【中学受験小5】息子の夏休み宿題計画
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今年もやって来た、学校の夏休み宿題問題。
個別指導の予定も入りそうな中、今年もまた夏休みの宿題について考えなければならない。
提出しなくていいドリルは、早々に息子任せとなった。
私を苦しめるのは、提出する宿題の絵画、自由研究、読書感想文あたりだ。
息子の宿題なのに、なぜ毎年、母である私が苦しまないとならないのか……。
それはともかく、具体的には、この中から自分で選んだ課題をやることになる。
昨年は絵画コンクールに挑戦し、無駄にカオスを経験した。
あの時、息子本人は「次こそ入賞」などと意気込んでいたが、今年のモチベーションはどうなっているのか、確認してみた。
「今年は読書感想文にしようと思う」
絵画ではなかったことに安堵しつつ、読書感想文は読書感想文で、嫌な予感がした。
息子は小3までは、読書感想文を提出していた。
それなりの経験はあると言える。
低学年の頃に作った、息子なりの読書感想文テンプレートもある。
それに当てはめていけば、だいたいは仕上がるだろう。
しかし、AIが急速に普及してきた昨今、読書感想文を提出することに、かすかな不安があった。
息子自身は生成AIを使うことはない。
しかも、息子の読書感想文テンプレートは低学年の頃から更新されていない。
小5の今、そのまま当てはめるだけでは不十分だと思われる。
うますぎず、下手すぎない。
そのレベルのテンプレは、用意されていないのだ。
となると、読書感想文計画は、一から練り直しになる。
私は、そこに絡まずに済んでいる自分を想像できなかった。
「なぜ今年は読書感想文にしようと思うの?」
聞くと、息子はさらっと言った。
「だって、本を読んだら書くだけじゃん!」
一言で済ませる息子に、私は何も言うことができなかった。
そもそも、今年の課題図書を息子は読みたがらなかった。
息子が興味を持ったのは、他の学年の課題図書だった。
ところが、変に生真面目なところのある息子は、「自分の学年の課題図書で書くのが筋」と思っている。
もうすでに、100%面倒なことになりそうな予感しかない。
塾のことで手一杯の私は、読書感想文を回避したくてたまらなかった。
夏期講習がない日、家族で近場の歴史スポットに赴き、写真を撮った。
猛暑日だったが、やむを得ず屋外で撮影した。
私にはある思惑があった。
そんなこととは知らず、息子はレジャー気分で楽しんでいた。
その後、涼みに移動した場所で、私から切り出した。
「いい写真がたくさん撮れたね」
息子と夫が、無言で頷く。
「これを資料に使えば、自由研究がすぐできちゃうよね」
暑さで疲れた息子と夫は、かき氷を食べながら、ぼーっと私の話を聞いていた。
「もう写真はある。本を調べて、わかったことを書くだけ。最後に写真を貼ったら、自由研究は完成よ」
「どうする?」
聞くと、息子は即答した。
「そうする!」
安堵すると同時に、私の中に真逆の気持ちが湧いてきた。
せっかく息子が読書感想文を書くつもりになったのに、私が大変になるかもしれないからと自由研究に誘導するなんて、親としてどうなのか。
そう考えた直後、昨年のカオスが思い出された。
いいや、いいんだ、これで。
素材はもうあるのだから。
湧き上がった罪悪感をねじ伏せて、私は息子に言った。
「一人でやれるの?」
かき氷で涼しくなった息子が、活気を取り戻したように言った。
「俺は…自分一人でやる!」
こうして、息子の夏休み宿題の方向性が明確になったのだった。
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