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体が重い朝に、予定を詰めすぎない

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。

朝、目が覚めた瞬間から、
体が重い日があります。

よく寝たはずなのに、
起き上がるまでに時間がかかる。

布団から出ても、
体の奥に湿りが残っているような感じがする。

頭がすっきりしない。

呼吸が浅い。

肩や背中が重い。

足が床に沈むように感じる。

気持ちも、
まだ少し眠りの中にいるようで、
なかなか一日が始まらない。

梅雨の時期や、
湿度の高い季節には、
そんな朝があります。

気温だけを見ると、
そこまで暑くない。

でも、空気が重い。

体にまとわりつくような湿りがある。

部屋の中の空気も、
どこか動きが少ない。

そういう朝に、
いつも通りの速度で動こうとすると、
心と体が少しズレていきます。

体はまだ起き上がりきっていないのに、
思考だけが先に一日の予定を並べ始める。

あれもやらなきゃ。

これも終わらせなきゃ。

返信もしなきゃ。

掃除もしなきゃ。

仕事も進めなきゃ。

運動もしなきゃ。

ちゃんと整えなきゃ。

そうやって、
朝から自分を急がせてしまうことがあります。

でも、
体が重い朝は、
予定を詰めすぎない方がいい。

今日は、そんな話を書いてみます。



朝の体は、その日の状態を知らせている

朝の体は、
その日の状態を教えてくれます。

もちろん、
朝だけですべてが決まるわけではありません。

起きて、動いて、
少しずつ体が軽くなる日もあります。

朝は重かったけれど、
昼前には流れが戻ってくる日もあります。

でも、
目覚めた時の体には、
その時点での情報が詰まっています。

昨日の疲れ。

睡眠の質。

気圧や湿度の影響。

内臓の重さ。

考えごとの残り。

心の緊張。

部屋の空気。

季節の変化。

そういうものを、
体は朝の感覚として知らせてくれます。

体が重い朝は、
怠けている朝ではありません。

体が、
「今日は少し丁寧に始めたい」
と知らせている朝かもしれません。

「いつも通り全力で始めるには、少し重いよ」

「いきなり詰め込むと、後半に疲れるよ」

「まずは呼吸を戻してから動こう」

そんなふうに、
体が先に教えてくれているのかもしれません。

それを聞かずに、
頭だけで予定を詰めると、
朝から心と体の速度がズレていきます。


体が重い日に、予定を詰めると疲れが深くなる

体が重い朝ほど、
予定を詰めたくなることがあります。

昨日できなかった分を取り戻したい。

朝のうちに片づけてしまいたい。

遅れている感じを消したい。

今日こそちゃんとしたい。

重い自分を立て直したい。

そう思って、
朝から予定を並べる。

午前中にこれを終わらせる。

昼までにあれもやる。

午後は外に出る。

夜には運動もする。

ついでに片づけもする。

明日の準備もしておく。

頭の中では、
とても合理的に見えます。

でも、
体が重い日の予定の詰め込みは、
思っている以上に負荷になります。

予定が多いだけで、
体は緊張します。

やることが並んでいるだけで、
呼吸が浅くなります。

まだ動き出していないのに、
すでに追われている感じが出てきます。

すると、
体の重さに加えて、
思考の重さまで乗ってきます。

「体が重い」だけだったものが、
「やらなきゃいけないのに動けない」
に変わっていく。

すると、
ただの重さが、
自己否定につながってしまうことがあります。


予定を減らすことは、諦めることではない

体が重い朝に、予定を減らす。

そう聞くと、
諦めているように感じる人もいるかもしれません。

サボっているように感じる。

逃げているように感じる。

ちゃんとできていないように感じる。

でも、
予定を減らすことは、
諦めることではありません。

その日の自分に合う形へ、
調整することです。

体が重いのに、
軽い日の自分と同じ予定を入れる。

湿度が高いのに、
乾いた季節と同じ速度を求める。

睡眠が浅かったのに、
いつも通りの集中力を期待する。

それは、
自分を雑に扱うことにもなります。

予定を減らすというのは、
何もしないという意味ではありません。

今できることを、
ちゃんとできる形に整えること。

優先順位を見直すこと。

今日やることと、
今日やらなくてもいいことを分けること。

体がついてこられる速度に戻すこと。

それは、
とても現実的な調整です。


朝に決めることは、今日の“量”ではなく“速度”

体が重い朝に大切なのは、
「今日どれだけやるか」ではなく、
「今日はどの速度で始めるか」だと思います。

いきなり全力で始めるのか。

ゆっくり立ち上げるのか。

午前中は軽めにするのか。

午後から少し動かすのか。

今日は深く考えるより、
手を動かすことを中心にするのか。

人と会う予定を減らすのか。

移動を少なくするのか。

早めに終えるのか。

体が重い朝は、
量よりも速度を見た方がいい。

量を見すぎると、
「これだけやらなきゃ」になります。

速度を見ると、
「今日はどう進めたら自分に合うか」になります。

この違いは大きいです。

予定を詰め込む時、
私たちは自分の容量を見ていません。

やるべきことだけを見ています。

でも、
ととのえるためには、
やるべきことと同じくらい、
今の自分の容量を見る必要があります。

今日の体。

今日の心。

今日の呼吸。

今日の湿度。

今日の空気。

その全部を含めて、
今日の速度を決める。

それが、
体が重い朝のととのえ方です。


まず、今日やらなくてもいいことを外す

体が重い朝におすすめなのは、
今日やることを増やす前に、
今日やらなくてもいいことを外すことです。

今日でなくてもいい返信。

今日でなくてもいい買い物。

今日でなくてもいい片づけ。

今日でなくてもいい考えごと。

今日でなくてもいい運動。

今日でなくてもいい決断。

今日でなくてもいい深掘り。

まず、それを見つける。

人は、
やることを考えるのは得意です。

でも、
やらなくていいことを見つけるのは、
意外と苦手です。

予定を立てる時、
空白を埋めようとします。

空いた時間があると、
何かを入れたくなります。

でも、
体が重い朝に必要なのは、
空白を埋めることではなく、
空白を残すことかもしれません。

予定をひとつ減らす。

移動をひとつ減らす。

考えることをひとつ減らす。

返信をひとつ明日に回す。

買い物を別の日にする。

それだけで、
一日の呼吸が少し変わります。


体が重い日は、朝に“余白”を残す

朝の余白は、
一日の余白につながります。

起きてすぐ、
予定で頭をいっぱいにしない。

スマホを見て、
通知や情報で思考をいっぱいにしない。

今日やることを、
一気に並べすぎない。

まず、
白湯を飲む。

窓を少し開ける。

雨の音を聞く。

呼吸をひとつ深くする。

体を少し伸ばす。

立ち上がる前に、
今日の体の重さを感じる。

そういう小さな余白が、
その日の自分を助けてくれることがあります。

体が重い朝に、
いきなり予定を詰めると、
体は置いていかれます。

朝に少し余白を残すと、
体が追いつく時間ができます。

頭だけで一日を始めるのではなく、
体も一緒に一日へ入っていく。

そのための余白です。


予定を詰めすぎると、できなかった自分が残る

予定を詰めすぎた日の終わりには、
できなかったことが残りやすくなります。

本当はここまでやる予定だったのに。

あれも終わらなかった。

これもできなかった。

また予定通りにできなかった。

やっぱり自分はダメだ。

そうやって、
一日の終わりに自分を責めてしまう。

でも、
その日の体に対して、
最初から予定が多すぎただけかもしれません。

体が重い朝に、
軽い日の自分を基準にして予定を立てた。

湿った空気の中で、
乾いた日の速度を求めた。

疲れが残っているのに、
回復している前提で予定を組んだ。

そう考えると、
できなかった自分だけの問題ではありません。

予定の組み方が、
今の自分に合っていなかったのです。

できなかった自分を責める前に、
予定の量を見直す。

それも、
自分をととのえる大切な視点です。


重い朝ほど、小さく始める

体が重い朝は、
大きく始めようとしない方がいい。

気合いを入れる。

一気に片づける。

全部リセットする。

今日こそ変える。

そういう始め方は、
体が軽い日ならできるかもしれません。

でも、
重い朝には負荷が大きいことがあります。

重い朝ほど、
小さく始める。

顔を洗う。

水を飲む。

カーテンを開ける。

洗濯物を一枚だけたたむ。

机の上を少しだけ片づける。

メールを一通だけ返す。

ノートを開くだけ。

散歩に出られなくても、
玄関まで行ってみる。

運動できなくても、
肩を回すだけ。

小さく始めることで、
体が少しずつ一日に入っていきます。

小さく始めることは、
弱いことではありません。

重い朝に合った、
賢い始め方です。


体が重い日は、重要な決断を急がない

体が重い朝には、
重要な決断を急がない方がいいです。

疲れている時。

眠い時。

湿度で体が重い時。

気圧の変化を受けている時。

そういう時は、
思考も少し重くなります。

視野が狭くなる。

悲観的になりやすい。

「もう無理かもしれない」と思いやすい。

「全部変えなきゃ」と極端になりやすい。

「やっぱり自分はダメだ」と結論づけやすい。

そんな時に、
大きな決断を急ぐと、
後から少し違ったと感じやすいです。

体が重い朝は、
人生の結論を出す朝ではありません。

今日は、
今日の体に合う一日を組み直す朝です。

決めるべきことを、
少し置いておく。

大事な返信を、
午後に回す。

大きな判断は、
体が少し戻ってからにする。

それだけでも、
自分を守ることになります。


“できる日”の自分を基準にしない

私たちはつい、
調子が良い日の自分を基準にします。

あの日はできた。

あの時は動けた。

以前はもっと頑張れた。

前はこのくらい普通にできていた。

だから今日もできるはず。

でも、
人は毎日同じ状態ではありません。

季節も違います。

湿度も違います。

睡眠も違います。

心の状態も違います。

昨日までの疲れも違います。

同じ自分でも、
その日の条件は毎日違う。

だから、
できる日の自分を基準にしすぎると、
できない日の自分を責めることになります。

体が重い朝には、
今日の自分を基準にする。

昨日の自分でもなく、
調子が良い日の自分でもなく、
理想の自分でもなく、
今朝の自分。

今朝の体。

今朝の呼吸。

今朝の重さ。

今朝の心。

そこから予定を組む。

それは、
自分に甘いのではなく、
自分を正確に見ているということです。


今日の予定を“詰める”から“調える”へ

予定は、
詰めるものではなく、
調えるものだと思っています。

詰める予定は、
空白を埋めていきます。

調える予定は、
自分の状態に合わせて並べていきます。

詰める予定は、
「これだけやる」が中心です。

調える予定は、
「今の自分でどう進めるか」が中心です。

詰める予定は、
できなかった時に自分を責めやすい。

調える予定は、
途中で組み直す余地があります。

体が重い朝には、
予定を詰めるより、
予定を調える。

今日の自分に合う量。

今日の自分に合う順番。

今日の自分に合う速度。

今日の自分に合う余白。

それを見つけていく。

その方が、
一日を最後まで自分のものとして過ごしやすくなります。


体が重い朝の小さな問い

最後に、
体が重い朝に使える小さな問いを置いておきます。

今日は、いつもの何割くらいで始めるのが合っているだろう?

今日、絶対にやることは何だろう?

今日、明日に回してもいいことは何だろう?

今日、減らせる予定はあるだろうか?

今日、深く考えなくてもいいことは何だろう?

今日、体が少し楽になるためにできることは何だろう?

今日、終わった時に「これだけできたら十分」と思えることは何だろう?

全部に答えなくていいです。

ひとつだけでもいい。

体が重い朝に、
自分を急がせる前に、
少しだけ問いを置いてみる。

それだけで、
予定の組み方が変わることがあります。


体が重い朝に、予定を詰めすぎない

体が重い朝に、
予定を詰めすぎない。

それは、
怠けることではありません。

今日の自分を、
ちゃんと見ているということです。

体が重い日には、
重い日の始め方があります。

湿度が高い日には、
湿度が高い日の速度があります。

眠気が残る日には、
眠気が残る日の余白があります。

気持ちが内側に向く日には、
内側に向く日の過ごし方があります。

いつも通りできない朝に、
いつも通りを押しつけなくていい。

調子が良い日の自分を、
今日の自分に重ねなくていい。

今日の体を見て、
今日の予定を調える。

やることを増やす前に、
やらなくてもいいことを外す。

大きく始める前に、
小さく始める。

考えすぎる前に、
呼吸を戻す。

決めすぎる前に、
少し置いておく。

そうやって、
体が一日に追いつく時間をつくる。

それが、
体が重い朝のととのえ方です。

今日、体が重いなら、
まずは予定を少し軽くしてみる。

自分を急がせる前に、
今朝の体の声を聞いてみる。

そして、
今日の自分に合う速度で、
一日を始めてみる。

それだけで、
心と体と思考のズレは、
少しずつほどけていきます。

今日もゆっくり、自分のペースで。

ととのえ職人
五木田穣


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