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気づいたらコスパ中華ブランドに囲まれていた話——Anker・UGREEN・Xiaomi・SwitchBotがデスクを埋めるまで

夜10時、照明が勝手に消えた

平日の夜10時。リビングのデスクでnoteの下書きをいじっていると、ふっと手元の照明が消えました。

消したのは僕ではありません。SwitchBotのスマートプラグです。「そろそろ今日は終わりにしよう」という合図として、自分で仕込んだ自動化が作動しただけのことでした。

暗くなったデスクをぼんやり眺めながら、少し前に書いた記事のことを思い出します。ふとデスクを見渡したら、キーボードもマウスもヘッドセットも全部Logicoolだった——という話です。

あの夜と同じ目線で、もう一度デスクを見渡してみます。

USB-CハブとケーブルはAnker。 充電器とモバイルモニターのスタンドはUGREEN。 カバンの中のモバイルバッテリーはXiaomi。 たったいま照明を消したスマートプラグはSwitchBot。 そして床で充電待機しているロボット掃除機は、AnkerのグループブランドであるEufy。

「……あれ。今度は、ほぼ全部アジア発のメーカーだ」

Logicool沼から這い出したと思っていたのに、いつの間にか別の沼に落ちていたようです。

この記事では、その沼の正体を整理します。Anker・UGREEN・Xiaomi・SwitchBotという4つのブランドが、なぜ僕のデスクと生活を埋めていったのか。

それぞれの製品体験をたどりながら、

「中国・アジア製ガジェット」という先入観が崩れていった過程を書きます。

我が家の掃除機Eufyちゃんが微笑んでる

第1章:かつて僕は、中国製ガジェットを買わない人間だった

Amazonの検索結果を、そっと閉じていた頃

数年前の僕には、Amazonで身についた妙な癖がありました。商品ページを開いて、聞いたことのない中国メーカーの名前を見つけると、そっとブラウザバックする——スペックも価格も見ずに、です。

「中国製ガジェットは、安い代わりにすぐ壊れる」「サポートが壊滅的で、不良品を掴んでも泣き寝入りになる」——そういうイメージが頭にこびりついていました。

根拠がないわけではありません。格安の中国メーカー製アクセサリーが半年で接触不良を起こしたこと。安い充電器を使っていたら、スマホへの充電が急に不安定になったこと。そうした失敗体験が積み重なって、「中国製は避ける」という暗黙のルールが自分の中に出来上がっていました。

その呪縛を最初に破ったのが、Ankerです。

充電器が壊れた夜、仕方なく買ったもの

愛用していたサードパーティのUSB充電器が壊れた夜のことです。コンビニに走る気力もなく、Amazonで「明日届くもの」を探しました。レビュー数が多くて、評価が高くて、価格が手頃——という条件でフィルターをかけると、上位に並んでいたのがAnkerでした。

「まあ試しに」と思ってポチりました。

翌日届いた充電器は、箱を開けた瞬間から今までのものと違います。プラスチックのギシギシ感がなく、コンセントへの差し込みがスムーズで、充電速度は体感でわかるほどの速さです。1週間後には、「まあ試しに」という感覚はきれいに消えていました。

これが、僕の「アジア系ブランド偏見」が崩れた最初の瞬間です。

第2章:Anker——「失敗しない」を担保してくれるブランド

デスクの裏に潜り込んだ日曜の午後

ある日曜の午後、デスクの裏に潜り込んで配線を組み直していたときのことです。手に取るケーブルが、どれもこれもAnkerのロゴ入りであることに気づきました。

いまの僕のデスクでAnkerが担っているのは、USB-CハブとUSB-Cケーブルです。自作デスクトップPC(NixOS)にはモニターやキーボード、外付けストレージなど複数のデバイスをつないでいますが、そのハブ役を務めているのがAnkerのUSB-Cハブです。電源供給しながら複数ポートを展開できるパススルー充電対応で、デスクの配線が一気にシンプルになりました。ケーブルもAnker製で揃えており、Pixel 10aや、カフェ持ち出し用のLifebook U939との接続に毎日使っています。

AnkerのハブやケーブルをLinux(NixOS)で使う最大のメリットは、追加設定が一切不要なことです。格安ブランドのUSBハブを使っていた頃は、NixOSで認識が不安定になることがありました。Ankerのハブは繋いだ瞬間から、何の設定もなく動きます。USB標準規格に忠実な実装をしているからこその挙動で、Linuxユーザーにとってはひそかな、しかし決定的な強みです。

データ転送用(こちらのケーブルは高いですが、映像出力も対応してます。)


充電用(映像出力非対応ですが、高速充電に対応しています)


Eufy掃除機で「ブランド拡張」を実感した

Ankerで特に驚いたのが、Eufyのロボット掃除機の体験です。

「充電器の会社が掃除機?」と半信半疑のまま買いました(詳しくは[[【長期レビュー】ロボット掃除機:Anker Eufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station]])。結果として、これが予想を大きく上回る買い物になります。充電器で培われた品質とサポートの信頼が、そのまま家電にも引き継がれているのです。「Ankerが作ったなら大丈夫だろう」という直感が正しかったと証明された瞬間です。

今では平日の昼間、誰もいないリビングを毎日確実に掃除してくれる、なくてはならない存在になっています。

僕が使っているモデル


他にもたくさんのモデルがあります


「Ankerで揃えておく」という合理的な思考停止

Ankerには「迷ったらAnkerでいい」という安心感があります。ハブ・ケーブル・ロボット家電——このあたりのカテゴリーは、細かくスペック比較をしなくても、Ankerを選べば大きく外すことがありません。正直に言えば最安のブランドではないのですが、ガジェット選びに脳を使わない自由を数百円の差額で買えると考えれば、十分すぎる対価だと思っています。

Ankerのブランド戦略そのものについては以前の記事(【特集】気づくとAnker製品ばかり買っている件——"中華の星"が世界を制したブランド戦略を解剖する)で詳しく書きましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。

第3章:UGREEN——「縁の下」に気づいたとき

週末のスターバックス、隣の席の充電器

週末の午前、スターバックスの窓際の席でLifebook U939を開き、noteの原稿を書く——それが僕の定番の過ごし方です。コンセントに挿すのは、UGREENの65W充電器。隣の席の方が使っている純正アダプターより、ふた回りほど小さいサイズです。

UGREENとの出会いは、この充電器でした。カフェ用の充電器を買い替えようとAmazonを眺めていたとき、AnkerとUGREENが同じ価格帯に並んでいたのです。スペックを見比べると、そのときのUGREENのモデルが出力の柔軟性で一歩上回っていました。「試しに」という気持ちで選んだのが、UGREENを使い始めたきっかけです。

届いた充電器は、コンパクトなのに発熱がよく抑えられています。GaN(窒化ガリウム)採用の設計で、長時間使っていても熱くなりにくいのです。数時間こもって原稿を書くカフェ作業では、この差がじわじわ効いてきます。


他にもたくさんの充電器が手頃な値段で出ています


モバイルモニターのスタンドという「意外な出会い」

UGREENをもう一段信頼するようになったきっかけは、タブレットスタンドです。

自宅のデスクは27インチメインモニターと、JAPANNEXT製モバイルモニターの2枚構成にしています。このモバイルモニターを使いやすい角度に立てておくスタンドを探していたとき、候補に上がったのがUGREENのタブレットスタンドでした。

「タブレットスタンドをモバイルモニターに使う」という少し変則的な使い方ですが、安定感は十分で、角度調整の幅も広く、まったく問題なく機能しています。本来の用途の外側でも破綻しないこと。この余裕こそが、UGREENの設計の堅牢さを物語っていると感じました。

けっこう頑丈な作りです


UGREENはAnkerとどう違うのか

僕の中での使い分けはこうです。AnkerはハブやケーブルなどPC周りの接続・拡張。UGREENは充電とスタンド類の物理的なサポート

重なる領域もある2ブランドですが、UGREENの持ち味は「どこに使っても破綻しない実直な設計」にあります。派手さはないけれど、使うたびに「堅い仕事をするなあ」と思わせてくれる、縁の下の職人のようなブランドです。

第4章:Xiaomi——「次の沼」の予感がしているブランド

カバンに放り込む、ベージュ色のケーブル

出かける前、カバンにモバイルバッテリーを放り込む——この何気ない動作の主役が、いつの間にかXiaomiに替わっていました。

きっかけは、Ankerのモバイルバッテリーとの比較検討です。容量と価格のバランスでXiaomiが一歩上回っていて、「Xiaomiか……」と少し迷いつつも、レビュー評価の高さに背中を押されて購入しました。

使い始めてすぐ気づいたのは、充電速度です。Pixel 10aへの充電が、これまで使ってきたモバイルバッテリーと比べて体感で明らかに速いのです。コンパクトな外形に収まっていながら、使い勝手はAnkerに引けを取りません。

「Xiaomiって、ちゃんとしてるんだ」——これが最初の正直な感想です。

かなり使い込んでるので汚れてます


他にも手頃な値段のモバイルバッテリーがたくさん出ています。


PCモニターが、気になっている

実はいま、Xiaomiの製品でひとつ気になっているものがあります。

PCモニターです。

Xiaomiのディスプレイは、同スペックの日本・韓国メーカー製品と比べてかなり価格が抑えられています。現在のデスクは27インチFHDのメインモニターとモバイルモニターの2枚構成ですが、メインモニターをより高解像度・高リフレッシュレートのものに替えたいと考えたとき、真っ先に候補に上がるのがXiaomiなのです。

ただ、まだ購入には踏み切れていません。モバイルバッテリーで「ちゃんとしている」という確認は取れたものの、毎日何時間も向き合うメインモニターとなると、もう少し実績を見てから判断したいというのが本音です。

それでも、「次に買うとしたらXiaomi」という気持ちは確実に芽生えています。これが新しい沼への入口なのかもしれません。

第5章:SwitchBot——「照明を制する者はデスクを制する」

冒頭の「夜10時」の種明かし

この記事の冒頭で、夜10時に照明が勝手に消えた話を書きました。あの演出の正体が、SwitchBotのスマートプラグです。

デスク周りのスマート化を考え始めたとき、真っ先に手を出したのがスマートプラグでした。照明の電源タップに挟むだけで、スマホからオン・オフできるようになります。さらにスケジュールを組めば、決まった時間に自動で照明が落ちます。「そろそろ仕事を終わりにしよう」という合図を、照明そのものがくれる仕組みです。

縁の下のちから持ち


なぜSwitchBotを選んだか

スマートプラグの選択肢は、Meross、TP-Link Kasa、そしてSwitchBotといくつかありました。

SwitchBotを選んだ理由は2つです。ひとつは日本法人(Wonderlabs Japan)があること。スマートホームデバイスは導入後のサポートや日本語情報の充実度が重要で、その点でSwitchBotには安心感がありました。もうひとつはSwitchBot Hub Miniとの連携を将来的に検討できること。今はスマートプラグ単体ですが、SwitchBotは赤外線リモコンや温湿度センサーなど、デバイスを増やすほど便利になるエコシステムを持っています。

照明を「自動化」して気づいたこと

照明の自動化を始めてしばらく経ちます。

それまでの僕は、「もう少しだけ」とダラダラとデスクに座り続けることがよくありました。今は決まった時間に照明が落ちると、自然に「今日はここまで」という気持ちになります。デバイスが自分の行動を穏やかにコントロールしてくれている、という感覚です。

スマートプラグ1個、数千円の投資で、デスクとの向き合い方が少し変わりました。

最近気になってる商品がこれ

第6章:4ブランドを並べて見えてきた「アジアブランドの新しい正体」

4つのブランドの体験を整理してみます。

4つに共通しているのは、「アジア系ブランド」という先入観を、使った後に感じさせないという点です。

Ankerは「失敗しない安心」を、UGREENは「見えない部分の品質」を、Xiaomiは「価格破壊の体験」を、SwitchBotは「自動化の入口の低さ」を、それぞれ体験させてくれました。きっかけはバラバラでしたが、使い始める前の「どうせ〇〇だろう」という思い込みが、全部ひっくり返ったという点では共通しています。

「アジア製ガジェット」という括りは、もう意味をなさないのかもしれません。4社はそれぞれ異なる哲学を持つ、まったく別の存在です。出身地は、品質の指標にはなりません。

向いている人・向いていない人

これらのブランドを取り入れるのが向いている人

  • コスパよりも「失敗しない確率」を優先したい人——4ブランドとも、価格帯に対する品質の安定感が高い

  • LinuxやNixOSを使っている人——Anker・UGREENはドライバ不要で標準規格準拠。相性トラブルが少ない

  • スマートホームを低コストで始めたい人——SwitchBotはスマートプラグ1個から試せる入口の低さが魅力

  • デスク環境の「縁の下」を丁寧に整えたい人——充電器・ハブ・ケーブル・スタンド類のような地味な部分にUGREEN・Ankerは刺さる

別の選択肢を検討したほうがいい人

  • 性能を突き詰めたいオーディオファイルやガジェットマニア——4ブランドとも「必要十分」が主軸。極限の性能には物足りない場面もある

  • デザイン・所有感を重視する人——実用性が主軸のブランドが多く、見た目のプレミアム感は日本・欧米ブランドに劣る場合がある

  • スマートホームのプライバシーに強い懸念がある人——中国系企業のデータ管理が気になる場合、SwitchBotは日本法人があり比較的安心だが、Xiaomiのスマートホーム製品については導入前に各自の基準で確認したい

おわりに:Logicool沼の次に落ちた沼の、正体

Logicoolの記事で、僕はこう書きました。

「信頼できるブランドとは、派手に魅了してくれるブランドではなく、使うたびに『選んで良かった』と思わせてくれるブランドのことを言うのではないか」

Logicool沼を振り返って書いた言葉ですが、今のデスクを見渡すと、AnkerにもUGREENにもXiaomiにもSwitchBotにも、まったく同じことが言えます。

買った瞬間に感動するわけではありません。使い続けるうちに「そういえばこれ、一度も困ったことがないな」と気づきます。それが静かに積み重なって、いつの間にか「次もこのブランドでいいか」という判断に変わっているのです。

「中国製」「アジア製」という括りで避けていた頃の僕に、今のデスクを見せてあげたいと思います。品質の基準は製造国ではなく、使う人間の体験にどれだけ誠実であるか——それを、夜10時に照明を消してくれる小さなプラグたちが教えてくれました。

記事の誤字脱字の確認と修正、イラスト編集に生成AIを使用しています

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