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制作過程

刺繍アートフェスティバル2026へ参加
今回の刺繍アートフェスティバル2026への参加、去年の夏、色々な作品を実際に間近で見て、自分も何か考えて作ってみたいと思ったのが始まりでした。

結構早い段階で、自分の頭の中でやってみたい刺繍のアイディアや絵も浮かんでいたのですが、いざそれを図案にして刺繍しようとすると、これが結構難しくて糸で表現してみるとなんか違うとなり葛藤も色々出てきて、煮詰まってしまうこともありました。

文字を刺繍したい
アンティークなものが好きなので、アンティークな家具やインテリアに合う刺繍デザインにしたい。せっかくなので芯入りサテンステッチのアルファベットの文字も入れたい。 

最初は中世の時代の装飾写本のような雰囲気のものを制作したかったのですが、文字数も多く大きさも小さくなります。 図案を描くに当たって一番難しく感じたのが文字を書くことでした。

行間、文字のスペース、文字の大きさなど

文字はOLD ENGLISHというゴシック体のフォントやカリグラフィーの文字を参考にしながら、少しアレンジしました。本当はもっと長い文章を刺繍したかったのですが、同じサイズに揃えて小さな文字を羅列して書き出すこと、それを刺繍で表現するというのはとても大変な作業であるということに気づいて、長い文章は諦めて短い文章にしました。  

ゴシック体の文字を刺繍するにあたって、サテンステッチではなくて他のステッチも試してみたのですけど、黒とか濃い色だったら、サテンではなくても良かったと思うのですが、白系の糸で表すとなるとサテンのほうが綺麗だと感じて、全ての文字をサテンステッチにするとなると長い文章では文字も小さくなるので大変すぎる〜となったのでした。 

カリグラフィーに関してはペンとインクは持ってますが、独学で普段全然練習もしてなくて綺麗にあまり描けないので、もし長い文章にしたら、文字を均一に揃えて描くのは今の私では無理そうなのですぐに諦めて短い文章となりました。 

どんな文章にするか無茶苦茶悩みました。 尚且つアルファベットのデザインがしやすいもの、アルファベットも文字によっって形や雰囲気が全然違います。 

私にとっては 『 L  』が 一番扱いやすくていいなぁと感じて L で始まる文章、何入れるってなりました。 

英語で入れる? フランス語にする?

最初、動物はテディベアではなくてうさぎと小鳥の予定でした。でも、ふと以前モールで作ったテディベアが意外とアンティークや刺繍に合うなぁと感じて、これを刺繍にしてみたらどうなるかと試しに刺したのが始まり。

刺繍のモデルになったモールベア

文字は本当はフレームにしたものと同じ無地の布に刺す予定で、試し刺しもしていたのですが、無地だとなんだか寂しい。それで、使い道がなくて困っていたイギリスの花柄の生地の端切れに試しに刺してみたら、こっちの方がいいかもと感じて使うことにしました。

大きさがなんとも中途半端でしたが、やっと使える日が来た


OLD ENGLISH の L  をアレンジ

ゴシック系の文字自体のイメージが、通常黒が多く文字もカクカクとしたデザインであることが多いので、どうしたら柔らかい雰囲気になるのか、使用した生地の柄がちょっとシックな感じのデザインだったので、組み合わせようと思っていたテディベアが可愛いらしい雰囲気なので、合わないかな〜どうしようとしばらく悩みました。 

ここからどのように展開していこうか、毎日眺めては思案してました

テディベアはやめて、違う雰囲気の動物の刺繍にすることも考えたのですが、せっかくなのでやはり利用したい。それで、考えついたのが、ベアの背景に同様に芯入りサテンステッチの文字を入れることでした。 こちらも一応ゴシック体で 「 O 」 のアルファベット、フランス語のOurs(クマ)から来ています。 誰もこれがゴシックのOだと気づく人はおそらくいないかもしれません(苦笑) カリグラフィーの人は気づいてくれるかなぁ。

他にもOから続く文章を横に入れることも実は考えてましたが、余白も大事かなと思い加えるのは辞めました。

このOは布に直接フリーハンドで図案を描き込みました。 

一番最初に考えたものから、どんどん違うものになっていって悩みつつも少しずつ変更しながら最終的には最初に考えていたものとは全く違うデザインになってしまったのですが、それでも自分の好きを集めた雰囲気のものになりました。

その後、また他の刺繍を入れていったのですが、なんか違うと糸を解いては図案を書き直し、なんか違うってことを数回繰り返してました。あまりやりすぎると布が痛みます。 毎日制作途中の布を眺めながら、ああでもないこうでもないと時間だけが過ぎていきました。

アクセントでビーズを使い始めてから、ビーズも可愛いなぁとビーズもところどころに入れようと他の刺繍部分にもビーズを散りばめてみました。

このフレンチノットとビーズの植物は特に下書きは描かずに思いつくまま刺しました。

全体のバランスを見ながら、思いつきでフレンチノットステッチを刺して、ビーズも散りばめてみたら可愛い。 そして、その木にハートをぶら下げました。(写真では切れちゃってて見えません) たまたま、手芸のものを整理していたときにひょっこり出てきたハート、テーマがLOVEなのでちょうどいいやとなりました。

当初、プロクリエイトのアプリを使ってデジタルアートで図案を作ってみようと張り切っていました。デジタルだったら簡単に修正も可能だし、同じ形などコピーできたり、左右対称にしたい場合はそちらの方が便利かもと思っていたのですが、まだ慣れていなくて💦 使いこない。

直接紙に描いた方が早いし楽

でも、いつかデジタルで刺繍図案を描くことにも挑戦してみたいです。

結局ずっとフリーハンドで直接布に描きながらの刺繍となりました。文字は事前に紙に書いたものを写して描き写してますが、他の部分の刺繍は一発ではできなくてほどき直してやり直した箇所もあります。 

その後、刺繍ルームの方でサテンステッチの特訓の機会があったのですけど、その前に文字の刺繍は完成させてしまっていたので、もう解いてやり直しはやりたくなくて無理かもって思い、そのままにしました。 自分のサテンステッチに100%満足していたわけではなかったのですけど、1個やり直したらきっと全部やり直したくなってしまうと思うので、キリがなくなるかもしれないので完璧を目指すのはやめてこれはこれで味があると受け入れることにしました。

多少不出来でもいいやと。

しかし、いざカルトナージュのフレームに仕立てることになった時、失敗したと感じたことがありました。 糸のつながりがもろ浮き出て見えてしまう箇所があることに気づいて、その都度糸の処理をすべきだったと後悔しました。一度のりで貼り付けたところをまた剥がすのも怖くて、かと言って一から刺繍をし直すのも大変です。 カルトナージュのフレームの部分もまたカットしないといけなくなります。 厚紙のカットにまだまだ慣れていなくて、カッターで真っ直ぐカットするのは一苦労。その前に線を真っ直ぐ引くという単純作業でさえ、私にとってはなかなか大変な作業。 正確に測って真っ直ぐカットする、これが意外に難しかったりします。その作業をまたするなんでもうやりたくない。 もう自分なりに頑張ったではないかという気持ちでいっぱい。 

失敗も自分の一部、何回も布の上で描き直しては刺し、解いてはやり直し、時には思いつくまま刺繍していった部分、それはその時しかできなかったもの、同じものをまた作るとしてもそれはもう同じではないというか、これが誰かに納品する作品だったらやり直して完璧に仕上げた方がいいと思うのですが、一からやり直すのも何か違う気がして、全ての作業がもう自分の作品のような、自分的にはこれはどうかなと思えたとしても、それも全て自分の手から生み出されたもので、今回の自分の刺繍のテーマ、LOVE(愛)にも繋がっています。

Love is … everything

自分の好なもの(LOVE)を詰め込んだ作品と展示予定のキャプションには書かせてもらってますが、これまでの全ての工程を丸ごと受け止めて愛そう、ちょっとアレっと思えてしまう部分も全部含めて愛しい私の作品。  そんなふうに受け止めてられたらと今は思っていたりします。

ちょっと変かも、うまくできてないかも、そう思える部分も大切な自分の作品の一部、自分の作ったものへのLOVE、頑張った自分へのLOVE

このLOVEが誰かの心に届いたらいいなぁという想いも込めて。

上記の文章は少しずつ書き溜めていました。

5月に写真審査のための写真を提出。 審査が終了し、6月10日、今日、作品が展示されることになりましたというお知らせをいただきました。 大作が多いので、ひょっとしたら無理かもと思っていたのですが、展示されることになって嬉しいです。 

写真撮影もすごく難しくて、全体の写真とアップの写真の2枚を提出する必要があったのですが、四角い作品だったので、どのように入れようかちょっと悩みました。また、写真と実物では糸の艶とか雰囲気も結構違います。

まだちょっと気恥ずかしい気持ちがありますが、お近くの方は是非直接作品を見にきていただけたら嬉しいです。

入場は無料です。様々な作家さんの作品が約130点ほど並びます。入場者が気に入った作品を選んで投票できます。 それ以外に、マーケットブースでキット、手芸資材の販売や刺繍の実演、運営員の特別展示などもあります。

刺繍アートフェスティバル
2026年7月16日〜20日 11時〜17時 17日のみ18時まで
場所は新宿駅
ヒルトピアアートスクエア (ヒルトン東京地下1階)
ヒルトピアショッピングアーケード内

〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目6−2

⚪︎新宿駅から徒歩15分またはバス
⚪︎西新宿駅からは地下道で直結 徒歩で約2分 
 都庁駅からは約3−4分
(前回地下道から行きました。外に出ないで行けるので便利でした) 

バスはヒルトン東京行きのシャトルバスが新宿駅西口から出てるそうです。

詳細は公式サイトのリンクもご参照ください


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