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土用前に、胃腸と呼吸を少しととのえる― 季節の変わり目に、内側の余白をつくる ―

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣(ごきたゆたか)です。

このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。

7月も半ばを迎え、西日本は梅雨明けを迎え、
少しずつ夏の深まりを感じる頃になってきました。

どんどん、暑さは本格的になり、
湿度も高く、冷房にあたる時間も増えてきます。

外は暑い。
室内は冷える。
冷たいものを飲む。
食欲が落ちる。
眠りが浅くなる。
なんとなく体が重くなる。

この時期は、思っている以上に、体の内側が疲れやすい時期です。

そして、もうすぐ土用に入ります。

土用というと、土用の丑の日で、
うなぎを食べる日のように思う人が多いかもしれません。

本来、土用とは、季節の変わり目にあたる時期のことです。

季節が次の流れに移っていく時には、体も心も少し不安定になりやすい。

だからこそ、
土用前は、今の自分の状態を少し丁寧に見直しておきたい時期です。

そんなわけで今日は、
土用を迎える前に、胃腸と呼吸を少しととのえることについて
書いてみたいと思います。



土用前は、体の内側が疲れやすい

夏は、外から見ると元気な季節に見えます。

日差しが強く、空が明るく、活動的な印象がありますよね。

でも、体の内側では、思っている以上に負担がかかっています。

暑さに対応する。
汗をかく。
冷房で冷える。
冷たい飲み物を飲む。
寝苦しさで睡眠が浅くなる。
食欲が落ちる。
胃腸の働きが弱くなる。

そうした小さな負担が重なっていき、
体は少しずつ疲れていきます。

特に、胃腸は影響を受けやすいところです。

食べすぎているわけではないのに、胃が重い。
冷たいものを欲しがるのに、後からだるくなる。
お腹が張る。
食べる気がしない。
食べたあとに眠くなる。
朝から体が重い。

こういうことがあるなら、
胃腸が少し疲れているサインかもしれません。

胃腸が疲れると、体の中心に力が入りにくくなります。
呼吸も浅くなりやすい。
姿勢も崩れやすい。
頭もぼんやりしやすい。

そういう状態を感じたら、
体の内側の余力が落ちているサインです。


胃腸が疲れると、呼吸も浅くなる

胃腸と呼吸は、別々のもののように見えます。

でも、体の中ではつながっています。

胃腸が重いと、みぞおちのあたりが硬くなります。
お腹が張ると、横隔膜が動きにくくなります。
食べすぎたり、冷えたり、疲れたりすると、自然に呼吸が浅くなります。

深く吸おうとしても、胸だけで吸っている感じになる。
吐く息が短くなる。
お腹が動きにくい。
なんとなく息苦しい。
肩や首に力が入る。

そういう時に、
呼吸だけを無理に深くしようとしても、うまくいきません。

呼吸が浅いのは、呼吸の仕方が悪いからではありません。

胃腸が疲れている。
体の中心が硬くなっている。
お腹まわりに余白がない。
冷えや緊張で、内側が縮こまっている。

そういう状態が、呼吸に出ています。

だから、
土用前にととのえたいのは、呼吸だけではありません。

胃腸と呼吸を、セットで少しゆるめていくこと。

体の内側に、少し余白を戻していくこと。

それが大切です。


冷たいものをとった後

暑い日が続くと、冷たいものが欲しくなりますよね。

冷たいお茶。
アイスコーヒー。
炭酸。
アイス。
そうめん。
冷たい麺類。
冷えた果物。

暑いのだから、
冷たいものが欲しくなるのは自然なことです。

ただ、冷たいものをとったあとに、
体がどう反応しているかは、少し観ておきたい
です。

飲んだ直後は気持ちいいけれど、あとから胃が重くなる。
お腹が冷える。
食欲がさらに落ちる。
体がだるくなる。
眠気が強くなる。

そういう反応があるなら、
体は「少し冷えすぎているよ」と知らせてくれているのかもしれません。

でも、
大切なのは、我慢することではありません。
冷たいものを一切やめることでもありません。

冷たいものをとったら、温かいものも少し入れる。

冷えた飲み物ばかりではなく、常温の水も選ぶ。

食事のどこかに、温かい汁物を入れる。

冷房で冷えた日は、お腹を冷やしすぎない。

そのくらいの小さな調整で十分です。

ととのえるとは、厳しく制限することではありません。

今の体の反応を見ながら、少し戻してあげることです。


土用前は、足すより減らす

体が重い時、私たちは何かを足したくなります。

栄養を足す。
運動を足す。
予定を足す。
ケアを足す。
学びを足す。
気合いを足す。

もちろん、それらが必要な時もあります。

でも、土用前の体には、
足すことよりも、少し減らすことの方が合っています。

食べすぎを少し減らす。
冷たいものを少し減らす。
夜更かしを少し減らす。
予定を少し減らす。
考えすぎを少し減らす。
スマホを見る時間を少し減らす。
人に合わせすぎることを少し減らす。

体が疲れている時に、
さらに何かを足そうとすると、消化できないことがあります。

胃腸も、心も、思考も、
処理するものが多すぎると疲れてしまいます。

だから、土用前は、足すより減らす。

大きく変えなくていい。

少しだけ減らす。

少しだけゆるめる。

少しだけ余白をつくる。

それだけで、体は次の季節へ入りやすくなります。


呼吸をととのえる前に、お腹をゆるめる

呼吸を深くしようとすると、
つい「吸うこと」を頑張ってしまいます。

大きく吸おうとする。
胸を広げようとする。
姿勢を正そうとする。
ちゃんと呼吸しようとする。

でも、疲れている時ほど、呼吸まで頑張らなくていい。

まずは、お腹を少しゆるめる。
みぞおちに力が入っていないか。
お腹を固めていないか。
無意識に息を止めていないか。
歯を食いしばっていないか。
肩に力が入っていないか。

そこに気づくだけでも、呼吸は少し変わります。

深く吸うより、ゆっくり吐く。

でも、吐く息を長くしようとしすぎなくてもいい。

ただ、少し息が出ていくのを待つ。

お腹が少しゆるむのを待つ。

体の中心に、少し空間が戻るのを待つ。

呼吸は、操作するというより、戻ってくるものです。

ただ、ゆっくり吐く。ゆっくり吸う。
お腹の動きを感じる。

頑張る呼吸より、戻ってくる呼吸。

そんなやさしさが、土用の前には合っています。


胃腸をととのえる小さなこと

胃腸をととのえるといっても、特別なことをする必要はありません。

まずは、食べる前に少し落ち着く。
急いで食べない。

画面を見ながら流し込まない。
ひと口目だけでも、ちゃんと味わう。
冷たいものばかりになっていないか見てみる。

食べたあと、すぐに動きすぎない。
食欲がない時は、無理にたくさん食べようとしない。
疲れている日は、消化しやすいものを選ぶ。
お腹が冷えている日は、温かいものを少し入れる。

それくらいで十分です。

胃腸は、がんばらせる場所ではありません。
受け取る場所です。

食べものを受け取り、消化し、体に変えていく場所。

だからこそ、胃腸が疲れている時は、
自分が何を受け取りすぎているのかを見直すきっかけにもなります。

食べものだけではありません。

情報。
感情。
予定。
責任。
期待。
不安。
考えごと。

いろいろなものを受け取りすぎて、
内側がいっぱいになっているのかもしれません。

胃腸の疲れは、
生活全体の受け取りすぎを知らせてくれている側面もあります。


土用は、立ち止まるための余白

土用は、季節の変わり目です。

次の季節へ向かう前に、一度、足元を見直す時間。

体の声を聴く時間。
暮らしを少しととのえる時間。
無理を重ねていないか確認する時間。

この時期に大事なのは、
大きな決断をすることではありません。

むしろ、急ぎすぎないこと。
ととのえようとしすぎないこと。
余計な負荷を増やさないこと。
頑張ろうとし過ぎないこと。
少し立ち止まること。
体の内側に耳を澄ますこと。

胃腸は疲れていないか。
呼吸は浅くなっていないか。
睡眠は足りているか。
冷えすぎていないか。
考えすぎていないか。
頑張りすぎていないか。

土用前にこうしたことを見直しておくと、
土用の期間、そして次の季節もやさしく過ごせます。


今日の小さな問い

最後に、今日の小さな問いを置いておきます。

最近、胃腸は疲れていないでしょうか。

冷たいものをとったあと、体はどう反応しているでしょうか。

呼吸は、浅くなっていないでしょうか。

お腹やみぞおちに、力が入っていないでしょうか。

何かを足す前に、少し減らせるものはあるでしょうか。

体は、何を受け取りすぎているのでしょうか。

全部に答えなくていいです。

ひとつだけでもいい。

土用前に、内側の余白をつくるための問いです。


土用前に、胃腸と呼吸を少しととのえる

土用前は、季節の流れが切り替わっていく時期です。

体も、心も、思考も、少し揺れやすくなります。

だからこそ、無理に頑張るより、少し内側を見直す。

胃腸をいたわる。
呼吸を待つ。
冷えすぎに気づく。
食べすぎ、受け取りすぎ、考えすぎを少し減らす。
予定に余白をつくる。
体の中心に、少し静けさを戻す。

ととのえるとは、大きく変えることではありません。

今の自分の状態に気づき、少しだけ戻してあげること。

土用前に、胃腸と呼吸を少しととのえる。

それだけで、夏の体は少し楽になります。

暑さに負けないように頑張る前に。

体の内側が、静かに戻ってこられる余白をつくっていきたいですね。

ととのえ職人
五木田穣


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