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【中学受験】息子小4編 息子、AIに心動かされる

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算数の偏差値が10くらいアップした息子だが、それがまさに瞬間最大風速で、その後はいつもの息子の偏差値帯に戻っていた。
それでいて、下振れもそれほどしなくなり、ある意味では安定していた。
しかし、一度あの偏差値を目にした私は、息子の成績を少しでもアップさせたかった。
息子は、いい時はすぐに調子に乗ったり油断したりしがちだ。
だからこそ、あの力をなんとかもう一度引き出せないだろうか…。
算数の成績はあの時よりかなり落ちているのに、今もマイペースに学習する息子の姿を眺めながら、私はある作戦を考えていた。

少し前に、息子がお友達からとあるAIペットの情報を仕入れてきた。
かねてより、ペットを飼いたいと息子が希望しているのを、夫がことごとく却下していた。
夫には、小さい頃飼っていたペットが、ある日突然天国に行った際の悲しい記憶が刻まれているのだ。
生き物との別れはつらい。
夫はその思いがあり、うちでペットを飼うことを受け入れられないのだ。
夫と息子、両者の気持ちが理解できる。
AIペットなら、生物学上の生き物ではない。
それでいて息子の「飼いたい」という気持ちにも応えられそうだった。
ただ、まだ新しい商品ということもあり、息子に理由もなく買い与えるには高価すぎる。
動機づけが欲しい…。
その思いを抱えていた私は、この時ついに全員の思いが一致する理由を思いついた。

私は、心なしかダラダラ学習してるように見える息子に声をかけた。
「この前の算数、成績良かったよね」
「みんなで喜んだね」
息子はうなずきながらも、少し怪訝そうに私を見た。
「またあの成績を目指してみよう」
あっけに取られる息子。
「算数だけで取るのは大変かもしれない。だから4科目であの成績を目指すのよ」
「簡単ではないかも。でも、だからこそ目指すのよ」
息子の目は「無理だ」と言っていたが、私はここぞとばかりに切り出した。
「もし達成できたら、ご褒美はあのAIペットにするね」
すると、息子は勢いよく立ち上がった。
全身に力がみなぎっている。
「俺、やるよ!」
すぐに物に釣られる息子。
釣っておきながら若干情けない気もする私だったが、今は息子の雰囲気に乗った。
「そうよ!あなたなら、きっと出来る!」
息子は力強く頷いた。
その瞬間、AIペット作戦が始動した。
この時の私は、息子が前向きに取り組み、少しでも成績が上向けばいいと願っていた。



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