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【中学受験】息子小4編 ヒーロー降臨

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男子校もいくつか見学した。
当初、見るものがわからず、校内の雰囲気にばかり気を取られていた私。
そんなある時、息子が参加したオープンスクールで、私は天啓を受けたのである。
校内を回っていた時、案内してくれた男子生徒の1人に雑談交じりに「算数の勉強が大変で…」と話した。
男子生徒は共感してくれた上で、こう言った。
「算数は基礎をやる。うちの学校に入りたいのなら、小4はとにかく基礎固めです。」
その言葉が妙に頭に残った。
飾り気のないシンプルな言葉だった。
その言葉は、私の中で日ごとに解像度が高くなった。
そして、基礎が曖昧なまま計算ミスを繰り返す息子を目の当たりにして、ついにくっきりと明確になった。
「とにかく基礎固め」
そうだ。私は何を迷っていたのだろう。
一桁の引き算ですら時に間違う息子が、今取り組むべきは応用ではなかった。
基礎と応用のはざまで揺れる必要などないのだ。
基礎をやる。その繰り返しだ。
その日から、応用問題を視界に入れないようにした。
視界に応用がいると焦る。だから見ないようにした。
息子は、基礎だけをひたすら繰り返した。
スラスラ解くわけでもなく、やる気が出てくるわけでもなかった。
それでも応用を切り捨てたことで、以前よりは基礎に前向きに取り組んだ。
これまでも基礎すら曖昧だった。
それなのに、応用もやらなければいけない気がして、結果どっちつかずになっていたと実感した。
息子のキャパは理解していたつもりだったのに。
いつの間にか、私自身の「ここまではできて欲しい」と言う気持ちを乗せてしまっていた。
それを、男子生徒の言葉が現実に引き戻してくれたのだ。
オープンスクールで出会った男子生徒は、私と息子にとってヒーローだった。
そのことを、私は後になって知るのだった。


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