高校受験体験記|公立・私立だけじゃない。第3の選択肢“通信”
通信=勉強できないはもう古い。
集団が合わない子ほど力を取り戻せる学び方です。
塾に通う1割が通信生という今のリアルと、次女が笑顔を取り戻した“通信×塾”の学び方をやさしく紹介します。
この記事は 「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第14話です。
▼前回はこちら
公立でも私立でもない。“第3の選択”としての通信
通信高校という選択。
私は、これをけっこうおすすめしたい。
高校選びの話になると、ほとんどの情報は
「公立(都立)か、私立か」
という二択が前提になっています。
実際、私もこれまでこのシリーズで、ずっと「公立(都立)か、私立か」の話しかしてきませんでした。
でも本当は、ずっと書きたかったことがあります。
通信高校という“第3の選択肢”について。
なぜなら、我が家の次女が通信高校で学んでいるからです。
▼詳しくはこちらをお読みください。
通信高校に転校!|予想外の出来事は必ず訪れる
今の次女を見ていると、心の底からこう思う。
「通信のほうが、落ち着いて自分のペースで学べる。
あれ?大学進学を目指す子にとっても、通信でまったく問題ないんじゃない?」
これまで通信を選択肢の1つに考えていなかったのは……
お恥ずかしながら……
私自身の偏見でした。
通信で学ぶ次女の姿を見て、その偏見は消えていきました。
これは、子育てをする中で気づいた、私にとって大きな学びのひとつです。
通信=勉強できない?その偏見はもう古い
「通信って、勉強が苦手な子が行くところなんでしょ?」
正直に言うと……
昔の私は、心のどこかでそう思っていました。
通信高校という言葉を聞くと、ちょっとだけ“特別な進路”という印象があって。
通信高校の実態を知らないのに。
調べてもいないのに。
いま振り返ると、なんて浅はかなおごりだったんだろう。
大人として、人として、恥ずかしい気持ちになります。
でも、次女が通信で学び始めてから、私の中の通信に対するイメージはガラッと変わりました。
通信を選ぶ子の多くは、「勉強ができない」から行くわけではありません。
むしろ、その子の性格や気質に合わない“環境”を手放しただけ。
たとえば、
● 集団のペースに合わせるのが苦手
● 毎日満員電車に揺られると体調を崩す
● エネルギー配分が繊細で、疲れやすい
● 朝早く起きられない体質
● 学校の“空気”に馴染めない
● 周囲の目線や人間関係に敏感
こうした“気質と環境のミスマッチ”で苦しむ子が、通信に変えることで一気に呼吸が楽になることがあります。
つまり、問題は、子どもではなく「環境のほう」だったりする。
通信に行ったからダメになる、なんてことはありません。
むしろ、通信で学ぶほうが、本当の意味で「主体的に学ぶ」を実践できています。
大学受験に向けて、
自分で計画し、
自分で進め、
心にも時間にも余裕を持ちながら積み重ねていく。
次女の姿を見ていると、それを強く実感します。
私が偏見を手放した瞬間、通信は“才能を守る選択肢”として見えるようになりました。
天才肌の子ほど、環境が合うだけで一気に伸びるのだと思います。
繊細さん・HSP・起立性調整障害…“合わないだけ”の子は多い
長女や長男には申し訳ないけど……
我が家の3人の中で、いちばん“天才肌”だと思っているのは、次女です。
長女も長男も、「すごい」とは思っている。
長女も長男も、本当にすごい。
努力を積み重ねていくタイプで、誰が見ても「しっかりした子」「頑張れる子」と言われるような、いわゆる“王道タイプのすごい子”。
でも。
世の中にはもうひとつのタイプの子がいます。
“繊細”とか “HSP気質” という言葉では片づけられないほど、感受性が豊かで、エネルギーの上下が大きい子。
次女は、どちらかというとこちらのタイプでした。
だから、
● 人混みに入ると一気に疲れる
● 満員電車で息苦しくなる
● 学校の“ざわざわした空気”がしんどい
● 人の機嫌や空気の変化に敏感
● 教室という空間そのものが負担になる
こんなことが日常で起こります。
これって、能力の問題ではありません。
“エネルギーの上下が激しい気質”だから、すぐに体力が奪われてしまう。
そして無理をすると、本来あるはずの力すら出せなくなる。
私はこう思います。
天才肌の子ほど、環境ストレスに弱い。
でも、環境が整えば、驚くほど伸びる。
だったら、環境を整えてあげればいい。
これは、次女を見てきて強く感じたことです。
通信高校は、そんな子たちにとって“高校卒業資格を取るための選択肢”であると同時に、その子の才能を守るための大切な器にもなると考えています。
塾で聞いたリアル:通信生は10人に1人。もう“特別”ではない
ただし。
「学力」や「学習量」という点においては、正直に言うと 通信だけではとても足りない。
でも、それはしょうがない。
なぜなら通信は、
● 勉強中心ではなく
● それぞれの生活リズムや体調に合わせた学び方で
● “好き”を伸ばす世界
だから。
では、大学受験を目指す子にとって、 “通信だけでは足りない部分”をどう補うのか?
それは……
塾×通信のハイブリッド。
通信が「高校卒業資格」を支え、塾が「学力・学習量」を支える。
お互いの弱点を補い合う、理想的な形だと感じています。
そして、塾の先生からこんな話を聞きました。
「塾に通う子の1割は通信高校ですよ。」
これ、びっくりじゃない?
今、塾の教室で 10人に1人は通信生。
通信は、もう特別な選択じゃない。
むしろ自然な選択肢のひとつなんです。
しかも……
● 通信から 東大へ進んだ子
● 通信から 早稲田へ進んだ子
こんな実例が普通にある。
もちろん絶対ではないけれど、
「通信でも国立大・難関大を目指せる」という確かな実例は、親として心強い。
そんなわけで、次女は
“自分に合った学び方”を「塾×通信」で見つけました。
通信は少数派じゃない。
むしろ、“自然な選択肢”の1つだと私は考えています。
次女のケース:通信×塾で“自分のペース”を取り戻した理由
次女と私は、まさにこの「塾 × 通信」の考え方にたどり着きました。
わかりやすく言うと、
塾を学校のように使っています。
塾のオープンから夜まで勉強する日もあるし、体調によっては家で勉強する日もある。
気分を変えたい日は図書館へ。
それを全部、次女自身が“自分のペース”で決めている。
通信の柔軟さと、塾の継続学習のバランスがちょうどいい。
だからこそ、繊細な次女でも、安定して大学受験に向かえるリズムが作れています。
この学び方に変えてから、次女の中に「楽しく学ぶ。だから伸びる」という感覚が戻ってきました。
もともと、
学ぶことが好きで、
自分で計画を立て、
コツコツ積み重ねる力のある子。
でも、もしあのまま、毎日電車に乗って“普通の高校”に通っていたら……
次女の心は、きっと折れてしまっていた。
次女の良さが失われ、自信も消えていたかもしれない。
そう考えると、通信を選んでよかった。
これは、心から思っています。
今、楽しく学び、笑いながらおしゃべりすしてくれる次女。
その姿そのものが、「これが正解だったんだ」と教えてくれています。
まとめ|通信という選択は“逃げ”じゃない。未来を守る進路
「うちの子、なかなか学校にいけなくて…」
そんな話は、本当によく聞きます。
1クラスに数名いる、そんな時代です。
私は、今ならはっきり言えます。
無理に行かなくてもいい。
高校は義務教育ではありません。
この“選ぶ自由”があるからこそ、親も子も悩むし、ときには涙も出る。
私もたくさん悩んだし、泣きもしました。
でも。
高校は、公立(都立)と私立だけではありません。
「通信」という選択肢もあります。
通信高校は、 決して「逃げ」でも「妥協」でもありません。
その子が、
その子らしく、
心地よく、落ち着いて学べる場所。
そこが、その子にとっての正解。
私は、次女の姿を見て、心からそう思うようになりました。
この記事は「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第14話でした。
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