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体が知らせてくれる違和感を、なかったことにしない― 小さなズレに気づくことから、ととのえる ―

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。

ここ数日、
夏至、明るさ、疲れ、祈り、日常について書いてきました。

明るい日にも、
疲れを隠さなくていい。

祈ったあとの日常を、
静かに生きる。

そんなことを書きながら、
あらためて思ったのは、

ととのえることは、
いつも足元から始まる
ということです。

大きなことを変える前に、
まず、今の自分の状態に気づくこと。

心と体と思考が、
どこでズレているのかを感じること。

その中でも、
体はとても正直です。

頭では大丈夫だと思っていても、
体は先に知らせてくれています。

なんとなく重い。

呼吸が浅い。

肩に力が入っている。

お腹が硬い。

眠りが浅い。

胸がざわざわする。

足が前に出にくい。

いつもなら気にならないことが、
少し引っかかる。

そういう小さな違和感を、
なかったことにしない。

今日は、そんな話を書いてみます。


違和感は、小さな声でやってくる

体の違和感は、
最初から大きな痛みとして現れるわけではありません。

最初は、
とても小さな声でやってきます。

少し、重い。

少し、だるい。

少し、息がしづらい。

少し、集中できない。

少し、眠い。

少し、気が乗らない。

少し、人に会うのがしんどい。

それくらいの感覚です。

だから、私たちは、
つい見過ごしてしまいます。

気のせいかな。

疲れているだけかな。

いつものことだよ。

これくらい大丈夫。

もう少し頑張ればなんとかなる。

そうやって、
体が知らせてくれている小さな声を、
思考で打ち消してしまいがち。

でも、
その小さな違和感は、
体からの大切なメッセージです。

まだ、大きく崩れる前に、
少しペースを落としてほしい。

少し休んでほしい。

予定を詰めすぎている。

人に合わせすぎている。

気持ちを飲み込みすぎている。

本当は、もう少し静かな時間が必要。

体は、
そんなことを、伝えようとしてくれています。


頭は、大丈夫な理由を探す

体が違和感を知らせてくれている時、
頭は、大丈夫な理由を探します。

昨日もできたから大丈夫。

これくらいで休むのは甘えだ。

まだ本格的に痛いわけではない。

周りの人も頑張っている。

予定を変えると迷惑がかかる。

ここで止まったら遅れる。

もっと大変な人もいる。

頭は、
いくらでも理由をつくれます。

もちろん、
頭で考えることも大切です。

実際に、日々暮らしている中では、
すぐに休めないこともあるでしょう。

やらなければいけないこともあります。

誰かとの約束もあります。

責任もあります。

でも、
頭がつくる大丈夫な理由と、
体が感じている状態に
ズレが生じています。

頭では、大丈夫でも、
体は、大丈夫ではないことがあります。

思考では、前に進みたいのに、
体は、立ち止まりたがっていることがあります。

心は、平気なふりをしているのに、
体は、もう力が抜けなくなっていることがあります。

そのズレに気づくこと。

それが、ととのえる入口です。


違和感をなかったことにすると、ズレが大きくなる

違和感を感じても、
すぐに何かを変えられない場合は多いでしょう。

それは仕方のないことです。

でも、
違和感を感じているのに、
「ないこと」にしてしまうと、
少しずつズレが大きくなってしまいます。

体は重いのに、
いつも通り動こうとする。

呼吸が浅いのに、
気づかないふりをする。

本当は嫌なのに、
笑顔で引き受ける。

休みたいのに、
予定を詰める。

不安なのに、
前向きな言葉で押し切る。

そうしているうちに、
心と体と思考が、
それぞれ違う方向を向き始めます。

体は止まりたい。

心は休みたい。

でも思考は、
もっとやらなければと言っている。

その状態が続くと、
ただ疲れるだけではなく、
自分の本当の感覚がわかりにくくなっていきます。

何がしんどいのか。

何をやめたいのか。

何を大切にしたいのか。

何に疲れているのか。

そういうことが、
だんだん見えにくくなる。

だから、
小さな違和感のうちに気づくことが大切です。


違和感は、敵ではない

違和感があると、
それを悪いもののように感じることがあります。

こんなふうに感じる自分は弱い。

これくらいで疲れるなんて情けない。

違和感なんて、気のせいだ。

もっと軽くなりたい。

もっと元気でいたい。

もっと前向きでいたい。

でも、
違和感は敵ではありません。

違和感は、
今の自分と何かが合っていないことを知らせてくれるサインです。

今のペースが合っていないのかもしれない。

今の人間関係で無理をしているのかもしれない。

今の働き方が、
体に合わなくなっているのかもしれない。

本当は大切にしたいことを、
後回しにしすぎているのかもしれない。

頭で決めた正解と、
体が感じている現実が、
少しズレているのかもしれない。

違和感は、
自分を責める材料ではなく、
自分に戻るための入口です。

消そうとしないで、
少し聴いてみる。

押し込める前に、
少し観てみる。

なかったことにする前に、
「何を知らせてくれているのだろう」と問いかけてみる。

それだけで、
違和感との関係は、少し変わります。


体は、いつも正解をくれるわけではない

ただし、
体の感覚をすべて正解にすればいい、
という話でもありません。

体が重いから、全部やめる。

気が乗らないから、全部避ける。

不安だから、何もしない。

そういうことではありません。

体は大切な知らせをくれますが、
その知らせをどう受け取るかは、
丁寧に観ていく必要があります。

体の重さは、
休みが必要なサインかもしれません。

でも、
動き始める前の抵抗かもしれません。

胸のざわつきは、
やめた方がいいサインかもしれません。

でも、
本当に大切なことに向かう時の緊張かもしれません。

気が乗らない感覚は、
合っていないサインかもしれません。

でも、
慣れていないことへの自然な戸惑いかもしれません。

だから大切なのは、
体の声を絶対視することではなく、
なかったことにしないことです。

感じたことを、
すぐに答えにしなくてもいい。

でも、
感じたことを、
なかったことにはしない。

ここに、
ととのえる余白が必要です。


違和感を感じた時にできること

体が違和感を知らせてくれた時、
大きく変えようとしなくてもいい。

まずは、
小さく確認するだけでいい。

今、呼吸は浅くなっていないか。

肩に力が入っていないか。

お腹や胸は硬くなっていないか。

目は疲れていないか。

足元の感覚はあるか。

本当は、何を減らしたいのか。

誰かに合わせすぎていないか。

自分の疲れを、
なかったことにしていないか。

少しだけ、
体に聴いてみる。

そして、
できるなら、一つだけ調整してみる。

深呼吸をする。

水を飲む。

少し歩く。

予定を一つ減らす。

返信を少し遅らせる。

一人の時間をつくる。

早めに寝る。

誰かに、
「今日は少し疲れている」と言う。

それくらいでいい。

違和感に気づいたからといって、
すぐに人生を変えなくてもいい。

小さく扱い方を変えることから始めましょう。


自分に戻るための問い

体の違和感を感じた時、
こんな問いを置いてみてもいいかもしれません。

今、体は何を知らせてくれているのか。

この重さは、
どこから来ているのか。

本当は、
何に疲れているのか。

何を我慢しているのか。

誰に合わせすぎているのか。

何を急がせているのか。

何を、なかったことにしてきたのか。

今の自分に必要なのは、
頑張ることなのか。

休むことなのか。

減らすことなのか。

話すことなのか。

少し離れることなのか。

全部に答えなくていいです。

答えを出すためではなく、
今の自分に戻るための問いです。

違和感は、
自分を止めるためだけではなく、
自分に戻るためにあります。


体が知らせてくれる違和感を、なかったことにしない

体が知らせてくれる違和感を、
なかったことにしない。

それは、
大げさに反応することではありません。

不安になることでもありません。

すぐに正解を出すことでもありません。

ただ、
今の自分の状態を、
少し丁寧に観ること。

体が重いなら、
重いと認める。

呼吸が浅いなら、
浅くなっていると気づく。

気が乗らないなら、
その感覚を責めずに見てみる。

疲れているなら、
疲れている自分をなかったことにしない。

違和感は、
自分を責めるためにあるのではありません。

自分の心と体と思考のズレに気づき、
少しずつ自分に戻っていくためにあります。

今日、もし体が何かを知らせてくれているなら、
その声を小さくても聴いてみる。

すぐに変えなくてもいい。

すぐに整わなくてもいい。

でも、
なかったことにはしない。

そこから、
ととのえは、始まっていきます。

ととのえ職人
五木田穣


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