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高校受験体験記|塾で過ごした、名前だけ知っている人たち

塾には、友達はいないと思っていた。
学校も違い、住んでいる場所も違う。
ほとんど会話はしないけれど、
同じ時間、同じ場所で受験に向き合っている子たちがいる。
そんな関係の話です。


この記事は 「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第42話です。
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塾に「友達」はいない


塾は「勉強をする場所」。

長男も、私も、そう考えている。

だから、友達を作る必要もないし、無駄なおしゃべりをすることもない。

塾の子たちは、みんな学校も違う。
住んでいる場所も、近所ではない。

しかも、定期的にテストがあって、クラス替えもある。

だから、
「もしかしたら、ここを受けるのかな?」
くらいはわかる
けど、

はっきり
「ここが第一志望校だよ」
までは、わからない。


それでも、毎週同じ時間を過ごしている

それでも、毎週決まった曜日、決まった時間を一緒に過ごしている。

クラスの人数はそれほど多くない。
だから、自然と、顔と名前は知っている。

そして、先生との会話や、テストが終わったあとの

「テストどうだった?」
「おれ、やばいかもしれない…」

そんなちょっとした会話から、なんとなく「こんな子」はわかる。

彼ら彼女らは、そんな関係。


「絶対受かるよ」と言ってもらえた話

冬休みのある日。

自習室でみんなが勉強していると、ちょっとだけ第一志望の話になったらしい。

そして、長男もこう言った。

「大学付属校の推薦を狙っているんだよね」

そしたら、みんなが

「長男くんなら、絶対受かるよ!」

と、即答で返してくれたという。

もちろん、入試に「絶対」はない。
それは、きっと、みんなわかっている。

わかったうえで、これまでの長男の勉強に向かう姿を見て、そう言ってくれたのだろう。

単なる励ましでもない。
見せかけの耳障りの良い言葉でもない。

彼ら彼女らもまた、それぞれのプレッシャーの中で、自分の第一志望に向かっている。

そんな場所で、こんな素敵なやりとりをしていたことを知って、母としてちょっと感動した。
温かい気持ちになった。

友達、というほど近くはない。
でも、まったくの他人でもない。


交わす言葉は少ないけれど、同じ時間を過ごしていることで、そういう関係になる。

彼ら彼女らが、長男と一緒に学んでくれて、ありがたいと思う。
母として嬉しく思う。


この記事は「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第42話でした。
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