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高校受験体験記|作文と小論文の違いとは?推薦入試で必要な力をわかりやすく解説

高校受験の推薦入試で出される「作文」と「小論文」は何が違う?
作文は文章力、小論文は文章力+読み取り+思考力が必要です。
都立・私立の出題傾向もあわせて整理し、初めてでも迷わないように基礎から解説しました。


この記事は 「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第12話です。
▼前回はこちら


“作文”と“小論文”は、違うけど同じ

推薦入試で出題される「作文と小論文の違い」が不安な受験生と保護者へ。
文章力だけでは書けない小論文の特徴と、都立・私立の出題傾向をやさしく整理しました。

ライターとして、文章を扱う者として、これだけは言っておきたい。

作文と小論文は違うけど、同じである。

「文章」に携わって30年ほど。

そんな私が、
作文と小論文は違うけど、同じである。

って言うなんて……

謎解きなのか(笑)
それとも、私はバカなのか(笑)

今回は、この「違う」と「同じ」を解説していきます。

私個人としては、「同じ」だと考えています。

私にとって、そして、私の文章術を伝えてきた子どもたちにとって、正直、「作文」と「小論文」の境界線ってあまりない。
特に「文章を書く」という点においては。

ただ、作文と小論文では、求められるもの・目的が違う、ということはある。

【作文】自分の気持ちや経験を書くもの

【小論文】資料を読み取り、論理的に考えを書くもの

これが「違う」部分です。

作文でも小論文でも、「文章力」は同じ

では、作文と小論文を書くとき、「文章を書く」ことに違いはあるのでしょうか?

これはNOです。
私は同じだと考えています。

よく「作文と小論文は違います」と言っている方がいますが、私としては

「いやいや、どちらも 結論→理由→結論 の型で書けますよ」
という意見です。

作文も小論文も「結論→理由→結論」で書ける。

この型、ですね。
この型については、
「書けない」と悩む前に。“結論→理由→結論”の型で文章はもっとラクになる
でも詳しく解説しています。
※ライター&文章初心者の方向けに書いた記事ですが、高校受験でも考えは同じです。


なぜ、そんなにも強気で言い切れるかというと……

子どもたちで実験したからです(笑)

実は、子どもたちが小学生低学年頃から作文も、ずっと一貫して「結論→理由→結論」で書いてもらっていました。

たとえば、「遠足の作文」を書くときはこんな感じ。

【結論】私は遠足が楽しかったです。

【理由】理由は2つあります。
① お弁当がおいしかったから
② 友達と思いっきり遊べたから

【結論】だから遠足が楽しかったです。またみんなで行きたいです。


いかがでしょう?
作文なのに、「結論→理由→結論」の構造(型)になっています。

ちょっと親バカも入っていて、申し訳ないのですが……
この型のおかげで、3人の子どもたちは、文章を書くことへの恐怖心がありません。

むしろ、得意なので、いつもどんな作文のお題でも、さらりと書いてしまいます。
※「作文書くの、めんどくさい…」とは、よく言っていますが(笑)

なので、作文と小論文の「文章を書く」は「同じ」です。


結局、作文と小論文は何が違うの?

「作文と小論文は“文章力”という土台は同じ」という話をしてきましたが、ここでよく出てくるのがこの疑問。

● 作文と小論文って、何がどう違うの?
● うちの子、作文は得意なのに、小論文になると急に書けなくなる…なぜ?


実は、この“モヤモヤ”、多くの方が直面するお悩みです。

そこで、ここでは、
● 作文と小論文の違い
● なぜ、小論文になると急につまずくのか?

を整理していきたいと思います。

 

最初に、いきなり結論です。

最初に、結論を言ってしまうと、
小論文は、文章力の他に“読み取り力”と“思考力”が必要だからです。

下記の図をご覧ください。

小論文は、文章力の他に、読み取る力・思考力が必要。

小論文とは、《読み取り》《思考》が土台になって、その上に文章力が乗っています。
つまり、2階建て構造です。

一方、作文はこの「文章力」だけでOKです。

これが、作文と小論文の いちばん大きな違い です。
ここからは、より深く見ていきましょう。

作文:自分の気持ちを論理的に書けばOK

作文は 自分の主観や考えを文章にしていきます。

● 自分の体験
● 心の動き
● 楽しかった/悲しかった/気づいたこと

こうした感情や出来事を書きます。

そして、これらを 「結論→理由→結論」 の型に当てはめれば、作文は完成します。
つまり、
文章力(=型)があれば書ける

のが、作文です。

我が家の子どもたちが、小さい頃から作文がスラスラ書けていたのは、まさにこの型のおかげ。

「何を書けばいいかわからない…」
という不安がないので、文章への苦手意識もありません。

小論文:読み取り→考える→書く の“3ステップ”が必要

一方の小論文は構造がまったく違います。

小論文は、
読み取り → 考える → 書く
の3ステップでできあがります。


【ステップ1】読み取りをする
 ● 課題文に何が書いてある?
 ● 筆者の主張は?
 ● 資料から何が読み取れる?
 ● なにが根拠になっている?

まずは、ここができなければスタートラインに立てません。


【ステップ2】自分の主張を考える
読み取った内容をもとに、
「私はどう考える? その理由は?」
を論理的に考えていきます。


【ステップ3】書く

最後に、ステップ1と2で整理した内容を文章としてまとめます。


つまり、
文章力の前に《読み取る+考える》が必要
なのが小論文です。

ここが、作文との最大の違いであり、子どもたちがつまずくポイントでもあります。

文章力はあるのに
「……書けない」
「何を書けばいいかわからない」
となっているのは、読み取りと思考の部分で止まっているから。

だから小論文は、文章力だけでは突破できない科目 なんです。

でも裏を返せば……

文章力(結論→理由→結論)ができている子は、小論文の“基礎”はすでに持っているということ。

ここを知ると、親も子どもも安心できるのではないでしょうか。


東京都の高校受験|作文と小論文の出題傾向をまとめてみた

ここまで読んで、

じゃあ、うちの子は作文型?小論文型?
どっちの対策をすればいいの?

と気になった方もいらっしゃるかと思います。

現受験生のご家庭は、すでに把握されていらっしゃると思いますが、今後受験される方のために、ここでいったん整理しておきましょう。

東京都立の傾向

まずは、東京都立高校から。

作文か小論文かは「入試要項」に全部書いてあります。

令和8年度の内容はこちらから確認できます。
▼東京都教育委員会
『令和8年度東京都立高等学校募集案内・応募資格審査取扱要項』
7.入試実施方法一覧(PDF)


これは、毎年10月ごろに東京都教育委員会が発表している、都立の入試要項です。
中学校から配られた冊子にも、同じ一覧が載っています。
(長男の中学校でも冊子配布がありました)

私が実際に冊子を見たところ、都立はざっくり以下の傾向でした。

【小論文】
 ● 自校作成校
 ● 自校作成に近い上位校(いわゆる進学校)

【作文】
 ● その他の高校

難関校・進学校と言われる学校は小論文、それ以外の多くの学校は作文、という構図です。
ただし、例外もあるので、必ず上記PDFで 「自分が受けたい学校」 をご確認ください。

私立高校の傾向

私立も、実は都立とほぼ同じ傾向があります。

【小論文】
 ● 
大学付属校
 ● 上位校(進学校)

【作文】 
 ● 中堅校

私立も、入試要項に 「作文」か「小論文」か が書かれています。
まずは、受けたい学校の入試要項を見てみましょう。


まとめ|“作文”と“小論文”は、違うけど同じ

冒頭で書いた
作文と小論文は違うけど、同じである。」

この意味は伝わったでしょうか?

謎解きのような書き方でしたが(笑)、
受験生のご家庭にとっては、なかなか複雑でわかりづらい部分だと思ったので、今回の記事にしてみました。

作文と小論文の違いは、この2つだけ。

● 作文は「文章力」だけで書けるもの
● 小論文は「文章力」+「読み取り」+「思考」が必要なもの

この違いさえ理解していれば、どちらの対策をすればいいのか、迷わなくなります。

推薦入試を受ける方、そして今後受験を予定されているご家庭の参考になれば嬉しいです。

そして、推薦入試を受ける子たち。
そして、我が家の長男へ。

受験校も決まり、あとは突き進むのみ!

みんな、やってやろうぜ~~~!!!


 この記事は「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第12話でした。
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