「有益な情報」って誰が決めるの?|有益よりも、「あなたはどうしたい?」
“有益な情報を発信します”という言葉に、少しモヤッとした。
本当に「有益」って、誰が決めるんだろう。
上から与えるより、隣で考える。
私の“有益”とは、「あなたはどうしたい?」を、そっと置くこと。
この記事は「スキも共感もいらない」シリーズ第5話です。
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「有益な情報」という言葉にモヤッ。なんで?
“有益な情報”
“役に立つ情報”
この言葉を使うことに、私はどうしても抵抗がある。
「有益な情報をお届けします」
「役に立つ情報です」
こんなフレーズ、あちこちで見かける。
でも。
私は、仕事でも、個人でも、できるだけ使わないようにしてきた。
たぶん、私の心が、それらの言葉を使うことを拒否している。
今日は、その理由を、少しだけ深く観察していこうと思う。
「有益」ってそもそもなに?
「有益」という言葉の意味を、あらためて調べてみた。
利益があること。ためになること。また、そのさま。
なるほど。
「利益があること」ね。
とすると……
「有益な情報です」という表現は、発信者が「これは有益だから」と判断して、“誰かに教えてあげよう”としている言葉。
つまり、「価値の基準を発信者が決めている」。
私は、そこにモヤッとする。
本来、その情報が“有益かどうか”を決めるのは、受け手だと思うから。
一方で、こんな表現には全く違和感がない。
「私はこの受験期間を有益なものにしていきます」
これは、主語が「私」。
私が決めて、私の中で完結している。
“他人のための有益”ではなく、“自分の中で育てる有益”。
この違いが、すごく大きい。
「あなたのためだよ」にも、同じ匂いを感じる
同じように、親が子どもに言いやすいこの言葉。
「あなたのために、言っているのよ」
これも、「有益な情報です」とよく似た空気をまとっている。
もちろん、親の気持ちはわかる。
心から“子どもの幸せ”を願っているからこその言葉。
でも。
そこにはもうひとつ、
「私の理想のあなたになってほしい」という気持ちも、ほんの少し混ざっているように思う。
それは愛情だけど、同時に“コントロール”でもある。
3つの共通点:上から目線と“善意の支配”
“有益な情報”
“役に立つ情報”
“あなたのために”
この3つの言葉には、ある共通点がある。
それは……
「私のほうが上の立場だから、教えてあげるよ」
という、わずかに感じる“上から目線”や“支配のにおい”。
たぶん、私はそこに違和感を感じているのだろう。
受け手からすれば、その“善意”が時にプレッシャーになったり、“押しつけられた感”として伝わってしまう。
だから私は、“隣で考える人”でありたい
私は「教える」よりも、「一緒に考える」スタイルが好きだ。
好きだというより……
私は、自分のことを「すごくない」と思っているから。
「私はすごくない。」については
▼こちらをお読みください。
子育てでも、いつも子どもたちにこう聞いている。
「あなたはどうしたい?」
そうか!
私は、“これが正解ですよ”と差し出すより、
「私はこう感じたよ。
あなたはどう思う?どうしたい?」
そういう問いかけの形で言葉を渡したいんだ。
私がしたいのは、私の知識や価値観を「与える」ことではなく、相手の中に“芽が生まれるきっかけ”を置いていくこと。
……でも、考えてみたら、
「相手の中に“芽が生まれるきっかけ”を置いていくこと」さえも、ちょっとおこがましいよね。
もしかしたら、
「相手の中に“芽が生まれるきっかけ”があるかもしれない」
それくらいのこと。
そう思うと、私はやっぱり、“隣で考える人”でありたいと思う。
まとめ|有益よりも、「あなたはどうしたい?」
「有益な情報」という言葉に、私はずっと違和感があった。
それはきっと、“与える”という前提があるから。
与える側と、与えられる側。
上下が生まれた瞬間に、そこには、小さな“支配”が生まれてしまう。
人はついつい、無意識のうちに「上下」を考えてしまうけれど。
私はそれを望んではいない。
だから、私は、
「あなたのために」でも
「有益な情報です」でもなく、
「あなたはどうしたい?」
そう問いかけられる人でありたい。
この記事は、「スキも共感もいらない」シリーズ、第5話でした。
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