低所得貯金なし情弱ド文系浪費ヲタクが家計をやりくりできるまで
うちは今でも低所得者層だ。
海外旅行も頻繁な外食もできそうにない。
子ども手当がないと全くゆとりがない生活になる。
マジで子ども手当ありがてぇ。
いまでこそ、ちょっとは蓄えもできたけれど、一人目の子どもが生まれたときはもっとひどかった。
そもそも夫の月収がめちゃくちゃ低かった。
基本給は15万円。
月100時間の残業手当もボーナスも支払われない。
朝から夜中まで、働いても働いても収入にならない、ブラックすぎる会社だった。
今はもう倒産したそうで、ちょっとザマミロって思ってる
わたしはといえば、介護施設で正社員で働いていたけれど、産休に入った。
後半の育休手当だけでは、収入は4割減。
そこから社会保険料を払うのだから実質5割減(夫の扶養に入っときゃよかった……)
夫とわたしの手取りを合計しても、20万をちょっと出るくらいだった気がする。
家賃と生活費払ったら、食費とお小遣いがちょびっとしか残らない。
貯蓄なんか夢のまた夢。
ありがたいことに、その時期は義母が車の保険や車検を持ってくれた。
週末には実家で夕食とお風呂に呼ばれた。
食費、水道代、ガス代、エアコンやストーブの灯油代の節約(と言うのはあまりに義母任せだけど)ができたから、どうにか我が家は成り立たなかったと思う。
救世主すぎるわ、義母。
結婚してすぐ一人目ができたのは幸運だったけれど、家計の準備はなにもできていなかった。
わたしも夫も宵越しの銭は持たない(持てない)主義で、貯蓄もろくになかったのは今考えてもマジでやばい。
普通にアタオカ案件。
それでも夫が下請けから元請けに転職して、基本給も上がって、各種手当もついて。
残業手当ももらえるようになった!
わたしも子どもを保育園に預けて働けるようになって。
少しずつ自由になるお金が増えた。
これでお金の心配は解消できた!
と、思うことにした。
保険は親戚のおばちゃん任せ。
貯金はわずか生活費2ヶ月分。
二人目が生まれたらまたわたしは仕事ができない。
二人とも大学まで行かせられる?
そもそもマネープランとか、生活設計とか、考えたことない。
収入が増えたのをいいことに、お金の不安と自信のなさから背を向けていた。
なんとなく保険かけてるし。
なんとなくどうにかなってるし。
なんとなくお惣菜とか、要りもしない家具やマンガやDVDボックス増やしたりしたし。
でも収入あるから、どうにかなってくれたらいいなって思っていた。
でも現実はそう上手くはいかないらしいと、気づくできごとがあった。
働いている介護施設の利用者の金銭問題だ。
80代のおばあちゃんで、お金に疎いけど物欲は強い人だった。
ご主人が自営業で国民年金だけ。
それにご自身の障害年金。
おそらく楽な経済状況ではなかったはずだ。
家賃、光熱費、日用品費、食費、管理費、国民年金保険料。
介護保険の自己負担分だってある。
施設に入っていれば、生活費は自宅よりずっとかかってしまう。
わかっているはずなのに、彼女の物欲は止まらなかった。
施設に預けているお金で足りないとなると、娘や姪に電話をかけて金の無心をする。
払えるあてもないのに、通販で息子の服を買って支払いを待ってもらう。
自宅は100均のプラスチックケースや、貰い物の紙袋で溢れ返っていたし、居室には使いもしないガラクタが押し込まれていた。
買い物支援では、毎回高脂血症と糖尿病が悪化しそうなジャンクフードに、5000円くらい費やしていた。
買わされるほうも嫌になるくらいの量だ。
元から浪費するタイプだったらしく、下の娘さんとはお金のトラブルが元で絶縁状態になってしまったと聞いた。
お金のことで注意を受けるたびに「貯金がなくなったら生活保護にすればいいんだから、私のカネは全部使ってやる」と息巻く。
わたしはゾッとした。
彼女は陽気でとても善人ではあったけれど、浪費と必要な経費(未来への投資と生活費)の違いに気づいていなかった。
今風にいえば、マネーリテラシーがほぼない状態。
かつて、わたしはかなりヘビーなジャニオタだった時期がある。
それこそ全国のライブに行くために、遠征費をリボ払いにして、自己破産しかけたくらいの大馬鹿者だったのだ。
「自担のライブに行きたい」となったら、目の色が変わってしまう歯止めの効かなさは、我ながら恐ろしい……
もうあんなお金の使い方に戻りたくない。
だって、ライブに行ったってわたしの手元には使用済みのチケットと大量のグッズしか残らないのだから。
自担との思い出は増えてもわたしの将来には繋がらない。
自担に使ったお金は娯楽で浪費だったのだ。
わたしも無駄金を使い続けた結果、あのおばあちゃんのように貯金も果てて、老後に金の無心をするようになるんだろうか。
無駄金と必要な金の区別もつかないで、ゴミみたいなモノに囲まれて老いていくのだろうか。
端的に言って怖いしかない。
わたしは自分のお金の知識のなさを思い知った。
知らないって怖いんだ。
知らないと浪費だけで朽ちていくんだ。
貯蓄がないのは低所得だからって思ってたけど、そんなの言い訳じゃん。
焦ってInstagramとTwitter(当時)でお金の発信をしているアカウントを、片っ端からフォローした。
奇しくもつみたてNISAが流行りだしたころで、証券会社の口座開設アフィリエイトが蔓延していた。
アフィリエイトに群がるインフルエンサーの、思惑に踊らされた面も否定できないが、とにかくお金の発信が増えて安易に学べる環境はありがたかった。
貯金だけではだめ。
資産運用しないと価値が目減りする。
生活固定費を見直す。
使途不明金をなくす。
固定費から生活費を引く。
貯蓄分は先に取る(後にしても残らない)
リボ払いは地獄の一丁目。
あとね、ド文系情弱クソ女(ヲタク)だとインフルエンサーおすすめの本を読んでもわからんから、プロに頼むのが最適解すぎた。
そもそも算数ができない。
家計簿をつけられない。
数字を正しく電卓に打ち込めなくて、レシートの合算ができない。
難しい計算も通帳に並ぶ数字も見たくない。
(重症)
ココナラとInstagramと二つの媒体で出会ったFPさんに、それぞれ有料相談をお願いした。
ココナラのFPさんは保険をそのままにして無駄をなくそうタイプ。
InstagramのFPさんはそもそも今のままじゃやばいよって言うタイプ。
わたしは思い切って、今のままじゃやばいよ案を採用した。
なにも知らない危機感が、今までの「誰か」の言いなりになった結果できあがった資産形成では、うまくいくわけないと駆り立てたからだ。
子ども手当を学資保険に入れてたけど、そもそも大して増えないから無駄とか。
わたしの医療保険と夫の医療保険は同じくらいの手厚さでいいとか。
死亡保険より収入保障保険のほうが大切かもしれないこととか。
資産運用と死亡保障を備えた保険があることとか。
ドルコスト平均法があるから、世界の情勢に流されずにコツコツ投資すること(少額でもいい)
資産運用できる保険は学資保険の代わりになるし、そのまま置いておけば老後の資金にもなること。
つみたてNISAと資産運用できる保険をかけておけば、極論現金の預金をこれ以上家計から取り分けなくても大丈夫だということ。
説明を受けてわたしは、親戚に言われるがまま入っていた保険をすべて解約した。
そして掛け捨ての医療保険だけにした。
女性特有の病気特約もがん保険も別にいらない。
全部まとめて病気なんだから、一本化していいってことらしい。
目から鱗すぎたし、情弱すぎたし、将来の病気を怖がりすぎてた。
母の顔を立てて保険を親戚に任せていた。
任せたのをいいことに自分でお金のことを考えるのを辞めてしまった。
自分の家のことなのに、誰かに責任をおっつけるなんてできるわけないのに……
わたし、今までサボってたんだね。
めっちゃ反省した。
FPさんは無知なわたしに、これから理解したらいいし、今プランを固めてしまったら、このプランの範囲内でやりくりしていけばいいと言ってくれた。
つまりわたしが難しいことを考える必要はなくて、無駄を減らして、貯蓄分に手を付けなければいいということ。
働けなくなったとき、子どもたちに我慢をさせないように保険を組めばいいと、FPさんは教えてくれた。
全部の場面にアンテナを張って防衛するのは無理だ。
だから、まずは夫婦のどちらかになにがあっても、子どもたちを大人にできるように組み直した。
遺族年金もある。
ひとり親手当もある。
貯金はあまりないけど、ゼロじゃない。
あと足りないところを保険で補えばいい。
あのときのFPさんとの面談で、わたしは安心して暮らせるようになった。
だから、どうにか今日も家計を回している。
あのとき、わたしにお金の知識の大切さを教えてくれたおばあちゃん。
ああはなりたくないって思ったから、わたしは変われた。
老後がちょっと、怖くなくなった。
通帳やお金のことを考えても、胃がきゅーっと痛まなくなった。
お金に汚く物欲に負けて生きる姿を見せてくれて、ありがとう。
ああはなりたくないから、わたしは頑張って変われたよ。
過去一介護やっててよかったって思ったかもしれない。
介護を受けるって、ほんとは人手もコストも手間もかかる贅沢なものなのでは?
捨てないタイプの義母孝行もあるのかしら?
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