梅雨の疲れは、怠けではなく調整のサイン
ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣です。
このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。
6月に入り、
沖縄では湿った空気の日が続いています。
小満芒種、
すーまんぼーすー。
沖縄の湿った季節に、
心と体を急がせない。
そんな話も書きました。
気温の数字だけを見れば、
そこまで高くない日もあります。
でも、外に出た瞬間に、
空気が体にまとわりつくような感じがする。
湿気を含んだ風が、
肌に残る。
部屋の中にいても、
どこか空気が重い。
洗濯物は乾きにくく、
床も少し湿っていて、
体の中まで、少し重くなるような感じがある。
梅雨のころは、
ただ雨が多いだけではありません。
空気そのものが変わります。
そして、
体はその空気を受け取っています。
だから、
梅雨の時期に体が重くなることがあります。
眠い。
だるい。
やる気が出ない。
動き出しが重い。
頭がぼんやりする。
気持ちが内側に向く。
そんな日があります。
その時、私たちはつい、
自分を責めてしまいます。
怠けているのかな。
気合いが足りないのかな。
もっとちゃんとしなきゃ。
こんなことで疲れていたらダメだ。
でも、
梅雨の疲れは、
怠けではなく、調整のサインかもしれません。
今日は、そんな話を書いてみます。
体は、数字ではなく空気を感じている
以前、
気温より、湿度に疲れる日
という記事を書きました。
その時にも書いたように、
体は、気温の数字だけで状態を判断しているわけではありません。
体は、空気を感じています。
湿度。
気圧。
風。
光。
雨の音。
空の重さ。
床の湿り。
服のまとわりつき。
汗の抜けにくさ。
そういうものを、
体はちゃんと受け取っています。
気温がそこまで高くなくても、
湿度が高いだけで体は重くなることがあります。
汗が蒸発しにくい。
熱がこもりやすい。
呼吸が浅くなる。
体の表面に、
空気がまとわりつくように感じる。
動こうとしても、
どこか一枚、重い布をまとっているような感覚になる。
そういう時に、
いつも通りの軽さを求めると、
心と体は少しズレていきます。
体は、
「今日は少し重いよ」
と知らせている。
でも思考は、
「いつも通り動けるはず」
と言っている。
このズレが、
梅雨の疲れをさらに深くすることがあります。
体が重い日は、怠けているのではない
体が重い日。
やる気が出ない日。
動き出しに時間がかかる日。
そういう日を、
「怠けている」と決めつけなくていい。
もちろん、
何でも季節や湿度のせいにすればいい、
という話ではありません。
ただ、
体が重いという感覚は、
体からのサインです。
今は少し負荷が大きい。
今は少し回復が追いついていない。
今は少し環境の影響を受けている。
今は少し速度を落とした方がいい。
今は少し予定を減らした方がいい。
そんなことを、
体が教えてくれているのかもしれません。
それを無視して、
「怠けているだけだ」と片づけると、
体の声はどんどん聞こえにくくなります。
体は知らせているのに、
思考が責める。
体は重いのに、
頭が急がせる。
心は少し休みたいのに、
「ちゃんとしなきゃ」が出てくる。
すると、
本当は少し調整すればよかっただけなのに、
必要以上に疲れてしまうことがあります。
梅雨の疲れには、梅雨の理由がある
梅雨の疲れには、
梅雨の理由があります。
雨が続く。
湿度が高い。
気圧が変わりやすい。
日照時間が少なくなる。
洗濯物が乾きにくい。
外に出るのが少し億劫になる。
予定が崩れやすい。
移動に気を使う。
体に熱や湿りがこもりやすい。
暮らしの中の小さな負荷が、
少しずつ積み重なっていく。
ひとつひとつは、
大きなことではないかもしれません。
でも、
小さな負荷が重なると、
体はちゃんと反応します。
湿った空気に疲れる。
雨の音に少し内側へ向く。
曇った空に気持ちが重くなる。
予定が読みにくいことで、
思考が少し疲れる。
こういうことは、
弱さではありません。
自然な反応です。
人は、環境の中で生きています。
天気や季節の影響を受けながら、
心も体も日々変化しています。
だから、
梅雨の疲れを、
自分の意志の弱さだけで見なくていい。
そこには、
ちゃんと環境との関係があります。
調整のサインとして受け取ってみる
体が重い。
眠い。
やる気が出ない。
頭がぼんやりする。
そう感じた時に、
すぐ原因を決めつけなくてもいい。
すぐ答えを出さなくてもいい。
まずは、
「これは調整のサインかもしれない」
と受け取ってみる。
そうすると、
自分への責め方が少し変わります。
怠けているのではなく、
調整が必要なのかもしれない。
気合いが足りないのではなく、
速度を落とす必要があるのかもしれない。
やる気がないのではなく、
体が環境に合わせようとしているのかもしれない。
何もできないのではなく、
今は少しエネルギーを守る時期なのかもしれない。
この見方ができるだけで、
心は少し楽になります。
体の重さを敵にしなくていい。
眠気を責めなくていい。
動き出しの遅さを、
ダメなことにしなくていい。
その代わりに、
今の自分に合う力加減を探していく。
それが、ととのえるということです。
いつも通りを基準にしすぎない
梅雨の時期に疲れやすい人は、
「いつも通り」を基準にしすぎているのかもしれません。
いつも通り動く。
いつも通りこなす。
いつも通り返信する。
いつも通り考える。
いつも通り発信する。
いつも通り整える。
でも、
環境がいつも通りではないのに、
自分だけいつも通りを求めるのは、
少し無理があります。
空気が重い日には、
重い日の動き方があります。
雨が続く日には、
雨が続く日の休み方があります。
気圧が揺れる日には、
揺れる日の予定の立て方があります。
湿度が高い日には、
湿度が高い日の呼吸の戻し方があります。
いつも通りできない日は、
「できない自分」なのではなく、
「いつも通りではない環境にいる自分」なのかもしれません。
そう考えると、
自分を責める前に、
少し調整する余地が生まれます。
今日は少しペースを落とす。
今日は予定を詰めすぎない。
今日は深く考えすぎない。
今日は早めに休む。
今日は体を冷やしすぎない。
今日は呼吸を戻す時間をつくる。
そんなふうに、
その日の環境に合わせて、
自分の速度を調える。
それでいいのです。
梅雨の疲れを深掘りしすぎない
体が重い日や、
気持ちが上がらない日。
そういう時に、
「なぜこんなに疲れているんだろう」
と深く考えすぎることがあります。
何が原因なのか。
何が悪かったのか。
自分のどこがズレているのか。
もっと改善しなければいけないのではないか。
もちろん、
自分の状態を見つめることは大切です。
でも、
梅雨の重さの中で、
思考を深掘りしすぎると、
さらに疲れてしまうことがあります。
体が重い時に、
頭だけで原因探しを続ける。
心が少し内側に向いている時に、
自分の問題を掘り続ける。
湿った季節の中で、
さらに思考まで湿らせてしまう。
そんなことがあります。
体が重い日は、
深掘りよりも、まず調整。
理由を探す前に、
水を飲む。
少し横になる。
温かいものを飲む。
部屋の空気を入れ替える。
早めに寝る。
予定をひとつ減らす。
体をゆっくり動かす。
外に出られるなら、
少しだけ自然の空気に触れる。
考えるより先に、
体を少し楽にする。
それだけでいい日があります。
梅雨のととのえ方は、小さくていい
梅雨の時期には、
大きく整えようとしなくていい。
完璧な朝習慣をつくる。
毎日しっかり運動する。
食事を完全に整える。
部屋をきれいに保つ。
毎日気分よく過ごす。
そんなふうに、
理想を高くしすぎると、
かえって疲れてしまいます。
梅雨のととのえ方は、
もっと小さくていい。
朝、窓を少し開ける。
部屋の湿りを少し逃がす。
肩をゆっくり回す。
白湯や温かい飲み物を飲む。
呼吸を一回深くする。
雨の音を聞く。
スマホを見る時間を少し減らす。
夜は少し早めに照明を落とす。
体が重い日は、予定を少し減らす。
できなかったことを責めずに、
今日できた小さな調整を見る。
そのくらいでいい。
梅雨の季節は、
全部を整える季節ではなく、
少しずつ調える季節。
大きく変えるより、
小さく戻る。
その方が、
心と体に合う日があります。
怠けではなく、体が知らせてくれている
梅雨の疲れを、
怠けだと思うと、
自分に厳しくなります。
もっと頑張らなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。
気合いを入れなきゃ。
このくらいで疲れていたらダメだ。
そうやって、
体の重さにムチを打つようになります。
でも、
梅雨の疲れを調整のサインとして見ると、
自分との関わり方が変わります。
今、体は何を知らせているのか。
何を減らすと楽になるのか。
どこに湿りや重さが溜まっているのか。
どんな速度なら動けるのか。
今日は何をやめた方がいいのか。
何を少し足すと呼吸が戻るのか。
責めるのではなく、
聴く。
急がせるのではなく、
合わせる。
無理に整えるのではなく、
今の自分に合うように調える。
それが、
梅雨の時期には必要です。
専門家にも必要な視点
これは、
一般の方だけでなく、
支援者や専門家にも必要な視点です。
クライアントさんが、
梅雨の時期に体が重いと言う。
やる気が出ないと言う。
運動量が落ちている。
セルフケアが続いていない。
反応が鈍い。
表情が重い。
そんな時に、
すぐに本人の努力不足にしないこと。
環境を含めて観ること。
湿度。
気圧。
睡眠。
予定。
暮らし。
人間関係。
移動。
季節。
そういうものが、
その人の状態にどう影響しているのか。
そこまで含めて観る。
人は、身体だけで生きているわけではありません。
環境の中で生きています。
その人を支えるなら、
その人が受け取っている空気や季節まで含めて観る必要があります。
梅雨の疲れを、
怠けではなく調整のサインとして観ること。
これは、
自分自身に対しても、
誰かを支援する時にも、
大切な視点だと思います。
梅雨の疲れは、怠けではなく調整のサイン
梅雨の疲れは、
怠けではなく調整のサイン。
体が重い日は、
体が何かを知らせています。
眠い日は、
回復が必要なのかもしれません。
やる気が出ない日は、
環境の影響を受けているのかもしれません。
頭がぼんやりする日は、
思考を少し休ませたいのかもしれません。
気持ちが内側に向く日は、
無理に外へ向かわなくていい日かもしれません。
そうやって、
自分の状態を少しやさしく見てみる。
怠けていると決めつける前に、
何を調整したらいいのかを見てみる。
いつも通りできない自分を責める前に、
今日の空気の重さを感じてみる。
その感覚が、
自分をととのえる入口になります。
梅雨の季節。
空気が重く、
体も心も少し内側に向きやすいころ。
無理に前へ進まなくてもいい。
急いで元気にならなくてもいい。
全部を整えようとしなくてもいい。
まずは、
今の自分に合う速度へ戻る。
水を飲む。
呼吸を戻す。
予定を減らす。
体を少し休ませる。
考えすぎない。
そして、
体が知らせてくれている小さなサインを、
なかったことにしない。
梅雨の疲れは、
自分を責めるためのものではなく、
自分を調えるためのサインです。
今日も、
湿った季節の中で、
少しずつ自分の速度へ戻っていきましょう。
ゆっくりと、自分のペースで。
ととのえ職人
五木田穣
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