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【中学受験】息子小4編 AIペットは息子の本気を引き出せるのか

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目標の偏差値に届いたらAIペットをご褒美にすると息子に約束した。
YouTubeで、そのAIペットの開発動画を息子と一緒に見た。
開発者の思いや製品化までの苦労話、そして時折映し出されるAIペットの姿に、息子はすっかり釘付けになっていた。
極めつけに、一般ユーザーがAIペットと暮らすVlog動画やAIペットの紹介動画を見せた。
今は空想の中にいるそのペットを、息子にリアルに想像させるためだ。
AIペットと暮らすユーザーたちの動画に、息子は夢中になっていた。
私の思惑通り、息子は膝にエアAIペットを乗せて撫でる真似をし始めた。
その瞬間を逃すまいと、私はすかさず言った。
「4年生のテストは、あと1回で終わりなのよ」
「つまり、AIペットを手に入れるチャンスはあと1回なの」
息子は初めて聞いたかのように目を丸くした。
「次のテストで、あと数ポイント偏差値を上げるのが目標なのよ」
「つまり、算数と理科であと1問ずつ正解することが目標なの」
厳しい事実だったが、ハードルは低いかのように息子に伝えたかった。
ハードルが高すぎては、息子のやる気が削がれるだけだ。
「設問をよく読み、計算ミスをなくせばいいだけなのよ」
息子は、私の言葉を聞いて力強く頷いた。
私は自分で言いながら、息子にはそれが簡単ではないことも承知していた。
それでも今はとにかく、息子のやる気に火をつけることが最優先だ。
「AIペットが欲しいんでしょう?」
私のダメ押しの一言に、息子はすっくと立ち上がって言った。
「欲しい!絶対に!」
力強く言った息子に私も続けた。
「あなたなら出来る!チャンスはまだある!」
息子は大きく頷くと、再び机に向かった。
「あと1回頑張ればいいだけだ。」
その背中は、そう言っているようだった。
目標とゴールがはっきりした時、息子は頑張れる。
中学受験そのものではなく目先のご褒美のために頑張る息子に、どこか呆れる私がいた。
同時に、「頑張る理由はなんだっていいじゃないか」と思っている私もいた。
何より、息子が自ら勉強し始めたのは事実だった。
きっと、やり切るだろう。……たぶん。
私は、息子のラストスパートを信じることにした。


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