夏土用|季節の変わり目に、胃腸と暮らしを守る― 暑さの中で、体の中心を少し休ませる ―
ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣です。
このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。
本日から、夏の土用に入りました。
※7月20日(月)〜8月6日(木)の18日間です。
土用というと、土用の丑の日や、うなぎを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、
季節の行事として楽しむのも良いと思います。
※別途記事にする予定ですが、土用の丑の日に、うなぎを食べるのはお勧めしていません。シンプルに胃腸に優しくないからです。知ってました?
※食べたいなら、食べたらいいのですが、それは体の声でしょうか?頭の声で食べていませんか?
土用というのは、季節の変わり目にあたる時期です。
(春土用、夏土用、秋土用、冬土用があります)
季節が次の流れへ移っていく前に、
体も心も少し揺れやすくなる。
暑さが続き、湿度が高く、
冷房と外気温の差も大きくなる。
冷たいものを欲しがり、
食欲が落ち、眠りが浅くなりやすい。
そんな夏の土用は、元気を出すために何かを足すよりも、まず胃腸と暮らしを少し守ってあげたい時期です。
今日は、夏土用に、胃腸と暮らしを守ることについて書いてみたいと思います。
土用は、季節が切り替わる前の余白
まず、土用とは何かを、改めて説明しておきましょう。
二十四節気では、春のはじまりを立春、夏のはじまりを立夏、秋のはじまりを立秋、冬のはじまりを立冬と呼びます。
季節は、ある日突然ぱっと変わるわけではありません。
春から夏へ。
夏から秋へ。
秋から冬へ。
冬から春へ。
そのあいだに、次の季節へ移っていくための、ゆるやかな切り替わりの時間があります。
その季節の変わり目にあたるのが、土用です。
陰陽五行論では、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」の性質と重ねられます。
そして、その季節と季節のあいだを支えるものとして、土があると考えられています。

土は、何かを受け止め、育て、次の形へ変えていく働き。
だから、土用は、次の季節へ移っていく前に、体や暮らしの土台を少し見直す時期とも言えます。
夏の土用は、立秋へ向かう前の時間です。
暦の上では秋へ向かっていくけれど、体感としてはまだまだ暑い。
外の暑さ、冷房の冷え、冷たいもの、食欲の揺れ、眠りの浅さ。
そうしたものが重なって、胃腸も心も少し疲れやすくなります。
だからといって、難しく考えなくてもいいです。
何か特別なことをするのではなく、
季節が切り替わる前に、少し自分の内側を見直す。
受け取りすぎていないか。
抱えすぎていないか。
胃腸を疲れさせすぎていないか。
暮らしの余白がなくなっていないか。
そうやって、自分の心と体の声を聴き、
体と心の土台を少し休ませる。
それくらいの軽い感覚で、土用を受け取ってみるといいのではないかと思っています。
夏土用は、体の中心が疲れやすい
夏は、外から見ると活動的な季節です。
日差しが強く、空は明るく、外へ向かう力が強い。
でも、体の内側では、思っている以上に負担がかかっています。
暑さに対応する。
汗をかく。
冷房で冷える。
寝苦しさの中で眠る。
冷たいものを飲む。
食欲が落ちる。
胃腸が弱る。
呼吸が浅くなる。
こうしたことが少しずつ重なると、体の中心が疲れていきます。
体の中心というのは、お腹まわりです。
胃腸。
みぞおち。
呼吸の動き。
体幹の感覚。
内側の落ち着き。
ここが疲れてくると、ただ体が重いだけではなく、気持ちまで落ち着きにくくなります。
なんとなく焦る。
頭がぼんやりする。
やる気が出ない。
食べたいのに食べたくない。
休んでも戻りきらない。
そういう状態が出てくることがあります。
これは、気持ちの弱さではありません。
体の中心が疲れているサインかもしれません。
胃腸は、夏の疲れを受け止めている
冷たいものを欲しがるのに、あとから体が重い。
食欲がないのに、甘いものや冷たいものは欲しくなる。
水分はとっているのに、だるい。
食べたあとに眠くなる。
お腹が張る。
朝から胃が重い。
こうしたサインがある時、胃腸は少し疲れているかもしれません。
胃腸は、食べものを受け取る場所です。
でも、受け取っているのは食べものだけではありません。
予定。
情報。
人の感情。
責任。
気づかい。
不安。
考えごと。
日々の暮らしの中で、私たちはいろいろなものを受け取っています。
受け取るものが多すぎると、胃腸だけでなく、心も思考もいっぱいになります。
夏土用は、そうした「受け取りすぎ」に気づく時期。
食べものを少し軽くすること。
予定を少し減らすこと。
情報を少し控えること。
人に合わせすぎないこと。
冷やしすぎないこと。
急ぎすぎないこと。
それらは全部、胃腸と暮らしを守ることにつながっています。
土用に大切なのは、がんばって整えることではない
土用に入ったから、
ちゃんと養生しなければ。
胃腸を整えなければ。
早く寝なければ。
冷たいものをやめなければ。
食事を正さなければ。
そう思うと、養生までタスクになってしまいます。
もちろん、体をいたわることは大切です。
でも、土用の時期に必要なのは、
がんばって整えることではありません。
むしろ、
がんばりすぎているものを少し減らすこと。
ちゃんとしようとして
固くなっているところを少しゆるめること。
体の内側が戻ってこられる余白をつくること。
それくらいで良い。
ととのえるとは、
正しい生活を完璧にこなすことではありません。
今の自分の状態に気づき、少し戻してあげることです。
夏土用の養生も、同じです。
完璧に食事を整えるより、
冷たいものが続いたら温かいものを少し入れる。
夜更かしを責めるより、
今日は少し早めに横になる。
食欲がない自分を責めるより、
胃腸が疲れているのかもしれないと受け取る。
動けない自分を責めるより、
体が調整しているのかもしれないと見てみる。
そのくらいのやさしさが、
夏土用には合っています。
冷たいものを、敵にしない
夏の時期は、冷たいものが欲しくなります。
冷たい水。
アイスコーヒー。
炭酸。
アイス。
冷たい麺類。
冷えた果物。
暑いのだから、
冷たいものが欲しくなるのは自然なことです。
ただ、冷たいものをとったあと、体がどう反応しているかは見ておきたい。
お腹が冷えていないか。
食欲がさらに落ちていないか。
体がだるくなっていないか。
胃が重くなっていないか。
眠気が強くなっていないか。
体は、ちゃんと教えてくれています。
冷たいものが悪いのではなく、
摂りすぎているのかもしれない。
水分が足りないのではなく、
胃腸が受け取りきれていないのかもしれない。
食欲がないのではなく、
体が一度休ませてほしいと言っているのかもしれない。
否定するのではなく、反応を観る。
これが、
夏土用の時期の体との付き合い方です。
胃腸を守ることは、暮らしをととのえること
胃腸を守るというと、
食事の話だけに見えるかもしれません。
でも、胃腸を守ることは、
暮らしをととのえることでもあります。
慌てて食べない。
食べながらスマホを見続けない。
冷たいものばかりにしない。
食べすぎた翌日は、少し軽くする。
食欲がない時は、無理に詰め込まない。
温かい汁物を少し入れる。
お腹を冷やしすぎない。
寝る前に考えごとを増やしすぎない。
予定を詰め込みすぎない。
人のことを受け取りすぎない。
こうした小さな暮らしの調整が、胃腸を守ります。
胃腸は、生活の影響を受けます。
食べものだけでなく、時間の使い方や、気の張り方や、考えすぎの影響も受けます。
だから、胃腸の疲れを見直すことは、
暮らし全体を見直すことでもあります。
夏土用は、体の中心から暮らしを見直す時期。
そう考えると、土用はただの季節行事ではなく、自分に戻るための節目になると言えます。
まさに、ととのえるのに最適な時期と言えます。
土用の時期は、足すより減らす
疲れている時ほど、何かを足したくなります。
栄養を足す。
運動を足す。
予定を足す。
学びを足す。
ケアを足す。
良い習慣を足す。
でも、疲れている体、夏土用の体には、足すことより減らすことの方が合っています。
食べすぎを少し減らす。
冷たいものを少し減らす。
夜更かしを少し減らす。
予定を少し減らす。
情報を少し減らす。
人に合わせすぎることを少し減らす。
自分を責める時間を少し減らす。
足すより、減らす。
頑張るより、ゆるめる。
増やすより、空ける。
それだけで、胃腸にも、呼吸にも、心にも、少し余白が生まれます。
土用は、次の季節へ向かう前の調整期間です。
走り抜けるより、少し立ち止まる。
予定を増やすより、今ある暮らしを守る。
それが、夏土用のととのえ方です。
暮らしを守るとは、特別なことではない
暮らしを守るというと、大きなことのように聞こえるかもしれません。
でも、特別なことではありません。
朝、少し光を浴びる。
冷たい飲み物の合間に、常温の水を入れる。
汗をかいたら、着替える。
お腹を冷やしすぎない。
食べられる量を大切にする。
疲れている日は、消化のよいものを選ぶ。
少し早めに横になる。
今日はできないことを、明日に回す。
予定をひとつ減らす。
深呼吸をしようと頑張るのではなく、少し息を吐く。
それくらいでいい。
暮らしを守るとは、ちゃんとした生活を完璧にすることではありません。
今の自分が崩れすぎないように、小さく支えること。
体が戻ってこられる場所を、日常の中に残しておくこと。
夏土用の時期は、
そのための小さな見直しに向いています。
今日の小さな問い
最後に、今日の小さな問いを置いておきます。
最近、胃腸は疲れていないでしょうか。
冷たいものをとったあと、体はどう反応しているでしょうか。
食べすぎているのか、食べなさすぎているのか。
お腹は冷えていないでしょうか。
予定や情報を、受け取りすぎていないでしょうか。
何かを足す前に、少し減らせるものはあるでしょうか。
この夏土用に、守ってあげたい暮らしの一部は何でしょうか。
全部に答えなくていいです。
ひとつだけでもいい。
胃腸と暮らしを守るための問いです。
夏土用に、胃腸と暮らしを守る
夏土用は、季節の変わり目です。
暑さの中で、体はずっと調整を続けています。
外は暑い。
室内は冷える。
冷たいものを欲しがる。
食欲が揺れる。
眠りが浅くなる。
胃腸が疲れる。
呼吸が浅くなる。
体の中心が、少し弱りやすくなる。
だからこそ、この時期は、自分を追い込まない。
何かを足して元気になろうとする前に、少し減らす。
胃腸を守る。
暮らしを守る。
体の中心に、余白を戻す。
土用は、止まるための時間ではなく、次の季節へ入る前に自分を見直す時間です。
大きく変えなくていい。
完璧に整えなくていい。
冷たいものを欲しがる体も、食欲が落ちる体も、だるさを感じる体も、まずは責めなくていい。
その上で、少しだけ戻してあげる。
夏土用。
季節の変わり目に、胃腸と暮らしを守る。
今日から18日間、
7月20日(月)〜8月6日(木)
立秋に向かう期間、
自分に、胃腸に、
やさしく過ごしてみてください。
ととのえ職人
五木田穣

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執筆後記(ととのえ職人のととのえ)
ただ今東京に出張中なのですが、昨日はかるまる池袋というサウナに宿泊しました。

真夏でも、サウナや岩盤浴などで温活するのはお勧めです。何度も記事に書いていますが、真夏は体の内側が冷えがちなので。

サウナ後のサ飯(ご飯)は、唐揚げのご飯セットにしました。唐揚げの油は、胃腸に優しくはないのですが、温めると言う意味では良いです(揚げたて)。
またサウナ後なので、冷たい水を飲みたくなるところですが、味噌汁と温かいほうじ茶(左上の紙コップ)で、胃腸を温めました😊
日々の生活の中で、ちょっとだけでも、自分に、胃腸にやさしい方を選択していく。
それが、ととのえ職人のやさしいととのえ方です✨
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