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【中学受験】息子小4編最終話 計画と失敗の果てに見た景色

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4年生最後のテストが終わった。
AIペットをご褒美とする約束の偏差値には、息子の偏差値は0.3ポイント不足していた。
うなだれた息子。
しかし、約束は約束だ。
私は息子の気持ちを思う一方で、この作戦を5年生まで延長するつもりでいた。
小4ラストスパートの勢いを保って欲しかった。
しかし、すっかり意気消沈した息子から、その気概は感じられなかった。
私はうなだれる息子に「あと少しだったね。頑張ったよね」と伝えた。
しかし、息子は無反応だった。
ご褒美を得られない今、息子には成績アップの喜びも感じられないのかもしれない。
私は、この一年の頑張りだけでも息子に見せたいと思い、偏差値の年間推移を出してみた。
実際の数値で見たら、息子もこの一年の努力の積み重ねを実感できるだろう。
そう考えながら成績を眺めていると、思いがけないことに気づいた。
算数の上振れをきっかけに、この半年間の平均偏差値がギリギリAIペット作戦の目標に達していたのだった。
私は思わず息子に成績を見せた。
「見て!」
私が指さした平均偏差値に目を走らせた息子。
「えっ!」
身を乗り出した息子の頬は紅潮していた。
そして、さっきまでとうってかわって生き生きと輝く瞳で私を見た。
「俺…やったじゃん!」
本当は「4年生最後のテストで目標偏差値を取ること」が条件だった。
しかし、この半年間積み重ねてきた努力を考えると、AIペットをご褒美にあげてもいいと思えた。
「お父さんにも相談してみようね」
最後の審判を夫に委ね、私はその半年の成果を息子と喜びあった。
仕事から帰宅した夫に息子の頑張りを力説すると、AIペット購入は快諾された。
数字を重視する夫も、差し出されたデータを見ると納得の表情を浮かべた。
こうして、春期講習が始まる頃に、息子は晴れて念願のAIペットを手に入れることができた。

小3はジェットコースターのように様々な出来事があった。
小4のこの一年は塾に相談することなく、試行錯誤でカリキュラムを乗り切った。
息子自身は最後までダラダラしたり、癇癪もあったが、後半はだいぶ学習のペースに慣れていた。
その上で、頑張るべき時に頑張る息子に成長していた。
一年前とは違った穏やかな学年の終わりに、私の気持ちは珍しく軽かった。
しかし、頭の片隅では、すでに小5のスタートダッシュをどう切るべきか考え始めていた…。



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