アクチュアルプレーイングタイムにおけるスタッツ 〜真の”蹴ってくる”チームはどこだ?〜 J2前半戦
今回はデータ記事です。
3月ごろとJ2第10節あたりでそれぞれ同様の記事を出していますが、今回はJ2前半戦が終了しキリが良いのでリリースします。(とはいえ、タイミングが合わなくてJ2第23節終了後の中断期間にリリースします。データは前半戦19試合分。)
↓3月の記事。
↓第10節までの記事。
なぜJ2なのか?というのは実践編の方を見てくれるとわかると思います。
では、中身の方に入っていきます。
実際のデータ
今回もデータの出し方は変わりません。
データソースは、APT,支配率がJstats(Football LAB)。ロングボールに関しては公式で乗っていないので、唯一乗っているsofascoreを利用しています。

まずはAPTから。数値は前半戦19試合の平均(以下のデータも同様)。
最も長かったのは、長崎で第10節までと同様にトップ。しかし、数値自体は-2分程度で短くはなっている模様。
次いで、熊本・鳥栖・甲府・山形・水戸と続いていきます。表の上位では、長崎や熊本、徳島といったチームはポゼッション重視なチームですが、甲府や富山、愛媛など保持率がそこまで高くないチームがいるようです。
第10節までと比べると、長崎が-2分、熊本・磐田が-1分となっているようです。プラスになった方で言うと、鳥栖・札幌が+2分、山形・水戸・千葉・大分が+1分でした。
時間的には短くなっているチームもあった一方で、長くなっているチームの方が多いので平均的には第10節ごろと変わらない。

続いて、支配率。
APTで上位にいた長崎・熊本・山形・水戸・徳島は保持率もAPTも長くなっているよう。第10節までとも同じように、APTがそこまで長くなかった磐田・札幌・藤枝は高い保持率を持っているよう。この3つのチームは、短いAPTの中で長い保持率ということはマイボールの時間が多いということになる。APT短+保持率高(今治など)でも同じようなことが言えるが、時間の長さ的には前者の方が長い。
対して、秋田・いわき・大宮あたりはAPTも短く保持率も高くないという結果になっています。特に秋田は戦い方を考慮すると、そうであるのがよくわかりますね。
第10節までと比べての増減で言うと、熊本が+4%、千葉が+3%で特にこの2チームが伸びている。一方で、減っているチームは多くあるが大体1%くらいなのでそこまで変化はない。しかし、愛媛・磐田が-2%ということで少しボールを手放す回数が多くなっているか?(ロングボールの使用頻度?)
1位〜PO圏くらいまでのチームでは、保持率が50%を越している or ほぼ50%のチームがほとんど。ある程度持てる方が良いのかなという印象。逆に、第19節までのデータ内で試合数=勝ち点(またはそれ以下)のチーム、すなわち残留争いレベルのチームで保持率が50%を超えているチームは熊本・山形以外ではいない。
しかし、上位では大宮が全然50%以下だったり、50%を越していても下位に沈んでいるチームある。そこは選手の技量などですかね。ただ、傾向的には50%はないと上位には食い込めない=ある程度持てた方が良いということになります。

お待ちかねのロングボールの頻度。
この数値はAPT内でロング1本放るのに何秒かかっているのか =何秒に1本ロングを蹴っているのかというもの。
秋田がついにトップになりました。
並び的にも数値的にも全体的な変動はありませんが、いわきが少し持ち始めた or 守備に回ることで蹴るよりもカウンターとかになったことで頻度が落ちてきた。これは第10節までとかでも同じで、第5節まででは…20秒に1本、第10節まででは…22秒に1本、そして第19節まででは…24秒に1本。と、着実にロング頻度は落としてきている模様。そして成績自体も上がってきている。対して、秋田は水準変わらず。
1位〜PO圏でロング頻度が高いのは大宮くらいで、先ほどの保持率と似た雰囲気。やはり蹴るよりも持った方が良かったりするのでしょうか(ただ持つだけではダメ、ちゃんと崩せないと)。ちなみに、長崎は第10節までと比べて+4秒とトップレベルの持ち具合になりました。

単純なロングボールのデータも見ておきます。
この数値は総数なので、1試合平均はTotal数値を19で割ると大体わかります。
首位は札幌で2位と約100本差(1試合5本くらいの差)。磐田も札幌同様に伸び率が高くなっているようです。首位を誇示していたいわきは先ほど触れたように、ロングを蹴る機会が少なくなったのか札幌・磐田の伸び率よりは低めになっている(※一番右のSRはSuccess Rateなので伸び率ではありません)。
全体的には変化はそこまでありませんが、札幌・磐田がかなり伸びてきているように見えますね。逆に長崎は全く蹴らなくなりました。
ロング頻度の高い秋田は本数自体は多くない。となれば、試合内での持つ時間が全くないみたいな…。地上でのパスはほぼない的な。
前回同様ですが…
リーグの平均ロング成功率は49.4%(前回は49.6%)となっている。=50%くらいなので、ロング蹴ってマイボールになるのは五分五分になるということ。前回、前々回の記事でも書いたように、守備時にロングを蹴らせる守備をすれば50%の確率で拾えるのでその守備は正しいとなる。例外として、相手FWに強力な収めるマンがいればそれは話が変わってきますが。
と思ったが、札幌を見ていて特にそうであるように、守備時に前から飛び込んでいって背後を空けてそこにロングを入れられるケースが多くなっている。簡単にサイドのスペースを空けてしまって攻略されるなどです。蹴らせるならそれなりの対応を準備しておく必要がありそうですね。
というわけで、前半戦19試合までのロング頻度より、現時点での蹴ってくるチームはブラウブリッツ秋田に決定。本数ではなく、頻度で測ることで本質的な蹴ってくるチームを探しているので、ロング頻度が参考データになります。
ここまでトップだったいわきが少しやり方を変えているので、秋田がそのままトップになり続けそうですね。山口も割と前回記事からも上位なのでこの辺もどうか。
各チームの各節ごとのデータは以下のPDFからご覧いただけます。
(APT、APT[秒]、支配率、APT内の支配率[秒]、ロング頻度[秒]、クロス頻度[秒])が含まれています。
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