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藤家 秋 短歌集|はじまりは春編 34首

短歌をはじめたきっかけは、去年の大河ドラマ「光る君へ」とコラボした「かなふみ」メーカーで遊んだこと
もともとかな文字が好きだったので、吸い寄せられるように手を出しました
以来、我流で楽しんでおります

いきなり「みんはい桜まつり」企画(2024年3月開催)に参加するなど、こわいもの知らずは何をしでかすかわかったもんじゃありません

はらはらと 花びら形の便箋で
きみに贈りし一世一代

もっとはやく言っといてくれよ まどふきみ
桜を仰ぎ清らな門出

花数も 花弁の色も 空色も
今しか見れぬ桜の雄姿

みなもには たゆたうさくら とれないね
ひとひら浮かべ きみは笑みをり

蓮華草れんげそう 一緒に見たいな 送信し
もしかしてこれ 恋のはじまり

その笑顔 不安なこころ 吹き飛ばす
知らずにスキップ 葉桜の折

お気に入り夜桜コラージュ

いきいきとまぶし山吹色まとひ
きみに逢ひたし黄金週間

きみの色 イメージはとくにない
ただあたたかく透き通る
この空のよう

旅に誘われ こころ薔薇色
フタを開ければ
マンホールカード遠征

なにごとも おもしろがるきみ
ぼくにとって
それはそれは得がたき笑顔色

笑ふ山 さえずる鳥 花のかほり 空と海風
全部あげよう

涙なんてこぼしてないよ
きみのことば 幻かなって思ふだけ

ほんとうのこころ知りたし言ふきみの
かいなにかほる春宵菜花なばな

いつだっけ? あなたの植えた球根は
今を生きてる 変わらずそっと

あたらしき色が増えたり 胸の箱
筆はすべりて海へつながり

細胞は七年かけて入れ替わり
煮詰まったなら林檎食べなよ

そろそろと春炬燵はるごたつからい出せば
緑青ろくしょう色が笑みて迎える

気どらない春風そよぐ森のなか
とくべつでないさんぽをしよう

窓を開け 招き入れるは鳥と蝶
われはひととき白雪姫に
  

窓を開け 春告鳥はるつげどりに耳澄ませ
きみもわたしも成長途上

窓を開け あらたな風に身をひたし
前へ進むと宣言します

きみとゆく 菜の花ゆらりきらめいて
ひそかな願い 空舞い上がり

夜桜とおぼろな月をいっぺんに
カップに浮かべ飲み干しませう

夜桜とよもぎあんこを混ぜ合わせ 
羽二重はぶたえ餅で包んでふわり

夜桜と折り合い悪き春疾風はるはやて
意地を張りあう親子のごとく

画面越し 去年の花よ見ているか
指をからめて春を言祝ことほ

春の空 歌声ひびけ高々と
吸い込まれゆく猫の恋かな

ないものを数えてばかりいるうちに
さくらさらさらゆらり散りゆく

曇り空 ひんやり甘くなぞめいて
少女は春のためいき覚ゆ

闇桜 とらえどころない妖しさに
魅入られやがて同化し還る

おとなりの男子スマホで花を撮り
我が庭きみを育てたんだね

ヌン活に行こうと誘う勇気ナシ
だって高いし差し向かいだし

もう会えぬ予感抱えていつまでも
話すふたりを見る夕桜

春の陽を吸い寄せぎゅっと凝縮し
われら束ねるミモザのブーケ


おつきあいくださり、ありがとうございました
次回は夏編でお会いしましょう(´-`*)

#賑やかし帯 #短歌 #私の作品紹介  


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