【片付け連載|第三話】「片付け」を諦めた日、私が見つけた本当の決意。諦めたのは、“無理して生きる私”だった。
「片付けられない人間なんだから」
そう思って、何もかも手放そうとした。
それでも、どうしても捨てきれなかった。
なりたい自分だけは。
まだ、諦めたくない。
「このまま終わらせたくない」という感情が、これまでで一番怖くて、一番大きな決断へと私を突き動かした。
1. それでも「なりたい自分」を諦めきれなかった理由
「もう、このままの私でいいんじゃないか」「ADHDの傾向があるから仕方ない」
足掻けば足掻くほど気持ちは空回りして、自分を嫌いになっていく。全てを諦めることで、プレッシャーから解放され、ひと時の心の平穏を取り戻すことができた。
それなのに、どうしてこんなにしっくりこないんだろう。散らかった部屋の前で、私の心はどうしても穏やかではいられない。
片付かない部屋は、生活の土台を脅かす。
鍵や財布が物の中に埋もれて見つからず、仕事に遅刻しそうになる。
服の山が視界に入るだけで「今日も片付けられなかった」と強い自己嫌悪を感じる。
散乱した床でつまずいて怪我をする。
食べ終わった食器を放置して衛生環境が悪化する。
こんな日常で、心身が平穏であるはずがない。
諦めることで得られるいっときの平穏。
その静かな平穏の裏で、私は確かに何かを失っていた。
2. 葛藤の壁:外面の私と、助けを求められない私
人前で築いた「ちゃんとした自分」という仮面は、家という私的な空間で力尽きていた。
万策が尽きていた私。
助けを求めれば楽になれる。
それでも、この崩れた内側を見せるのは、
外で守り続けた“できる私”を壊すようで怖かった。
その隠したい自分と解放の狭間で、一歩が踏み出せないでいた。
「本当に諦めるべきなのは、片付けられない私、なのだろうか?」
3. 決意の瞬間:諦めたのは「片付け」じゃなく、“無理して生きる私”だった。
私は何か勘違いしていたのかもしれない。
私が諦めようとしていたのは、いつも、「片付けが苦手であるという事実や病気」という変えようもない対象物だった。
もし変えられるものがあるとしたら、それは「外面で生きる」という生き方そのものかもしれない。
これが私のするべき決断だ。
「自分ひとりで解決するのは、もうやめる。だれかに頼る。」
この決意こそが長年の悩みを解決する突破口になる。そう感じた瞬間だった。
4. 震える指先で友達に伝えた、最後のSOS
「ねぇ、部屋が全然片付かないの。
もう家事代行サービスに頼んじゃおうかな。片付けても片付けても片付かなくて、片付けるより散らかるスピードのほうが速すぎて、どうしたらいいか分からない。もう嫌になっちゃった。」
ちょっとした沈黙…
呆れられているのだろうか。
「え、なんで!?
私、全然手伝いにいくよ。
大丈夫!私がいるから。
何も心配しなくていいよ。ゴミ袋だけ用意して待ってて。代行サービスはその後でいいよ。」
私の考えすぎる癖はいつも健在だった。こんなにも、自分の崩壊した内側すら、無条件で受け入れてくれる人がそばに居たのに。
勇気を出して伝えたSOSは、長年貼り付けた外面の鎧を突き破り、あっという間に彼女に届いた。
🗒️次回予告
友達の優しさに気がつけた。
友達の力を借りて爆発的に進む。
【第4話】では愛の力で汚部屋が動き出すお話。
最後まで読んでいただいて本当にありがとう。
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