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55歳 サイドFIRE、5,000万円で足りるか。 9パターンで計算した ~ FIRE後の生活費を試算する③

5,000万円が目標だ、とずっと言ってきた。

でも「5,000万円で本当に足りるのか」をちゃんと計算したことは、なかった。

こんにちは、hachiです。

固定費を棚卸しして、変動費を棚卸しして。
3部作の最後は「サイドFIRE後にいくら必要か」の試算。
数字を出して初めて見えてきたことがあった。


前提を整理する

計算の前に、使った数字を整理しておく。

目標資産: 5,000万円
これは以前から変わっていない。

取り崩し率: 4% / 5% / 6%の3パターン
トリニティスタディという研究がある。
30年間で資産が枯渇しない確率が高い取り崩し率を検証したもので、
「4%なら高い確率で資産が残る」という結論が有名だ。

ただし、これは株式60%・債券40%のポートフォリオが前提。
S&P500や全世界株式の直近10年の実績は年率10%前後(名目)で、
インフレ調整後で実質7〜8%程度(さらに税引き後はここから下がる)。
株式中心で運用するなら、5〜6%でも成立しうるという見方もある。
ただし直近の好調相場を根拠にするのは注意が必要という指摘もある。

自分が5%を選んだ根拠は別の記事に書いた。
今回は4%を保守的な基準として置き、5%・6%と並べて比較した。

取り崩し口座: NISA口座が前提
60歳以降は企業型DCも加わる予定。
特定口座は貯金扱いで、試算には含めていない。

副収入: 月10万 / 20万 / 30万の3パターン
サイドFIREなので、働き続ける前提。
専門職を活かしたコンサルや業務委託を想定している。
10万は週1〜2日程度のイメージ、
30万はかなり働いている感覚になる水準だ。
「どこまで働くか」を幅で見るために3つ並べた。

変動費の目標: 月20〜30万
念のため統計も調べた。
総務省の家計調査によると、
65歳以上の単身無職世帯の消費支出は月約15万円。

ただ、年齢も違うし、前提も違う。
そのまま当てはめるのは難しかった。

結局、変動費を棚卸しして
削りたくないものを残した上で
月20〜30万を目標に置くことにした。
旅行などの大きな出費は別枠で考える。


FIRE後の固定費を確認する

固定費を棚卸しした記事で、見落としていたものがあった。

所得税、住民税、社会保険料だ。

現役のあいだは給与天引きなので「固定費」として意識していなかった。
でもFIRE後は自分で払う。国民年金・国民健康保険・所得税・住民税。
これが毎月のコストとしてのしかかってくる。

副収入の額によって変わるので、3パターンで概算を出した。

国民健康保険料と所得税・住民税は自治体・所得構成によって大きく異なる。青色申告控除等でも変わるため、あくまで感覚値として置いておく。

固定費の棚卸しで出した固定費(207,000円)に合算すると:

  • 副収入10万の場合: 約24.5万円/月

  • 副収入20万の場合: 約27万円/月

  • 副収入30万の場合: 約30万円/月


パターン表で見る

取り崩し額を月換算すると:

  • 4%: 約16.7万円/月

  • 5%: 約20.8万円/月

  • 6%: 約25.0万円/月

これに副収入を足して、固定費を引いた残りが変動費になる。

変動費として確保できる額(月)

目標の月20〜30万に届くのは、副収入30万 × 取り崩し5〜6%、あるいは副収入20万 × 取り崩し6%あたりだ。

副収入10万だと、どのパターンでもかなり苦しい。

自分は副収入20〜30万・取り崩し5%が現実的な目標か。


5,000万円で足りるか

表を見て感じたのは、「副収入がカギだ」ということだ。

5,000万円があっても、副収入10万では変動費がほとんど残らない。
逆に副収入30万あれば、取り崩し5%でも月21万の変動費が確保できる。

「5,000万円で足りるか」という問いへの答えは、
副収入をいくら稼ぐか次第、というのが正直なところだ。

取り崩し6%は数字が良く見えるが、長期では資産が縮小するリスクがある。
30年後まで取り崩し続けることを考えると、
自分は5%を軸に置いておきたいと思っている。

55歳でFIREした場合、60歳から年金を繰り上げ受給できる。
24%の減額にはなるが、その分早く取り崩しを減らせる。
自分は60歳からもらう前提で考えている。

受給タイミングをいつにするかも試算に影響する変数のひとつで、
副収入の額と合わせて、答えは人によって変わる。


まとめ

固定費、変動費、試算と、3回並べてみて分かったことがある。

「5,000万円あれば大丈夫」という固定値はない。
副収入をいくら稼ぐか、年金をいつからもらうか。
変数がいくつかあって、その組み合わせで答えが変わる。

逆に言えば、変数は自分で動かせる。
それが出口設計を考える意味だと思っている。

数字を出す前より、少し見晴らしが良くなった気がする。

数字の精度はまだ粗い。
税金も年金の正確な額も、概算の域を出ていない。
ただ、粗くても「見えた」と「見えていない」では全然違う。

55歳まであと5年。
出口戦略は資産形成以上に大事だと思う。
精度を上げながら、このシリーズを続けていくつもりだ。


※本記事は情報共有を目的としたものです。投資・資産形成はご自身の判断と責任で行ってください。

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