはそういう経験の機会も多いと思うのですが、オーストラリアのそれには敵わないですね。
なので、そういう中でどう結果を残すことができるのかを本当に必死に考え、家で練習し、試行錯誤を繰り返しながらこの1年半近くを過ごしてきたと思います。
習い事の意義を問い直す
こうしてオーストラリアの学校教育からもらった「人前で話す力」を伸ばすことに四苦八苦した結果。
この1年半近くで、娘たちの人前力が格段に上がったと思います。
もちろん、まだまだ改善しなければいけないことはたくさんあります。
でも、長女は自分の意見について5分近く何も見ず、自分の言葉で堂々と話すことができます。
次女も3分間のプレゼンを全て内容を暗記し、笑顔で堂々と話すことができます。
人間って、本気で取り組んだらこんなに成長するんだということが目に見えて分かる期間でもありました。
家庭で、何かに真剣に取り組めば取り組むほど、習い事の意味を考え直すようになりました。
意味がないとか、価値がないとか言いたいわけでは決してありません。
でも、わざわざ外注する必要があるのかというところは、我が家ではこれからはもっと真剣に深堀って考えるようになるだろうなと感じています。
例えば、スポーツで、親が知識も経験もなにもないという場合はプロにお任せしたほうがいいと思うし、我が家もそうすると思います。
オーストラリアではNippersというライフセーバーを育てる前段階の習い事が海辺ではとても人気ですが、昨シーズン参加して、本当にたくさんのことを学ぶことができました。
ここに参加したことで、海をより身近に楽しむこともできるようになったと感じています。
でも、家庭でできることもたくさんあるという気づきは、我が家にとってとても大きいものだったと感じています。
子どもは、やってみることでどんどん伸びる!
子どもの成長ってすごいなと改めて思っています。
自分が興味を持って取り組んだ時。
得意だと感じるものに出会った時。
練習が辛くてやめたくなっても、その先に良い結果が待っているかもしれないということを理解した時。
めちゃくちゃ伸びます。
そのスピードが早いから、それが子ども本人も感じることができるんだと思います。
それがさらにやる気を刺激して、子ども自身で試行錯誤するようになる。
このループに入ることができたとき、きっと家庭学習は家庭の域を超えて価値を生んでいくんだと思いました。
その道筋が見えたことは、今年一番の我が家の気づきだったかもしれません。
家庭で取り組めるものと、外注すべきものを、精度を上げて選べるようになるかもしれません。
こうして家庭の中で、新たな発見があると子どもも親も嬉しいし、何より楽しいですよね。
それも、ここオーストラリアに飛び込んだから気づけたことだと思うと、やはり行動してみることの大切さは偉大だなと思います。
海外に住んでみることでなくても、とにかくアクションしてみることって本当に大事だなと思いました。
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正直ずっと悩みながら子育てしてます。でも、同じ気持ちの人に届いたら嬉しいなと思って書いてます。応援してもらえたら、また言葉をつなぐ力になります。